雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

光軸調整 ポチったけれど、この封印が目に入らぬか!

2014年05月03日 | 機材
光軸調整どころか、おそるおそる鏡筒の裏蓋をあけたのがつい先日。
そんなわたしが何を思ってか、こんなものをポチってしまいました。
きっかけは先日設営の際に鏡筒の尻を裏戸にかなり強く当ててしまったこと。
結果的にはその夜の撮影でも目立った光軸ズレのようなものはなかったのですが、
これまでの年数経過で現状どの程度のズレがあるのか気になりだしました。
この調整ツールに決めたのは実は某先輩のブログ記事を早トチリした事から。
そのブログには・・
光軸修正アイピースの先端の円 斜鏡の 主鏡のが焦点位置から覗き
すべて同心円に見え 十字線の交点に主鏡のセンターマークが来るよう調整しました。
と書かれていたように見えたのですが、”(みどり)”では無く”(ふち)”でした。
わたしはてっきり接眼部の透明部分から採光した光で
緑のリングが見えると思いこんだのです。
それならレーザーポインター無しでもかなり精密に合わせられると・・。
漢字の読み違いだったことは物が届いてから気が付きました。
2インチなのでかなり大きいもの。(採光はアイピース内の白いリングを浮かび上がらせるため?)
* R200SSでは接眼部に2インチ用のアダプタが必要になります。

以下、他の方の光軸調整方法の記事を参考にとりあえず現状把握を行いました。

1.斜鏡の位置合わせ
斜鏡の中心をドロチューブの中心に合わせます。
なんとコンパクトデジカメの鏡胴が2インチピッタリでした。
見やすいよう斜鏡背面および主鏡側に色紙を入れて撮影
ここで早くも”オフセット”の扱いで各記事に差が。
( オフセットについては後半の光路図も参照願います )
オフセットに関係なく同心円状に中心に合わせる。
というものもあったのですが、私の考えでは
オフセット後の位置をドロチューブの中心と合わせる。
(右図のオフセット位置に斜鏡の中心がくるように)
の方が理にかなっていると思います。
となると、私のR200SSの斜鏡はオフセット位置とは逆の左側にズレている事になります。
ここは現状把握という事で、何もせずに次のステップへ。

2.斜鏡の傾きの調整
主鏡の中心をドロチューブの中心に合わせます。
覆っていた色紙を外して撮影
斜鏡に写り込んだ主鏡の中心はドロチューブ中心とほぼ合っているようです。

3.主鏡の傾きの調整
主鏡に写る斜鏡やスパイダーの中心をドロチューブの中心に合わせます。
やっと今回ポチった光軸調整用アイピース登場。
主鏡の中心とセンタリングアイピースの中心はほぼ合っているようです。
(この検証のためにポチったのですが、果たしてその価値があったのかどうか?)

以上の結果から言える事は
・主鏡~斜鏡~接眼部に至る光軸はほぼ合っているようだ。
ただし斜鏡の位置がオフセットとは逆の鏡筒開口部側にズレている。

光軸は合っていて、斜鏡の位置が合っていないとどうなるか?
光量の偏りが発生して、周辺減光のピークが画像中心から鏡筒開口部側にズレるはず。
つい先日、取得したばかりのフラットファイルを見てみると。
下端のカゲリはカメラ上部のミラーBOXで発生(倒立画像)しているので、
横位置、縦位置とも鏡筒開口部側にピークがある事になります。
斜鏡の位置ズレの結果と一致しているようです。

光軸はほぼ合っているので、斜鏡の位置だけを平行移動するればいいのですが・・
調整個所にはメーカ調整のための封印シールが!
それと光路図で冷静に考えると、そんなに単純でないような。
単純に考えれば、本来の位置より左下方向にある斜鏡を図の位置に斜めに平行移動するだけ。
なのですが・・
(1) R200SSでは斜鏡を支持するスパイダーも一体成型(アルミダイキャスト)のため、
図で左右方向の微調整はできても、上下方向には移動できない。
(他の反射鏡筒ならスパイダーの長さ調整で斜鏡位置は調整可能)
(2) 斜鏡を上の図の左右方向だけ移動すると、ドロチューブ内の光軸も移動する。
*ドロチューブ内の光軸は構造的にチューブ中心に定まるべきもの
(3) 主鏡を上の図で上下方向に移動できれば、ドロチューブ内の光軸の補正も可能だが
通常 主鏡は左右(前後)および傾き調整しかできない。

つまり、R200SSの場合、オフセットに関わる斜鏡位置は製造過程の精度で決まる
という事ができないだろうか?
もしそうなら、調整に限界のある部分をシールで封印している意味もわかってくる。

さて困った。光軸は合っているようなので、このまま周辺減光補正でカバーするか?
もしかしたら途中で思いちがいをしていて、補正は案外簡単にできるのか?

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石橋をたたいても渡らない」雲上(くもがみ)らしく
せっかくポチったのに、二の足を踏んでおります。
星像のキレが今一なのは光軸ズレというより、
スパイダーが一体成型で5mm厚もあるためでしょう。
さて封印をはがすべきでしょうか?

雲上くもがみ
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コメント (2)
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