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雲の上には宇宙(そら)
雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!
「画像処理」わたしの場合
2013年06月17日
|
画像処理のはなし
当分梅雨ぽい天候や、月齢の巡り会わせで撮影は望めそうにありません。
ブログに掲載する新規の画像が無いため、この機会に「
わたしの画像処理方法
」について
何回かに分けて掲載しようと思います。
(ほんとは苦し紛れ?)
決して『
画像処理を極めた!
』という訳では無く、天体写真を始めたばかりの人の
参考になればという気持ちからです。
(だから・・ネタが無いための苦し紛れなんだって)
わたしもそうだったように、最初は”人まね”からスタートし、
逐次自分なりの方法を見つけていただければと考えております。
尚、使用する画像処理用ソフトは主に以下の3つです。
●
ステライメージ7
・・・
AstroArts
より販売
●
Canon
D
igital
P
hoto
P
rofessional
・・・EOSカメラ購入時の添付品
●
フラットエイド
・・・
ぴんたん
さん開発のフリーソフト
それではさっそく画像処理に入る、その前に
Step 0
撮影画像の検証と評価
私の場合、撮影した画像をパソコンに取り込んだあと、
CanonDigitalPhotoProfessional(略して
DPP
)でチェックを行ってます。
パソコンに取り込んだ画像を
Canon
D
igital
P
hoto
P
rofessional
で確認する。
通常、コンポジットを行うために何枚も撮影するのですが、
各画像毎に追尾誤差による”流れ”の大小や、
雲などがかかっていないか一枚づつ評価を行っています。
通常はコンポジットに使えるかどうかの判定は、星像の”
流れ
”で決まり
各画像ファイル名に評価結果を書き加えています。
(タイマーリモコンで連続撮影しているため、
ピントの良否
は個別では無く、全体の問題です。)
例えば
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●
・・・200%拡大でも流れが目立たない
・・
◎
・・・100%拡大まで流れが目立たない
・・
〇
・・・ 50%拡大では流れが目立たない
・
△
・・・”画面に合わせる”表示ならなんとか
×
・・・開いただけで明らかに流れが目立つ
更にに必要により”
薄雲
”とか”
やや薄明
”とかも、ファイル名に書き加えています。
実際にはエクステンダーで拡大したため、星像が肥大し流れが目立たたないとか、
かなりファジーな判定になりますが、コンポジットする画像を選択する時の参考にしています。
次回以降の掲載予定は
Step 1
必須の「コンポジット」
Step 2
「レベル調整」は適当でいい?
Step 3
おきまり「デジタル現像」と、きりがない「トーンカーブ調整」
Step 4
どっちが先?「スターシャープ」と「マルチバンドシャープ」
Step 5
「フラットエイド」に甘えるな!
Step 6
最後の仕上げは、D.P.Pでこってりと(?)
*記事タイトル・連載回数は、その時の気分・体調で変わります。
==========================================
うまくいけば、このシリーズ記事で一週間ぐらいはネタが持ちそう?
(何という不純な動機!)
梅雨時の天体写真のブログ作成は、とても大変です。
雲上
(
くもがみ
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コメント (6)
梅雨のせいでポチッた訳では・・・
2013年06月16日
|
機材
先日、R200SSのタワミ対策を低コスト・低稼働で実施する事ができました。
ほんとに”
流れ
”が少なくなったか? 成果の検証はまだその機会が無いのですが、
もう一つ「なんとかせねば」という課題を抱えていました。
それは、「
高度の低い対象の場合、
ファインダーがのぞけない!
」というもの。
もともとは反射望遠鏡ですので観望時は横から覗き、ファインダーは接眼部のやや上に付いている・・、
で良い筈なのですが、わたしの場合もっぱら撮影用の為、重心の移動を嫌って
接眼部が赤緯軸の向きに来るよう思い切り鏡筒を回転させています。
その結果写真の様に、少し対象が低いとファインダーが真下に来て
頭頂部が鏡筒にぶつかって覗けなくなります。
対策としては、「観望はまず行わないので、
ファインダーの取り付け位置を変える
」
というのがマニアの取るべき道だったのですが・・・
恥ずかしながらR200SS鏡筒を購入してから、光軸調整を含め
本体には一切手を付けていない私としては、その勇気がありませんでした。
(穴あけを失敗したり、内部のツヤ消しが傷だらけとか・・・)
しかし基準星導入にはファインダーは必須で、
苦し紛れで接眼用直角プリズムをあてがったりして対応していました。
そこで、今回タワミ対策が思いのほか低コストで実施できた事から、
前から目を付けていた
物買い
で解決する事にしました。
(このファンダーは、加工無しでビクセンのファインダー脚にそのまま取り付けができます。)
「笠井トレーディング」製なのですが、購入方法が選べるKYOEIで注文しました。
例によって注文の翌日には届きました。
(ほんとにお金さえあれば・・です)
(送料630円、代引き手数料はサービス)
(左上がビクセン純正品、右下が購入した笠井トレーディング製)
写真でわかるように、ビクセン純正品には暗視野照明が付いています。
むろんあった方が良いのですが、ビクセン製のものはスイッチ部が甘く、
切った筈なのに気が付いたら電池切れの繰り返しで、
最近は電池交換を止めていました。
(スイッチ部のマークは対策のため、自分でつけたもの)
さっそく付け替えてみました。
まったく問題は無さそうです。(露除けの自作フードもそのまま差し込んで使えました。)
8x50mm 正立ファインダー
補足
□ 向きの調整は2本のXY2点光軸調整ネジで行う。他の1か所がスプリングで支持。
□ 接眼部は本体と一緒に回転する。(1点がスプリングのため回転が可能)
□ ピント合わせはフード部とロック用リングを回転させて行う。
==========================================
購入に当たっては当然家内の承諾をいただいております。
最初は反対されたのですが、金額をいったらシブシブ・・。
雲上
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コメント (2)
「天体アルバム2013」 追加登録(5月撮影分その2)
2013年06月15日
|
天体写真(系外銀河)
ブログ掲載の5月撮影分より、現時点でほぼ満足できるものを
画像処理をやり直し、「
天体アルバム2013
」に追加登録します。
6/10に引き続き、処理の終わった2作品を掲載します。
4月までの登録作品は、左サイドバー ●
カテゴリー
天体アルバム2013
より
前回6/10に掲載した2枚は、系外銀河をビクセン純正のエクステンダー(合成f=1500mm)で
拡大撮影したものでしたが、今回はR200SS単体(f=800mm)および
Canon1.4xエクステンダ(合成f=1120mm)で撮影しています。
(いずれもコマコレクタには
Baader MPCC MarkⅢ
を使用しています。)
冷却デジ一眼
Cooled60D
で-10℃くらいまで冷却しているのですが、
ISO2500に感度UPしているため、その分ノイズが増えています。
できる事なら感度UPはやめて、その分露光時間を長めにする方が良いようです。
==========================================
6月の新月期は天候がすぐれず、ほとんど撮影できていません。
比較的天候に恵まれた5月撮影分より、もう2枚ほど画像処理をやり直して
追加登録しようと思っています。
雲上
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コメント
「ステライメージ7」アストロアーツからの調査結果報告とアップデータ
2013年06月14日
|
画像処理のはなし
ステライメージ7
を予約購入し、初回リリース時に見られた不具合について、
販売元のアストロアーツに情報提供すると共に、改善の要望を行ってきました。
その結果は5/2のブログ記事
で報告済みですが、
特に問題提起していた不具合2つの内、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●「自動位置合わせ」「コンポジット」処理にかかる時間があまりに遅すぎる。
・・・・・・・・・
については、
アップデータ7.0b
のリリースで対処がされました。
ただ、2つ目の
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●メモリ4GBでは、コンポジット後にRGBのフレームがずれて合成される事がある。
(メモリ8GBに増設すると、正常にコンポジットされる。)
については、
アップデータ7.0b
には対処の記載は無かったのですが、
検証してみたところ改善されており、不思議に思っていました。
いずれにしろ問題にしていた不具合が改善されたため、
その後画像処理のメインソフトとして使用していたのですが、
昨日、アストロアーツからメールが届きました。
以下はその内容です。
Re: _Re2nd:_AstroArts_ENQ_6161:_製品サポート
□□ □□ 様
アストロアーツ ユーザサポート係 ○○と申します。
平素は弊社製品をご愛顧賜り誠にありがとうございます。
この度はステライメージ 7 のご使用に関して、ご不便をおかけし
大変申し訳ございません。
バッチコンポジットの処理結果画像が乱れる件と、σクリッピングを
使用したバッチコンポジットの処理時間が Ver.6.5 に比べて遅い件
について、その後の調査結果をご報告いたします。
● バッチコンポジットの処理結果画像が乱れる件について
この件につきましては、他のお客様からも同様のお問い合わせをいただき
調査をしたところ、
ステライメージが仮想記憶を使用して処理をする場合に、
バッチコンポジットの処理用に作成される画像エリアが正常に初期化されて
いないために起きる
という、ステライメージの不具合であることが分かり
ました。
ご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
この件につきましては、6月11日に公開いたしました最新の
7.0c アップ
データ
で修正いたしましたので、以下の弊社ページから最新のアップデータ
をダウンロード・インストールしていただき、正常にバッチコンポジットが
できるかどうかお確かめください。
ステライメージ 7 アップデータ
http://www.astroarts.co.jp/products/stlimg7/download/updater-j.shtml
● σクリッピングを使用したコンポジット処理時間が遅い件について
この件につきましても、その後の調査でステライメージ 7 に不具合が
あることが分かり、7.0b アップデータで修正させていただき、以前の
バージョンとほぼ同等の処理時間になることを確認しております。
□□様からいただきました5枚の FITS 画像をそれぞれの環境で実行した
処理時間は以下の通りです。
ステライメージ Ver.6.5 6.5c アップデータ:12秒
ステライメージ 7 7.0a アップデータ:4分25秒
ステライメージ 7 7.0b アップデータ:12秒
※位置合わせの処理は時間比較ができないため割愛しております。
つきましては、こちらも最新の
7.0c アップデータ
をインストールして
いただき、処理時間をご確認いただければ幸いです。
この度は、長らくご不便をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。
またお困りの事等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。
今後ともステライメージならびに弊社製品をご愛用のほどよろしく
お願い申し上げます。
■■株式会社アストロアーツ ユーザサポート係■■
〒151-0063 東京都渋谷区富ヶ谷2-41-12富ヶ谷小川ビル1階
E-mail: support@astroarts.co.jp
URL: http://www.astroarts.co.jp/
まだ
アップデータ 7.0c
についての検証は行っていないのですが、
7.0bで既に改善されていた
(応急処置だった?)
事を考えるとまず大丈夫かと。
それよりも、以前不具合に関してアストロアーツへに送ったメールに書いた
「・・・30年前のゲームプログラマーとしては、
仮想メモリの処理に問題があるのでは
、なんて思っています。・・・」
が当たっていたことが、うれしかったりして・・・
==========================================
現在「
ステライメージ7
」は、わたしにとって天体写真の画像処理に
欠かせないメインソフトとなっております。
雲上
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暑さ『日本一』だった日の、夜は・・
2013年06月13日
|
天体写真(流星群・星野写真)
これまでは室内にいればまだ涼しいと感じていたが、昨日の空は真夏のものだった。
夕方のニュースでは我が上越市(高田)が日本一暑かったようだ。
昼はまぶしいほどの夏空ではあったが、
GPV 気象予報
では夜は薄雲がかかりそう。
このような予報の場合、ときどき薄雲におおわれてまともな撮影ができないケースが多い。
夕食後に空を見たが雲が多く、設営してもストレスのたまる撮影になると考え断念した。
その後久しぶりにビールを飲んだせいでうたた寝をしてしまい、
目を覚ましたのは12時半頃、寝ようと思って窓から空を見たら星が輝いていた。
R200SSのタワミ対策
の検証もしたかったが、2時半過ぎには薄明が始まる事を考えると
これから設営しても、実質1時間程度の撮影しかできない。
結局、やや風邪ぎみの体調もあり
TOAST-Pro
での撮影に決めた。
この判断は結果的には正解で、1時半頃撮影開始して2時過ぎには薄雲襲来で撮影終了となった。
(この夜は、TAMRON の標準Zoomレンズで 南天のいて座付近と、天頂近くに上っていたはくちょう座を撮影)
いて座付近の銀河
撮影DATA: 2013/06/13 01時27分~ TAMRON f=17~50mmF2.8(f=50mmF4) 露出2分10枚コンポジット
ISO1600 Cooled60D(外気温25℃冷却-1℃) LPS-P2FIL TOAST Pro ステライメージ7 他
はくちょう座中心部
撮影DATA: 2013/06/13 01時53分~ TAMRON f=17~50mmF2.8(f=50mmF4) 露出2分7枚コンポジット
ISO1600 Cooled60D(外気温25℃冷却-1℃) LPS-P2FIL TOAST Pro ステライメージ7 他
はくちょう座の方は少し流れてしまったが、注意するのはピントぐらいで、
設営も撤収もなんと楽な事か!
==========================================
”
からだにやさしい
”とはこのことか。
まだ蚊もいなかったので、パジャマで撮影できました。
でも短時間に撮れるので、じきに撮るものが無くなっちゃうのでは・・
「星野写真」を撮られる方が、前景に工夫(苦労)されるのが良くわかります。
雲上
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