法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
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主宰者の《日乗》

「煩悩があっても 邪魔とならない」

2024年03月31日 23時32分01秒 | 毎田周一師の言葉

『毎田周一全集 第四巻』から

 浄土論に曰く、
 世尊、我れ一心に尽十方の無碍光如来に帰命したてまつりて、
 安楽国に生ぜんと願ず。
 彼の世界の相を観ずるに、三界の道に勝過せり。
 究竟じて虚空の如し。
 広大にして辺際無し、とのたまへり。已上

 天親は、私は真理の前に、真実の前へ跪くといはれる。
そしてその真理・真実は、天親によって、
尽十方無碍光如来として把握されてゐる。
無碍光とは何処までも及んでゆく動的な光である。
碍りがないとは碍りを乗りこえてゆくといふことである。
この無碍に動性がある。
そして一方をこの無碍という言葉は碍りあることを前提し想定してゐる。
無碍とは碍りがあって碍りがないといふことである。
碍りがあってもそれが一向碍りとならぬをいふことである。
ところで碍りとは何であるか。
人間の煩悩である。
人間に煩悩があっても、それが一向邪魔とはならないといふ、
その脱落が無碍である。
むしろその煩悩が、動的な光の必須欠くべからざる要素なのである。
煩悩あることをそのまゝが光なのである。
むしろ煩悩あらしめる光である。
こゝに於いて光とは生命である。
無碍光は生命そのものである。
光は実は命の象徴なのである。
だから動的な光、光の動性といつたのである。

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『正信偈』唱和&『現成公案』音読

2024年03月29日 17時11分14秒 | 日乗

先日、親戚の葬儀で帰省しました。

ご導師は、地元の大谷派のご住職。
教職にもあったお方で、よく存じ上げている先輩であります。

昔、座談の折り、
親鸞さまの教えは、『お念仏・正信偈の唱和ですね』と提案したところ、
その後の、通夜・葬儀・法事の席で、『正信偈』のテキストを配布して皆さんで唱和されるようになりました。
地元皆さん、他宗派の方々も参集するところですが、
各各にだいぶ慣れ親しんできている感じです。

そうそう、『正信偈』のテキストですが、
最初は、大谷派で発行の赤本を使用していました。
次に、岡崎教区発行の濃緑の表紙の大判のものを使用でした。

今回は、写真にあるようなシンプルな『正信偈』になっていました。

東京に戻って、岡崎教務所に連絡したところ、
大サイズ(13×18㎝) 100円
小サイズ(11×15㎝)  70円
で配布してくれる由。

一昨日注文しましたら、先程の到着です。

ボクの永年の願いは、
親鸞さまの『正信偈』の唱和
道元さまの『現成公案』の音読
です。

生涯、「一冊の読書」の勧めは、先師・五十嵐正美先生の教えであります。

これまでも、カウンセリング研究会【くりのみ】
&Zoom法音道場でも、
師恩をいただいて実践してきたところですが、
手頃なテキストが手に入りましたので、
(更にお仲間を増やしたいなー)との思いフツフツとであります。(笑)

 

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物心づいた青年が先ず手にすべき「一冊」

2024年03月24日 23時19分48秒 | 毎田周一師の言葉

手元にある『毎田周一全集 第四巻』から。

『教行信証』
 日本人の先ず読むべき書は『教行信証』ではないか。
こんな頓馬なことを、間抜けたことを、
今日漸くいひ出す私なのである。
仏教を、釈尊の教へを、真正面から、がっちりと受けとめられた、
我国に於ける第一人者の貫禄を示されたのが、
聖人の御本書ではないか。
釈尊に学ばんと欲する限り、日本人は同国の先人として、
聖人が最も深く、そしてまともに、
釈尊の真意を領受して居られる方だと見るべきではないか。
真に我国に仏教をあらしめた方、
日本仏教徒の代表者、
その聖人の領受された全仏教を、
その奧底まで示されたのが御本書ではないか。
かういうことをいへば、さういふことを今漸く気付き、
そしていふのかと笑ふ人もあるであろう。
しかし、これが私の日本の再発見であるなら仕方のないことである。

 日本で先ず読むべき書は、『教行信証』である。
この書は日本文化を代表的に表現して居り、
日本人の心を奧底まで曝け出して示すものである。
日本及び日本文化を知ろうとする外国人にとっても、
先ず読むべきは、この書である。

 また例えば我国の青年が先ず物心づいて、
何か書物も読みたいと思ふとき、
読むべきは御本書ではないか。

★月例のカウンセリング研究会【くりのみ】では、
 『教行信証』の音読タイムを大事にしています。

日時:4/20  5/18  6/15  7/27  8/17
           午後2時~4時
会場:タワーホール船堀

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「ブッダAI」

2024年03月23日 22時41分34秒 | zoom法音道場

木曜日のZoom法音道場の「楽談タイム」で、
ご参加の岩◇さんが、
讀賣新聞の記事を紹介してくれました。

本日(3/23)葛飾区立中央図書館に出かけてコピーをしてきました。

読売新聞(3/17 日曜日) サイエンス(Human)
記事の内容は、
京都大学こころの未来研究センター特任准教授・熊谷誠慈さんを中心に
ブッダの経典を機械学習した
対話型AIシステム「ブッダボット」の開発をしている由。

実は、昨晩(3/22)のカウンセリング研究会【くりのみ】
道元とカウンセリングコースでも話題しました。

皆さんで共有したところは、
*対話型AIシステムはこれからも研究が進み開発が進む。
 ただし、AIは基本的にはあくまでも(ツール)であり、
 ブッダの教えである「問答」の伝統は永遠に参究されるべきものである
 ということになりました。

ボクも同感でした。

親鸞さまの『顕浄土真実教行信証』の最後の一文。

『安楽集』に云わく、真言を採り集めて、往益を助修せしむ。
何となれば、前に生まれん者は後を導き、
後に生まれん者は前を訪え、連続無窮にして、
願わくは休止せざらしめんと欲す。
無辺の生死海を尽くさんがためのゆえなり、と。

どんにAIが発達し精巧になっても、
「真言を取り集める」作業は永遠であり、
「連続無窮」の仏道は
AIにとってかわられることはないと考えます。
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坐禅と『正法眼蔵』学習会

2024年03月22日 23時42分21秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

今晩6時30分~8時30分
月例のカウンセリング研究会【くりのみ】
坐禅と『正法眼蔵』学習会でした。
先程、帰宅。

内容は、
*『正法眼蔵・現成公案』音読
*坐 禅
*楽談タイム
*『正法眼蔵・行持』の講義

講師は、
駒澤大学教授・石井清純先生
です。

次回(4/26)から、『正法眼蔵・
恁麽(インモ)』に入ります。

初めての方でも、
石井先生が丁寧にご指導してくださいます。
安心してご参加ください。

8月までの予定は以下の通り。
4/26  5/31  6/28  7/26  8/23

時間:午後6時30分~8時30分
会場:タワーホール船堀(都営地下鉄新宿線船堀駅前) 和室1
会費:1000円

連絡先 2738kuri@gmail.com (鈴木新太郎)

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「清水ミチコ」にアッパレ!

2024年03月18日 23時27分25秒 | 日乗

7月5日生れ老爺ではありまする。(笑)
同じ7月5日生れの大谷翔平選手、
日本ハム時代から竊に応援してきました。
マア、渡米しての二刀流の大活躍、そして結婚、
大拍手でありましたが・・・

ただ、昨今、このお国のテレビ報道のハシャギ過ぎ。
ただただ呆れ果てています。

もう少し、静かにしましょうよ。

【過ぎたるは猶及ばざるが如し】

大谷翔平さん関連の報道も大事ではありますが、
このお国の屋台骨(国会)の体たらく、
もう少し、NHK・民放各局には覚醒してもらいたいものです。

午後、
新宿末広亭の夜席に出かけました。
カウンセリング研究会【くりのみ】道元コースのお仲間でもある、
二つ目の柳家あお馬さんの落語『金明竹』を聞いてきました。

8時30分からZoom法音道場がありましたので、
中入り 柳亭市馬師匠の『粗忽の釘』で退席。

Zoom法音道場が終わってX(旧ツイッター)を見ていましたら、
あるお方が清水ミチコさんがうたう「替え歌」を紹介していました。
ぜひ、お勧め!

youtubeにお進みください。(笑)

清水ミチコ
「どんな悪事もいいメロディーに乗せると感動的になる?」
という実験


曲は、
中島みゆきさんの「ヘッドライト・テールライト」


ボクは、
STOP!自公維国政治。

今のところは、
山本太郎&れいわ新撰組 “推し”
でありまする。

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島田雅彦『散歩哲学 よく歩き、よく考える』

2024年03月17日 23時50分18秒 | 日乗

一昨日の金曜日(3/15)の文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」に
法政大学教授で作家の島田雅彦さんがゲストでした。

昨今のテレビは本当に面白くないので、
ラジオを聴いていることが多です。
特に、文化放送の大竹さん番組を楽しみにしています。

マアマア、“くだらない”こともてんこ盛りですが、
“真剣” “正直” “面白い” を大事にしている番組作りに好感をもっています。

特に、ゲストの選択も多彩。
いろいろの意見が聴けるところも嬉しい。

一昨日は、島田雅彦さん。
前半は、昨今の世情一般について。
後半は、今月21日に発刊予定の
『散歩哲学 よく歩き、よく考える』(ハヤカワ新書)
のPR。

帯の推薦文は、哲学者の国分功一郎さん。
「私たちが失ってしまったのは、歩きながら哲学した古代の精神だ。
文学、思想、人類史、自然学、考現学、地理学……散歩をしながら様々な思考が頭の中を駆け巡る」

「歩きながら哲学」。
良い言葉です。

【くりのみ会】学んでいる親鸞さま。
そうですよね。京都から越後へ。
越後から関東へ。関東でも随分歩かれての念仏布教でした。

道元さまは、京都から博多へ。中国でも随分と歩かれています。
帰国後も、京都から永平寺。そして鎌倉往復もしていますよね。

【くりのみ会】&Zoomのお仲間の小◇さんは、
読書家で新刊購入をするお方。
たぶに、来月にはボクの手元に届けてくれることでしょう。(笑)

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くりのみ会・親鸞コース

2024年03月16日 21時59分35秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

本日2時~4時、
月例のカウンセリング研究会【くりのみ】親鸞コースでした。

ご参加は、9名(女性7名 男性2名)。

いつものように、

『顕浄土真実教行証文類 総序』音読
『正信偈』  三淘の念仏・和讃(三首)
井戸端
『別序』の解説&音読
でした。

実は、先日、急ぎの用事で上野駅から地下鉄稲荷町駅でタクシーに乗車。
お若い女性ドライバーさんでしたが、
お話し好きな素直な雰囲気のお方。
短時間でしたがお喋りがもりあがりました。(笑)

Dさん「日本人は、無宗教ですかね?」
ボク 「いえ、そんなことはないでしょう。
    因みに、お寺まいりも神社まいりも好きです。
    それに、クリスマスは賑やかですよね(笑)」
Dさん「では、多宗教ということですか?」
ボク 「マア、多宗教といえばそうですよね。伝統宗教もありますし、新興宗教もあります。
    最近でも、いろいろトラブルのある外国からの宗教もありますよね」
Dさん「そうですよね。宗教二世・三世の家庭内での問題もあります」
ボク 「その通りですね。
    ただ、日本人の多くは、個として宗教心を自分の内面で受容することが苦手になっているようにおもいます」

Dさん(ドライバー)。
お若いのに、いろいろ考えているお方でした。

さて、くりのみ会にお集まりの面々。
皆さん、特別の宗派には属していません。
皆さん、自由人・普通人であります。

ボクからの、
「親鸞さま、道元さま、ロジャーズさまの教えを、
(自分コト)としてならいましょう!」との呼びかけに
賛同してお集まりいただいているお仲間です。

マア、この大都会で、
こんな小さな集いがあるのが「希有」なことでありまするよね。(笑)

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シュトウットガルトからのお客さま

2024年03月11日 21時43分29秒 | 日乗

昨晩10時半、伊豆稲取の生家に帰省です。

用件は、生家の掃除&小さな畑の草刈り。

本日、10時半からzoom法音道場。
内容は、『正信偈大意』の音読と井戸端(楽談タイム)。
本日は、3月11日。
ご参加の伊◇さんが、
東日本大震災の直後に釜石在住の義母の救出に入った時の体験を聴かせてくれました。
テレビ等での情報はそれなりに受け止めてはいるつもりでしたが、
やはり現地で体験された方の情報は、本当に厳しいものがあります。

その後、3時間ほど草刈り。
帰路、親戚の喫茶店『ミルク』に立ち寄る。
先客あり。
外国の男性と日本人の女性。

少しだけお話しをする。
とても素敵な三人組グループ。

概略、以下のような私の受け止め。

男性は、ドイツのお方。
シュトウットガルトの日本企業にご勤務とか。
女性は、奥様かな?
ホテル浜の湯さんに宿泊。
イチゴ狩りの帰りらしい。
今日、東京に戻られるのかな?

稲取&伊豆半島を気に入ってくれたご様子。

随分前になりますが、
毎夏ヨーロッパひとり旅に出かけたことを思い出しました。
当時は、呑助でしたので、ドイツでもビール&ワインを楽しませてもらいました。

そうそう、シュトウットガルトでは、近郊のワイナリーにも出かけましたなー。
もちろん、ベンツの博物館も立ち寄りました。
駅前の小さなホテルでしたが、朝食が美味しかったですなー。

もう一度、ヨーロッパに出かけたいですが、
後期高齢者ですからその前に地獄行きか?(笑)

できることなら、『吟遊詩人』とはいきませんが、
『親鸞和讃』をうたいながら、ヨーロッパを流しますか?(笑)

旅は、いいですよね。
少しだけ、こわいこともありましたが、
まあまあ、地元の皆さんの親切をいただきまぢた。

伊豆半島&稲取にお立ち寄りのご三名さま。
またのお越しをお待ちしています。

なむ ナム

 

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親鸞さまを学ぶ一般人の「ならい方」

2024年03月09日 23時26分15秒 | 日乗

毎週、Zoom道場を開催しています。
スケジュールは、当BLOGのTOPで示している通りです。

先日、木曜日は『唯信鈔文意』を読みました。
話題になったのは、次の一文。

「持」は、たもつという。
たもつというは、ならいまなぶことを、うしなわず、ちらさぬなり

ボクは、Zoomのお仲間には、いつも次のようにお伝えしています。
「私たちは、大学で仏教を学んだことはありません。
一般人ですから、学者さんや熱心に勉強している人の真似をしても無理です。
では、どうするか。
結論をいいますと、この〔持〕の具体化です!
お念仏の一道ですよね。
ご一緒にお念仏をたのしみましょう」と。

ですから、Zoomのはじめには1分間念仏からスタート。
次に、『教行信証』『歎異抄』『唯信鈔文意』『正信偈大意』音読と、
『正信偈』『三帖和讃』をうたうことを大事にしています。

 

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