雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

アストロアーツからの調査中間報告(ステライメージ7)

2013年03月22日 | 画像処理のはなし

先般、3月10日のブログ記事 の中で、
コンポジット処理で不具合が発生した事をお知らせしました。
その後、「自動コンポジット」だけで無く、「基準点」指定でも発生したことから、
3月13日に「アストロアーツ ユーザーサポート」に情報提供をおこないました。

一週間ほど経った先日、アストロアーツに調査状況について問い合わせを行いました。
以下は、昨日いただいたアストロアーツからの返答メールです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■■ ■■ 様
アストロアーツ ユーザサポート係 ○○と申します。

平素は弊社製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。

ステライメージ 7 のご使用に関して、長らくご不便をおかけして
おります。

現在の調査状況について回答いたします。

弊社のステライメージ 7 の環境でアップロードしていただいた FITS
形式ファイルを使用して [バッチ] - [コンポジット] 処理を行って
おりますが、今のところ■■様のブログやアップロードしていただいた
画像のように一部領域の恒星像が分裂・反転するような現象は再現して
おりません。

ただし、画像の一部に原色の輝点が出るという現象が起きているようです。
添付の「image.png」をご参照ください。
(画像の一部を切り取ったものを4倍に拡大し、レベル調整をした画像に
なります。)

■■様の環境でも成功する場合と失敗する場合があるとのことですので、
メモリまたは CPU 周りの処理に原因がありそうと推定して現在調査を
行っております。

ご不便をおかけし申し訳ございませんが、原因の究明まで今しばらく
お待ちいただければ幸いです。

以上、何卒よろしくお願いいたします。

■■株式会社アストロアーツ ユーザサポート係■■
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12富ヶ谷小川ビル1階
E-mail: support@astroarts.co.jp
URL: http://www.astroarts.co.jp/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
参考までに、添付されて来た画像もお見せします。

(この現象は私も見た記憶があります。)

私が報告した、コンポジットする際に「一部のRGBフレームがズレて重ねられる
という現象は確認されていないようです。
私のパソコン環境では、上記の現象が発生するとなると・・・・、
一番可能性の高いのは、返信メールにも書かれている実装メモリ不足では無いでしょうか?
私のパソコンの実装メモリは購入時のGB
いまや8GB実装のノートパソコンも販売されていますので、足りないと言われればその通りなのですが・・
ただメモリ不足を補うために「仮想記憶ディスクドライブ」を設定している訳で。
その辺を含めてアストロアーツでの調査が続いていると思いますので、その結果を見守りたいと思います。

今回の事象を機会に4GBでは昨今の状況から少なすぎるだろうと言うことで、
増設メモリ4GBを注文いたしました。
明日には届くと思いますので、メモリ増設後にも異常が発生するのかの検証を行って
ブログにて報告いたします。
とりあえず本日はこのあと、コンポジット枚数を少なめ(4枚程度)にして
先日撮った画像処理を行ってみます。(メモリが原因なら発生しにくいはず)

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先ほど、庭の冬囲いを外しました。
明日は、車のスノータイヤ交換の予定
雪国も本格的な春を迎えます。

雲上くもがみ
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3月定例展示作品募集します。(メインはおおぐま座の銀河ほか)

2013年03月21日 | みんなの宇宙(そら)
みんなでつくる「みんなの宇宙(そら)写真館
おそくなりましたが3月定例展示の写真募集します。

今回の募集は5回目になりますが、これまでの展示作品はこちらからご覧になれます。
(第1回)「オリオン大星雲」特集
(第2回)「ばら星雲」特集・・・・・・・
(第3回)「すばるカニ星雲」特集
(第4回)「馬頭星雲ほか」特集

■3月 定例展示会 募集テーマ ■
今回のメインテーマは、北天のおおぐま座・りょうけん座の春の銀河の中から有名な三つを選びました。

(1).M81M82(おおぐま座)
きれいに渦の形の整ったM81、中心部が爆発しているようなM82
定番中の定番の名コンビです。
 
(2).M101車輪銀河(おおぐま座)
M101はとても大きいのですが、以外にコントラストが低く
銀河全体を迫力ある姿に見せるのはとても大変です。

(3).M51子持ち銀河(りょうけん座)
こちらは明るめで、渦のコントラストもあるのですが
とにかく小さいため、長焦点で撮影しないと迫力がでません。

4回やると、もうやめられません(最低1年は)
今回もわたしのサボリから募集のお知らせが遅くなってしまいました。
何とか3月中にはブログ掲載するため、25日くらいに取りまとめたいと思います。

応募方法はこちらをごらんください。

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投稿画像の部』 ブログをお持ちでない方の参加お待ちしています。
まずは、右サイドバー下の「メッセージ」(非公開)にてご一報ください。
ブログ参加の部』 より多くの画像を求めて、皆さんのブログにもおじゃまします。
良い画像を見つけたらお願いにあがりますので、そのときはご快諾を。

みんなで作る 「みんなの宇宙(そら)」写真館。
コンテストでは無く、展覧会 です。
参加お待ちしています。 雲上 くもがみ
是非、展示参加と、ご支援の1クリックを。
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M106銀河、4時間露光でシーズンBest ?

2013年03月20日 | 天体写真(系外銀河)
「パンスターズ彗星・祭り」に3回も参加したため、
前に撮った春の銀河の画像処理が延び延びになっていました。

今回は15日夜に撮った、期待のM106銀河の画像処理が完了しましたのでお見せします。
なぜこの写真が期待されているかと言うと、15分露光を17枚も撮影したからです。
これまでは、10分露光を2時間程度というのが標準だったのですが、
15分露光を4時間というのは初めての挑戦です。

結局、1枚はガイド流れ、1枚は薄明開始で、残った15枚で画像処理を行いました。

M106銀河(おおぐま座) 

 2013. 3.16 01h14m~ VixenR200SS + Canon1.4X(合成f=1,120mmF5.6) バーダーMPCC MarkIII
900sec×15枚 ISO1600 SEO Cooled60D(冷却-21℃ 気温-1℃) EM-200USD赤道儀 LPS-P2 FIL ガイ゛イドスコープGS-60 OrionSSAG PHDガイディング

M106は中心部は明るいのですが、取り巻いている淡い部分がなかなかきれいに写ってくれません。
露光時間に加えて冷却による低ノイズの効果からか、これまでに無い写りとなりました。
M106の周囲にも数え切れないほどの遠い銀河が写っています。(拡大してご覧ください。)

以前に撮った画像に比べると、大きな進化です。
2010. 4.3 240secx6と 4.9 210secx5の画像をパノラマに VixenR200SS(f=800mmF4) 純正コマコレクタ3
ISO 1600 KissDX(SEO-SP2) EM-200USD赤道儀 LPS-P2 FIL ノータッチガイド

2010. 4.9 210secx12 VixenR200SS(f=800mmF4) 純正コマコレクタ3
ISO 1600 KissDX(SEO-SP2) EM-200USD赤道儀 LPS-P2 FIL ノータッチガイド

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このM106銀河の写真で思ったのは、一晩で数多くの天体を撮るより
より多くの露光時間を!
むろん、南天低い対象などは一晩で1、2時間しか撮影できません。
となれば、2日・3日に分けてとなります。

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パンスターズ彗星20分間の移動

2013年03月19日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
他の人のブログを見ていたら、
この日撮影してビックリ!パンスターズ彗星の動きが早い!
わずか15秒でこれだけ移動してるんですよ。
と書かれているのを見て気づきました。

前回記事で彗星画像をコンポジットする際に、
「せいぜい1,2分での彗星の移動は無視できる」と考えていたのですが、
(彗星固有の)移動が予想以上に大きければ恒星と彗星核を基準にコンポジットした事はちょっと問題です。
そこで、彗星がどの程度移動しているのか調べてみました。
日周運動による動きを除外するために、画面内に見えていた二つの星を基準に重ねてみました。

彗星の移動量検出に使った撮影画像
・・18h32m08s・・・・・・18h37m40s・・・・・・・・18h47m32s・・・・・・18h52s03s・・
画面内の2つの恒星基準で「比較名」合成しました。
彗星核部分を拡大すると
この20分間の画像からわかる事は
彗星は太陽から離れる方向に移動している事。

最後の沈む前の画像の位置がおかしいのはなぜ?
大気による「浮き上がり」現象で説明がつくのだろうか?
(なんか逆のような気もするけど・・・時間不足です。

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本日、勢い余って「星ナビ」に彗星画像を投稿しました。
ダメでもともと。

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これでどうだ!パンスターズ彗星

2013年03月18日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
前の記事で 『ちっぽけ過ぎるので、もう写してあげない!』 と言っていたのですが・・・
昨晩、3度目の挑戦となったのは夕方頃までなら天気が持ちそうな事もあったんですが、
一番の理由は、先日の撮影画像から彗星位置の地上風景とのマッピングができた事です。
彗星の位置は「ステラナビゲータ」でわかるのですが、方向・スケールがわからないと、
地上風景にマッピングできません。
先日撮った写真は彗星と地上が一緒に写っており、
ステラナビゲータ」の「写野角」を表示させる事によりマッピングが可能になりました。

これは画期的な事で、重い赤道儀が不要になり、カメラ三脚だけで撮影できます。
荷物はたったこれだけ。その余裕からより大口径のヨンニッパレンズに変更しました。(今回はライトをいくつも持って来ました。)

地上の目印は”電柱”や”樹木”と困ることはありません。

高く上った月でピントの再確認。
(ヨンニッパはバランスウェイトをはずしてきたため、上方向に向けるとバランスが悪く、
小さくても優れものの自由雲台「Kenko FP 90 ZS-N」でも支えきれません。)

最初に彗星を「ライブビュー」で確認できたのは午後6時半を過ぎて、じきのころでした。
(*各掲載画像は拡大のためのトリミングは行っていません。画像クリックで拡大できます。)
2013/03/17 18h32m08s~18h32m28s 1sec露光x10枚コンポジット ISO 400
NFD400mm(絞りF4) Cooled60D(冷却OFF)

前回撮影では「ライブビュー」はおろか、撮影画像すら現地で彗星を確認できませんでした。
その原因は、ライトを忘れ暗くなる前に撤収したためと考えています。

2013/03/17 18h37m04s~18h37m28s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 400

2013/03/17 18h44m45s~18h46m59s 10sec露光x10枚比較明コンポジット ISO 400
NFD400mm(絞りF4) Cooled60D(冷却OFF)

高度が下がると共に、光度が落ちてきているのがよくわかります。
f=400mmでは10秒露光で大きく流れています。
露光時間を短くするため、これ以降ISO 1600に変更しました。

2013/03/17 18h47m32s~18h48m06s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 1600
(2秒露光でも”流れ”が気になるため、後に撮影した画像と比較暗で処理しています。
自画像を使った場合に発生する”風が吹いた”ような副作用が出ませんでした。)

2013/03/17 18h48m39s~18h49m13s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 1600

2013/03/17 18h50m16s~18h51m23s 2sec露光x19枚コンポジット ISO 1600

この時点での彗星の高度は約6度と低く暗くなったため、
これ以降は手製絞りをはずしてF2.8開放で撮影。

2013/03/17 18h52m30s~18h53m30s 10秒間隔2sec露光x5枚比較明コンポジット ISO 1600
NFD400mm(絞りF2.8開放) Cooled60D(冷却OFF)
*18h53m00s・18h53m10sの画像は無し

結局、彗星の沈んだ位置を見ると、マッピングはドンピシャ!だったようです。

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まだ、先日撮った銀河の画像処理も終わっていないのですが・・・
こういう忙しさは大歓迎です。
好きな事をさせてくれている家内に感謝。

雲上くもがみ
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