雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

旧コマコレクター3 と 新コレクターPH比較 (at R200SS)

2015年08月22日 | 機材
8月の新月期も残念な天候で終わろうとしています。
赤道儀も最新の機種に更改し、主力鏡筒のR200SS + 新型コマコレクターPH
生まれ変わった画像をお見せできれば良かったのですが・・

そこで今回はR200SSユーザーの皆さんならとっても気になる、
R200SS鏡筒価格の半分近い高価な新しいコレクターPHの検証報告の続報を。

こちらの記事も参考に ⇒ これじゃほんとのコレクター(3個目のコレクターPH)

最初の検証ではコレクターPHがとても光軸にデリケートなようで、
Tリングを替えただけでも星像が変わってしまうというものでした。
現在も完璧ではなく、星像のズレが少し残っているのですが一応許容範囲ということで。

星像の検証に入る前に各コレクターの周辺減光のちがいについて。
コレクターPHは最近取得したフラット画像から、
以前のコレクターは昨年2月の記事 純正コマコレクター3 と バーダーMPCC比較(at R200SS) のもので、
取得時期も取得条件も異なりますが、コレクターPHの周辺減光が大きいのは意外に思えます。

次に肝心の星像比較なのですが、今回は純正のコマコレクター3と比較してみました。
ただ過去の画像データを探してみたところ、同じ撮影対象ではカメラが異なっていました。
撮影対象はヘルクレス座の球状星団M13で、それぞれの処理後の画像です。

コマコレクター3
( 画像クリックで元画像の35%表示 ) 下が北の方角
DATA :2010/09/04 R200SS+コマコレクター3(f=800mmF4.0) 5分×6 ISO800 kissDX(SEO-SP2)

コレクターPH
( 画像クリックで元画像の35%表示 ) 下が北の方角
DATA :2015/07/26 R200SS+コレクターPH(f=760mmF3.8) 8分・2分×各4 ISO800 Cooled60D

今年の画像は月明かりの中で撮ったため、フラットが合わず左側に陰りが出ています。
2010年の画像は当時の処理画像で、5年間で進歩したのか、老化により退化したのか?

両者の星像比較は処理前の一枚画像で行っています。
尚、カメラの画素数により星像の大きさが変わるためサイズ変更で揃えてあります。


両コレクターのF値の違いで同じ画素数でも、コレクターPHの方がわずか広い範囲が写っています。

コマコレクター3の画像が熱ノイズで汚くなっていますが、ダーク処理で大幅に改善できます。
コレクターPHの方は冷却デジカメのためダーク処理前でもノイズは少な目です。

撮影条件は違うのですが、こうやって比べてみると
やはりコレクターPHの星像の方が良さそうなのですが、
購入価格も考えると・・。    判断するのはあなたです。

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明日はいよいよ地元の祭り「謙信公祭」。
一日中、にわか GACKTファンで頑張らなくちゃ。
きっと、北陸新幹線の開通で去年よりもっとすごい人ごみが・・

雲上くもがみ
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コメント (6)
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