雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

宝の持ちぐされ(?) ヨンニッパレンズ

2014年05月17日 | 機材
満月期につき、天体写真ブログにとってはつらい日々が続いております。
せめて下弦の月くらいにならないと春の銀河の撮影は無理。
梅雨入りが迫っている事を考えると、春物は次の新月期がラストチャンスでしょう。

先日は今年まだ出番のないサンニッパレンズの紹介をしましたが、
今回はもっと出番の少ないヨンニッパレンズの記事でしのぎます。

Canon NFD400mm F2.8
レンズ口径143mmを手製の露吸収フードでF4相当に絞って使用しています
中古品を衝動買いしたのは2年ほど前になるのですが、
使用機会が少なく”宝の持ち腐れ”状態になっております。
購入した理由は一昔前(フィルムの時代)なら、絶対手の届かない高性能大口径レンズだから。
北アメリカ星雲とペリカン星雲 (はくちょう座)
F2.8開放で撮影 2012/08/22 5分×18枚 ISO 1600 Cooled60D
サンニッパに比べると開放時(F2.8)でも星像のゆがみが少ないのが長所です。
ただ最前面に保護用の平面ガラスが2枚入っているため、ゴーストが出やすく
それが画像全体のコントラストを下げているようです。

M27 あれい状星雲 (こぎつね座)
F3.5相当で撮影 2012/07/24 3分・1分×各6枚 ISO 1600 KissDx(SEO-SP2)
F2.8開放に比べれば星像が小さくなっていますが、まだ輝星の青にじみが残ります。

せっかくの大口径がもったいないのですがその後、
輝星のにじみを抑えるため手製絞り(F4相当)で撮影する事が多くなりました。

クリスマスツリー星団 周辺 (いっかくじゅう座)
F4相当で撮影 2013/10/11am 5分×12枚 ISO 1600 Cooled60D
オリオン大星雲 (オリオン座)
F4相当+F2.8で撮影 2013/02/09 (F4)2分・1分・30秒×12枚 (F2.8)2分×6 ISO 1600 Cooled60D

サンニッパと同様にこのレンズを使用する機会が少ないのは、
天候や月明かりでもともと撮影できる夜が少なく、
たまに撮れる時はメインの20cm反射鏡筒でとなってしまうため。
それでもこの大口径で明るいレンズを生かせる場面もありました。
パンスターズ彗星を絞り開放で固定撮影。
沈むパンスターズ彗星
F2.8開放で撮影 2013/03/17 2秒×5枚(約1分間) ISO 1600 Cooled60D

サンニッパ・ヨンニッパレンズに興味のある方はこちらもご覧ください。

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”宝の持ち腐れ”があるようでは、新しい機材を
ポチっとという訳にはいきませんね。

雲上くもがみ
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コメント (4)
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