雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

去年は数百個、今年は数千個?(M13球状星団)

2016年06月07日 | 天体写真(星雲・星団)
2日夜に子持ち銀河の次に撮ったヘルクレス座の球状星団M13です。

球状星団 M13  (ヘルクレス座) 
( 画像クリックで元画像の30%サイズで表示 )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 6/ 3am 1:32’~  Vixen VC200Lf=1,800mm F
露出 15分×3枚 10分・2分×各2枚 ISO 3200 LPS-P2FIL Cooled 60D (冷却-7.5℃)  タカハシ EM-200 Temma2M
ガイド鏡GS-60S ToupCam PHD2Guiding ステライメージ7
球状星団部分の等倍トリミング画像です。(反転画像)↓
去年の撮影 では数百個程度だった星の数が、今年は数千個は写っているのでは。(自画自賛)
( もっとも M13 を構成している恒星の数は数十万個とか・・)
赤枠の範囲内を去年の画像と比較してみました。
ピント精度の向上
赤道儀更改による追尾ブレの減少
たわみ対策による流れの減少
そして今回はシィーングにも恵まれた事がこの差になっていると思われます。

既に薄明が始まっていたのですが、欲張って更に2xのエクステンダーを付けて
こと座のリング星雲M57も撮っています。
( トリミング画像です。 クリックで元画像の25%サイズで全体を表示 )
( 上が北の方角 )
撮影DATA: 2016/ 6/ 3am 3:07’~  Vixen VC200L+canon2.0x合成f=3,600mm F18)露出 5分×3枚
 他のDATAは同じ
総露光時間はわずか15分ですが、はじめてリング内の星を2個確認する事ができました。
今後、ごくちいさな惑星状星雲をf3.600mmで狙う事もできそうです。

今回は撮影中のおりおんショットを撮らずに、天の川を撮っていました。
6/ 3am 2:04’~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×7枚 ToastPro ISO1600 kissDX(SEO-SP2)

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そろそろ今年も朝顔の種を植える時期なのですが、
家内が玄関横で見つけました。
 
去年の種が落ちていたようです

雲上くもがみ
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8 コメント

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Unknown (やまねももんが)
2016-06-07 19:24:04
こんばんは。
このM13の写りは圧巻ですね。
今までの様々な工夫や努力が実を結んだのだと思いますよ。
様々な要因のどれかがイマイチだと、それが足を引っ張ってしまいますからね。
この画像を見ながら飲む酒は、さぞや美味しいでしょうね。
返信する
いきなり (さすけ)
2016-06-07 19:44:15
いきなり3600mm(^_^)。
条件が揃うとなんでもありですね~。
楽しみです。
返信する
VC200Lを見直しました (雲上(くもがみ))
2016-06-07 21:02:59
やまねももんがさん こんばんは。
この前に撮った子持ち銀河も含め、これまでにない解像によろこんでいます。
ここまでの長焦点になるとシィーングの良否が大きな影響を与えるのもよくわかりました。
そろそろR200SSで夏の星雲撮影をと思っていたのですが、
もう少しVC200Lでいろいろ撮ってみたくなりました。
返信する
f17mmから3,600mmまでいける? (雲上(くもがみ))
2016-06-07 21:12:18
さすけさん 3600mmって、「星のふるさと館」の65㎝反射の約半分の焦点距離ですからね。
多少は流れていますが、短時間で多数枚を重ねるなどでなんとかなりそうです。
撮れる対象が増えてうれしいです。
返信する
Unknown (おりおん)
2016-06-08 10:42:24
うわ~!! これはすごいですねー!!
まさにつぶつぶの集合体、星々が細かく小さいですね。
驚きの解像度です!! あらためて球状星団は星の集まりだなと思いましたよ。そりゃそうですけど(笑)
昨年のもすごいですけど、今回はたしかに写ってる星の数が違いますね。
機材、処理技術、空の状態の合わせ技ですね。
FSQ85ではこれほどのM13、絶対撮れないな(笑)
返信する
Unknown (テナー)
2016-06-08 11:13:21
こんにちは
ガイドシステムの変更の効果でしょうか!
ピント、気流と常に状況が変化する中での撮影で
これだけ星粒の違いが出るとは正に驚きです。
VC200Lの面白みと守備範囲が広がりますね。
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問題はやはり天気 (雲上(くもがみ))
2016-06-08 13:26:32
おりおんさん こんにちは。
長焦点鏡筒は魅力なんですがガイドが厳しくなる上に長時間露光が必要と、
ものにならないのではと思っていました。
ずいぶん回り道をしましたが、やっとガイドの精度が上がってきてレデューサーなしでもいけそうな感触を得ています。
問題はやはり天気で、VC200Lの能力を発揮させるには晴れるだけでなく良シィーングも必要なようです。

当然
返信する
撮れる夜が少なすぎ (雲上(くもがみ))
2016-06-08 13:35:45
テナーさん こんにちは。
この時期に毎年のように撮っているM13ですが、わたしも比べて見ておどろきました。
ガイドエラーは各段に小さくなっているのですが、PC画面でのピント合わせなども効いているのかも。
「もう長焦点もこわくない」 なのですが、
晴れる夜が余りに少なすぎ、おまけに今回の様に良シィーングの夜なんて・・
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