雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

全く撮れないので2年前の夏再処理 NGC6946・NGC7331

2014年08月09日 | 天体写真(系外銀河)
去年の夏もひどかったのですが、お手上げです。
ブログ更新の目途が立たないため、2年前の夏に撮ったものを再処理してみました。
2年前との大きな違いは、フラット処理と新マスク処理(マルチバンドシャープ)です。

NGC6946 付近 (ケフェウス・はくちょう座)
撮影DATA: 2012/ 8/20~21am VixenR200SS(コマコレクタ3)+canon 1.4X (合成f=1,120mm F5.6
露出 10分×8枚コンポジット ISO 1600 Cooled 60D (気温24℃ 冷却 -1.3℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
今年は純正エクステンダー(f=1,500mm)で、たっぷり露出をかけて撮影したいです。
( 右上の散開星団はNGC6939 )

NGC7331ステファンの五つ子 (ペガスス座)
撮影DATA: 2012/ 8/21am VixenR200SS(コマコレクタ3)+canon 1.4X (合成f=1,120mm F5.6
露出 10分×12枚コンポジット ISO 1600 Cooled 60D (気温24℃ 冷却 -1.5℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
良く見ると今年撮ったフラットを使っているので、ゴミによる白いリングがいくつか見えます。

< ガイド星図22時 >
   
・・・・NGC6946付近・・・・・・・・・・・NGC7331&ステファンの五つ子

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新しい画像も無くブログ更新が4日も空いてしまいました。
2年前に比べて、星の色が残るよう意識して処理しました。

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星のふるさと館 講演会迫る。

2014年08月05日 | 天体写真よろず話
以前にもブログで、この夏 「星のふるさと館」で開かれる夜間観望会に合わせた
講演会の依頼を受けた事を書いていますが、いよいよ来週に迫ってきました。
( 「星のふるさと館」HPは、左サイドバーの●ブックマークより )
スターフェスティバルと銘打って、お盆の3日間開かれるのですが、
前日の星空コンサートなどに比べてどれだけの人が来てくれるか心配です。

講演会とはいっても、これまで撮った写真を見ていただくのが中心になりますので、
いかに眠くならないようなプレゼン資料を作るかで苦労したのですが、
PowerPoint2013の機能をふんだんに使ってなんとか出来上がりました。
そこで昨日、「星のふるさと館」にプレゼンの事前検証に行ってきました。

講演会会場のプラネタリウム室。(右側奥に新規購入したというプロジェクタが設置されています)
事前検証の最大の目的は、自前ノートパソコンとプロジェクタの接続および投影がうまくいくかです。
検証結果は問題なし。
それどころか新規購入のプロジェクタの威力と、プラネタリウム室で大画面という
環境の良さは、これ以上ないほどの素晴らしさでした。

当日はお客様が眠くならないよう、以下のテーマに分けて見ていただく予定です。

すでに当日配布する講演会のレジメもできていましたので、ファイルを渡して印刷をお願いしました。
( 当日 お客さまに配布するレジメの一部です。 )

他にも当日来てくれたお客さまへの感謝の意味で、プレゼント用の生写真(2L版)もお渡ししてきました。
ほんとに ” お客様は神様です ” の心境になっております。
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昨日の検証にあたっては、プラネタリウム上映時間前にという事で、
館長さんや、スタッフの皆さんに早い時間からおつき合いいただきました。
フェスティバル期間は 台風など来ませんように。
* 予約は不要ですので、お近くの方はおいでください。

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『乾囲送兵衛』スキあり!(冷却デジカメ再ダウン)

2014年08月03日 | 機材
昼間は暑く、夜はどんよりという天気が続いています。
そして何も撮れずに月がまた太くなってきました。
新しい画像をお見せできないので今回は28日の夜、
私の冷却デジカメ(SEO COOLED60D)が久しぶりにダウンした話を。

このカメラは買ってからすでに4・5回、冷却による結露と思われるトラブルが発生しています。
症状は電源系のErr表示や、まったく電源が入らなくなるというもので、
その度にこれでオシャカか、と思ったのですが、幸い1・2日ほっておくと
回復してくれるという繰り返しでした。
たぶん結露による回路のショートが原因と思われる事から、
いつ致命的なトラブルが発生するかとヒヤヒヤでした。
そこで今年に入ってから考え出した対策が、『乾囲送兵衛』でした。
カメラ全体を袋で覆い、袋内に乾燥空気を送り込むというもの。
当初は冷えなかったり、乾燥空気が排出されたりで改良を繰り返し、現在(改Ⅱ)。
使用するのはいろいろと煩わしいのですが、使用後は湿度90%以上の夜でも
今年に入ってからはトラブル発生がありませんでした。
反射鏡筒では露光中は受光面が直接外気に触れるため、カメラ内蔵のFFフィルタは必須と思われます。
すっかり安心しきって、もしかしたら乾燥空気を送らなくても袋で覆うだけでいいんじゃないか?
などとも思い始めていたのですが・・

28日夜 アイリス星雲を撮り終えて次の対象バブル星雲(カシオペア座)を導入のため、
一旦カメラの冷却および『乾囲送兵衛』を外して基準星を導入。
液晶モニタ(ライブビュー)で確認しようとしたところ、なにも表示されません。
電源は入っているのにモニタが表示されないというのは初めてです。
これまでの経験から結露トラブルと考えて、深追いせず撤収作業に入りました。
撤収時の外気温は19℃、湿度96%!でした。
 
翌朝確認したところやはり状態は変わらず、早い回復のためカメラを強制乾燥させることにしました。
カメラを箱に入れ、乾燥空気を送り込んだところ数時間でモニタが表示されるようになりました。

今回のトラブルの原因が冷却による結露であろう事はまちがいないのですが、
その予兆はアイリス星雲撮影画像から見る事ができました。

① はくちょう座ガンマ星付近 最後の撮影画像 (冷却・乾燥空気 ON
結露と思われるカゲりは見えません。

② アイリス星雲導入のための試写 (冷却 OFF 「乾囲送兵衛」取り外し )
上端に結露と思われるカゲりが発生。
*冷却オフにしてもすぐに常温に戻らないため結露が発生したと思われる。

③ アイリス星雲の構図 決定 (冷却 OFF 「乾囲送兵衛」取り外し中 )
結露の範囲は狭まったがまだ残っている。

④ アイリス星雲の本ショット 1枚目 (冷却・乾燥空気 ON
ふたたび冷却が始まったが、乾燥空気を送りこんでいるためかカゲりは狭まっている。

⑤ アイリス星雲の本ショット 3枚目 (冷却・乾燥空気 ON
冷却は継続しているが、カゲりの範囲は更に縮小。

⑥ アイリス星雲の本ショット 5枚目 (冷却・乾燥空気 ON
乾燥空気の効果か、結露によると思われるカゲリはほとんどなくなった。
( 本ショットの露光時間は各10分 )

実際のカメラトラブルは、このアイリス星雲撮影後に、冷却オフ・「乾囲送兵衛」取り外し後に
発生しているのだが、上記の撮影画像からその原因を推測できる。

●結露発生がもっとも起こりやすいなのは、冷却オフ後まだ常温に戻るまえに外気にさらす事
つまりカメラ内部は予想以上に外気を取り込みやすいようだ。

今回は油断から、冷却オフ後に「乾囲送兵衛」を取り外すのが早すぎたという事になる。
以後、撮影時間はかかるが意識して冷却オフ後の時間を多めにとっていくしかない。

乾燥剤の”ナニワゲル”を天日干ししました。
左がかなり湿ったもの、右が天日干ししたあとのもの。

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なんで、昼間だけ晴れるんでしょう?
夏はきらいだ!
今日は3時から近くの公園で町内の納涼会です。(暑いぞ)

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アイリス星雲撮影中に、すでに不吉な前兆が・・

2014年08月01日 | 天体写真(星雲・星団)
28日夜、最初のタイトル はくちょう座ガンマ星付近
北側・南側を各1時間づつ撮り終えたのは23時頃。
まだ南中まで30分を残し、撮影画像を見るとやっと背景が暗くなってきたところだった。
ここで、本日のメインだったケフェウス座の「アイリス星雲」の撮影にチェンジ。
この星雲はいまだまともに撮れたことのない対象。
撮影開始は日が替わる20分ほど前、
いまだすきっりしない空で、結局 今回もリベンジならず。

NGC7023 アイリス星雲 (ケフェウス座)
( ほぼ トリミングなし画像 右が北の方向 )
撮影DATA: 2014/ 7/28 23:43’~ VixenR200SS(バーダーMPCC MarkⅢ) (f=800mm F
露出 10分×9枚コンポジット ISO 1600 Cooled 60D (気温19℃ 冷却 -2℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7

今回は縦構図でアイリス星雲を北側(右側)に配置して淡いガス雲も狙うつもりだったのだが、
南北を勘違いしてアイリス星雲が逆位置になってしまった。
もっとも空が予想以上に悪かったため、構図が合っていても今回も期待はずれだった。
2年前に撮った画像
DATA抜粋:2012/09/12 R200SS(コマコレクタ3) 10分×3枚 Cooled60D
リベンジどころか、2年前の画像にも及ばなかった。

画像処理をやってわかった事だが、この撮影の段階で既に
このあと起こる予期せぬトラブルの前兆がすでに出ていた。
画像上端の不気味なカゲリ (コントラス強調)

皮肉な事に、発生したトラブルで撮影中止に追い込まれた1時過ぎ、
薄もやが立ち去ったのか 空が急にスッキリと冴え渡った。
( アイリス星雲の位置 )

このあと発生したトラブルについては、新たな撮影がなければ次回記事で報告予定。

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薄明まで2時間ほど残して素晴らしい空になったのに・・
せっかくの移動性高気圧通過も成果はほとんど無し。
それよりも、トラブル発生であらたな課題が。

雲上くもがみ
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