雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

R200SSが昔、ノータッチガイドだったころ、・・

2014年12月19日 | 5年前のそら
この記事タイトルの続きは 「・・赤道儀はタカハシ90Sで、露光不足は枚数でカバーだった。
さらに こののり分かる人だけ 「わっかるかなあ、わかんねえだろうな イエイ

まだ12月半ばというのに、昨日は近くの公園に雪運び20往復ほどで一汗かきました。
もうわたしの機材は冬眠に入っております。

わたしも冬眠しかねないので、古いギャグと古い画像の再処理でモチベーションの維持を。

という訳で、今回も五年前(2009年)のノータッチガイドだった頃の画像の再処理を。
前々回の五年前の画像はズームレンズによるものでしたが、
2009年は無謀にも口径20cmの反射鏡筒R200SS(Vixen)を購入しています。
これをタカハシ90Sに搭載すると、まさに赤道儀虐待の図に。
それでも根性のある90Sはノータッチガイドで2分程度は持ちこたえてくれました。

次の画像はR200SSが届いた5月にさっそく90S赤道儀を虐待し、撮影した画像です。
( 今回の掲載にあたり処理し直しています。)
M81 & M82 (おおぐま座) *トリミング画像
( 画像クリックで全体画像を表示 )
撮影DATA: 2009/05/29 Vixen R200SS(f=800mm F) 純正コマコレクタ3
露出2分×20枚コンポジット  ISO 1600 kissDX (SEO-SP2) LPS-P2FIL
タカハシ 90S赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ7
今では総露光時間2時間越えも珍しくありませんが、当時わずか40分とは言え
撮影枚数20枚というのはそれなりに力の入ったものでした。

同じ夜に撮ったおおぐま座の銀河です。
( 今回の掲載にあたり処理し直しています。)
M101 (おおぐま座) *トリミング画像
( 画像クリックで全体画像を表示 )
撮影DATA: 2009/05/29~30am Vixen R200SS(f=800mm F) 純正コマコレクタ3
露出2分×18枚コンポジット  ISO 1600 kissDX (SEO-SP2) LPS-P2FIL
タカハシ 90S赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ7

枚数を増やしただけでは、ノータッチガイドの制約からくる短時間露光を
カバーできないようですが、対象によってはそれなりの画像を得る事ができます。
困った時のアンドロメダ銀河です。
( 今回の掲載にあたり処理し直しています。)
M31 アンドロメダ銀河 (アンドロメダ座)
撮影DATA: 2009/09/17am Vixen R200SS(f=800mm F) 純正コマコレクタ3
露出2分×28枚コンポジット  ISO 1600 kissDX (SEO-SP2) LPS-P2FIL
タカハシ 90S赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ7


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田舎では80歳を過ぎて雪下ろし中に
屋根から落ちて亡くなった人が。
一方、都会ではわずか数センチの積雪で大雪と騒いでおります。

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帰ってこれるか暴風雪、孫の誕生日に上京。

2014年12月17日 | 日記
もう月は満月なのか新月なのかもわからない天候。

ブログ更新もままならぬ中、それよりも重要な案件が。
ブログにも何回か登場した東京にいる孫の「いっちぃー君」の誕生日が16日なのでありました。

ところが14日は雪による列車トラブルで車内に10時間も閉じ込められたニュースが流れたり、
翌15日は除雪のため特急列車が運休になったり。
16日はどうなるか、不安の内に朝を迎えたのでありました。
予報やニュースでは、それよりも17日以降北海道付近で記録的な低気圧が
発達するので暴風雪に最大限注意するよう繰り返し流れています。
幸運にも16日だけは一時冬型がくずれ、雨模様の東京に着くことができました。
(冬、東京が雨や雪の時は雪国では一息つけていることが多いです。)
ほかの娘たちも集まりプレゼントの山に囲まれたいっちぃー君の誕生日となりました。

どうも左ききになりそうな気配が。
久しぶりにじぃじの顔を見て感激(?)してます。
ばぁばが選んだ木馬、気に入ってもらえたでしょうか?
いっちー君、昼寝もしないで頑張って付き合ってくれました。
その夕方は駆けつけてくれた娘たちと居酒屋で軽く一杯。

一夜が明けて問題の17日朝。
宿をとった西葛西の駅前 9時過ぎ。
昨日とうって変って雲一つない青空。
これはヤバイ。今回は雪だけでなく、風もある。家内を急き立て、帰路に。
帰りの上越新幹線で高崎まではおてんとうさまが出てましたが・・
ほくほく線に乗り換える越後湯沢駅では
駅のアナウンスでは金沢までの”はくたか”は、このあと2本で運休にするとのこと。
早く帰ってきて正解でした。
十日町あたりでしょうか?(ニュースによると積雪1m80cm)
行くときは屋根の雪おろしをしているのを見たのですが、今日は吹雪いてホワイトアウト状態。
ほくほく線は日本有数の豪雪地帯を走ります。そのためトンネルがほとんどです。
直江津駅に無事到着する事ができました。風が強いためか雪は少な目です。
金沢に向かう「はくたか」が写っていますが、来年4月の北陸新幹線の開業で姿を消すようです。
駅の駐車場にとめたマイカーもこの程度で済んでラッキー。
大した積雪じゃないなと思ったのですが、自宅に着くと・・
もう一汗流す必要がありました。

私たちは無事に戻れたのはラッキーだったのですが、
新潟から駆け付けた末娘は深夜の高速バスで戻るとの事。
高速道も事故多発の情報が。無事帰れますように。

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いゃー、無事に戻れてよかった。
まだまだ発達した低気圧は警戒が必要とのこと。
北海道のnaoponさん気を付けてくださいね。

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五年前の画像をフォロー(再処理)してみました。

2014年12月14日 | 画像処理のはなし
テレビの字幕では新潟県下各地に大雪警報が発令されているようです。
先ほどファンヒーターの給油に外に出たところ30cmほど新たに積もっていました。
明日の朝はどのくらい積もっているのでしょう。

撮影ができないのでこれまでに撮った画像の再処理でもと思ったのですが・・
新しいテクニックがある訳でもなし、変わり映えしない画像しかできません。
そこで保存されている古い画像を再処理して見る事にしました。
天体写真を再開したのは7年前ですが、撮影した元画像を保存するようになったのは2009年から。
まだ、タカハシ製90S赤道儀でノータッチガイド撮影していた頃の画像です。

オリオン座中心部
撮影DATA: 2009/03/15 canon EF 70-200mmF2.8(f=160mm F3.5
露出3分×10枚コンポジット  ISO 1600 kissDX (SEO-SP2) LPS-P2FIL
タカハシ 90S赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ6
5年前に撮った画像ですが撮影ノートからはダーク処理をやっているか不明です。
既に手製の露除けフードを装着しており、そのため周辺部で強いかげりが発生し、
ステライメージの「周辺減光」処理では対応できず、副作用で変なリングができています。

この画像を再処理してみました。
そのポイントは
◎ 簡易フラット(雪雲で)を作成し、フラット処理。
○ 推定気温からライブラリーを使ってダーク処理。
○ 星マスクでマルチバンドシャープ。 ほか

再処理した結果です。
フラット画像は昼間ISO100で雪雲を撮影した簡易なものですが、効果は出ています。
問題は5年も経っていたので、カメラのゴミがかなり増えていました。
それがフラット処理で白い斑点として浮き出てきました。
(画像では手間をかけた処理により目立たなくしてあります。)

次の画像は同じ夜に撮影した2枚モザイクの画像です。
いっかくじゅう座の星雲
( 右が再処理した画像 )
撮影DATA:canon EF 70-200mmF2.8(f=200mm F3.5) 露出3分×10枚コンポジット×2枚モザイク ほかは同じ
画像のバラ星雲部分のトリミング画像です。
ズームを最大のf200mmとしたため かげりが目立たず、あまり違いが出ませんでした。

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内心 今なら見違えるような処理画像が得られるかも、
と思っていたのですが、わずか30分露光では限界がありますね。
やはりいかに情報量の多い元画像を得るかにかかってます。
カメラのゴミは年数が経つと再現不可能なやっかいものです。

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何もしないよりは、まし?(O軸ガイドシステム検証)

2014年12月11日 | それでも星は流れる
週間予報で唯一星が見れそうなのが昨夕でした。
とは言っても、GPV予報 どおり一面薄雲が覆っており、北極星がかろうじて見える空。
それでもこれが今年の星の見納めかも知れず、ドラムカンレンズこと
ヨンニッパレンズの新しい搭載方法の検証を行うことにしました。
もっぱら”機能美”いや、グッドデザイン賞の呼び声も高いこのガイドシステム。
見かけ倒しで終わるのか、果たしてその検証結果は?

空にぽつんと光っているのが北極星。いつもなら絶対撮らないひどい空でした。
今回は作品作りはあきらめ、ガイド精度の検証が目的だったため南側の防犯灯はほったらかしに。
そのため、灯火遮蔽パネルまでこうこうと照らされています。

天気は下り坂、おまけに8時頃には月が上ってくるため午後6時半には撮影開始しています。
一応定番のおりおんショットも。
今回は手抜きで、改造してないkissX2で撮影。
ガイドの検証なら写すものはなんでもいいのですが、一応ケフェウス座のIC1396付近を。
今回はヨンニッパに新しく追加したF3.2用の露除けフードを装着して撮影します。
これまでF4で10分くらいまで大丈夫という事で、F3.2で5分のTST撮影を行ったところモニタ真っ白。
予想以上にひどい空で結局3分露光18枚を撮影しました。
後半は肉眼では一等星が見えるか見えないかまで空が悪化。(それでも星は写ります。)

ガイド結果のグラフです。
主に機材のたわみから発生するガイドずれですが、いつも問題となる赤経Ra(東西方向)で1時間で11画素
今後F3.2で5分露光を標準とすれば、一枚あたり1画素となり十分な精度です。
( 右が北、下は西の方向。 上から下にズレています。 )
これは位置合わせせずにそのまま18枚の画像を重ねた拡大画像です。(クリックで全体を表示)

まずは見かけ倒しで無かったので、一安心です。

今回新しい試みがもう一つあります。
F3.2用露除けフードは機能したでしょうか?
今回はなぜか湿度が低く(この時期95%越えも珍しくないのに)、カメラも乾いたままで問題無し。
もっと湿度の高い時に再検証を行うこととします。

湿度が低かったのが幸いしたのか、PHDガイドも前より良好な結果に。

撮った画像はどうした・・。という事で一応正直にお見せしますが
右上に見える赤っぽい星がμCep(ガーネットスター)
撮影DATA: 2014/12/ 10 19:00’~ canon NFD(f=400mm F3.2相当)
露出3分×18枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温2.1~1℃ 冷却 オフ) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG ガイドスコープGS-60S PHD2 Guiding ステライメージ7
画面下部にF4露除けフードでは目立たないミラーBOXによる陰りが・・
おまけに防犯灯が灯火遮蔽パネルを照らし、それが反射してフード内に入り込んだと思われるカブリも。
今回はフラット画像がまだ未作成のため手の打ちようがありませんでした。

その後、雨の落ちる曇り空でフラットを作成して、処理し直したものを追加しました。
フラット処理後も、画像の周囲に額縁のようなカゲリが残りました。
どうもカゲリというより、画像全体に防犯灯の光によるカブリが発生しているようです。
上の画像はFlatAideで目立たないようにしてあります。


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記事には書きませんでしたが、新しいガイドシステムを
O軸ガイドシステム』 と呼ぶ事にしました。
問題はミラーBOXの陰りですが、フラット画像は必須として、
従来通りF4フードを使うべきか、悩ましいところです。

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出番は来年? バケツレンズもスタンバイ。

2014年12月09日 | 機材
夜空の方は満月過ぎの月があるはずなので、撮影に向いていないのは全国共通ですが、
こちらではその月も湿った雪を落とす厚い雲で見ることができません。
それでも次の新月期に万一晴れた場合のことを考えて、
居心地の良いコタツから出て機材をかまってみました。

まずはヨンニッパ レンズ自称ドラムカンレンズ)に先日作成した露除けフードを装着し、
EM-200赤道儀に搭載してみました。
( 鏡筒バンドの左右バランスをとるため、ウエイト代わりの座金をバンドの反対側に縛りつけました )
できれば143mm(F2.8)の大口径のまま使いたいのですが、
露除けフード装着により125mm(F3.2相当)に絞ったことになります。
この状態で赤道儀への搭載重量はカメラを含めて12kg にもなります。
ガイドスコープの位置が高いのが気になりますがバランスは良好のようです。

どうせならということで、サンニッパ レンズ自称バケツレンズ)も載せ替えてみました。
( レンズ前面の角型のものは以前に作成した露除けフードです。何度も落としてボコボコになっています。)
カメラを付けても前方が重かったため、後部にバランスウエイトを付けました。
レンズの先に大きい箱型フード(F4相当)を付けたため、これでもか!というくらい紙が貼り込んであります。
カメラが露でビッショリ濡れた時も、まったく平気でした。

ところで、ヨンニッパレンズの方はより明るくという事でこれまでの
F4相当の露除けフードの他にF3.2用のフードを追加作成したのですが、
サンニッパはどうするのか? という問題です。

下の画像はサンニッパレンズで撮った「北アメリカ星雲とペリカン星雲」です。
( 上段の画像は開放F2.8 下段F4相当。 右側は中央部の拡大画像 )

( 画像クリックで拡大表示できます )
撮影日時、露光時間に違いはあるのですが、拡大して星像を比較してみると、
開放(F2.8)時とF4に絞った画像に大きな差が認められます。
このレンズはF4に絞ることにより、ヨンニッパより優れた光学性能を
発揮できるのではと、わたしは考えています。

それに比べてヨンニッパの方はF2.8開放時でも星像の劣化は少ないように見えます。
ヨンニッパレンズ 開放(F2.8)で撮影
言い換えると、絞っても変化が少ない事から明るさ優先のフードを
追加作成した。 という事もできます。

いずれにしろ、特にヨンニッパレンズはこれまで使用実績が少なく、
今回の新しい環境でどんな画像を見せてくれるのかは未知数です。

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最悪の場合、先月22日夜に撮った「かに星雲」が今年の撮り収めだった
ということもありですが・・
まずはヨンニッパでスタンバイしておく事とします。

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