法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

念仏

2024年04月22日 23時14分51秒 | 毎田周一師の言葉

今晩(4/22)、新小岩の専福寺で開催の【顕真会】(聞法会)に出かけました。
講師は、加来雄之先生(仏教親鸞センター主任研究員)です。
偶数月開催で、今回は第8回目。
テーマ「この行に奉え、この信を崇めよ」で、
「総序」の講義でした。


『毎田周一全集』第十巻 より

私は念仏といふことを、こんな風に理解してゐる。

南無阿弥陀仏
  (一)  南無とは、頭が下がるといふこと。
(二)阿弥陀とは、智慧限りなき永久なる生命。
(三)仏とは、自覚者。

つまり頭が下がって、智慧限りなき、
永久なる生命を、自覚せるもの、といふことである。

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行為的直観

2024年04月18日 09時43分00秒 | 毎田周一師の言葉

『毎田周一全集 第四巻』より

称名に於いて私達は自己を見る。
名号といふ真理の鏡に映された自己の姿を見る。
その時映された自己を見るものは、
却って鏡自身であり、真実の自己が見るのである。
称名によって起る内省・自覚は、
そこに映された自己を見ることにょって、
却って私達自身が真実の自己となることである。
真実の自己とは常に見られた自己の側にはなくして、
見る自己の側にある。
今名号といふ真実の自己の鏡に映されて自己を見るとき、
この見る自己が真実の自己であり、
それは鏡自身である。
そしてそれは私達自身である。
これが称名によって起こる内省・自覚といふことであって、
即ち私達が真実の自己となることである。
このようなことが起こるのは、
ひとへに名号が(自覚的真理として)
私達の真実の自己の表現であるからである。
そしてそれが称名されることに、
真実の自覚が起こるといふのも、
行為的直観によって起こるのである。


4月のカウンセリング研究会【くりのみ】のご案内
◆親鸞とカウンセリングコース
 4月20日(土)午後14時~16時

◆道元とカウンセリングコース
 4月26日(金)午後18時30分~20時30分

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「煩悩があっても 邪魔とならない」

2024年03月31日 23時32分01秒 | 毎田周一師の言葉

『毎田周一全集 第四巻』から

 浄土論に曰く、
 世尊、我れ一心に尽十方の無碍光如来に帰命したてまつりて、
 安楽国に生ぜんと願ず。
 彼の世界の相を観ずるに、三界の道に勝過せり。
 究竟じて虚空の如し。
 広大にして辺際無し、とのたまへり。已上

 天親は、私は真理の前に、真実の前へ跪くといはれる。
そしてその真理・真実は、天親によって、
尽十方無碍光如来として把握されてゐる。
無碍光とは何処までも及んでゆく動的な光である。
碍りがないとは碍りを乗りこえてゆくといふことである。
この無碍に動性がある。
そして一方をこの無碍という言葉は碍りあることを前提し想定してゐる。
無碍とは碍りがあって碍りがないといふことである。
碍りがあってもそれが一向碍りとならぬをいふことである。
ところで碍りとは何であるか。
人間の煩悩である。
人間に煩悩があっても、それが一向邪魔とはならないといふ、
その脱落が無碍である。
むしろその煩悩が、動的な光の必須欠くべからざる要素なのである。
煩悩あることをそのまゝが光なのである。
むしろ煩悩あらしめる光である。
こゝに於いて光とは生命である。
無碍光は生命そのものである。
光は実は命の象徴なのである。
だから動的な光、光の動性といつたのである。

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物心づいた青年が先ず手にすべき「一冊」

2024年03月24日 23時19分48秒 | 毎田周一師の言葉

手元にある『毎田周一全集 第四巻』から。

『教行信証』
 日本人の先ず読むべき書は『教行信証』ではないか。
こんな頓馬なことを、間抜けたことを、
今日漸くいひ出す私なのである。
仏教を、釈尊の教へを、真正面から、がっちりと受けとめられた、
我国に於ける第一人者の貫禄を示されたのが、
聖人の御本書ではないか。
釈尊に学ばんと欲する限り、日本人は同国の先人として、
聖人が最も深く、そしてまともに、
釈尊の真意を領受して居られる方だと見るべきではないか。
真に我国に仏教をあらしめた方、
日本仏教徒の代表者、
その聖人の領受された全仏教を、
その奧底まで示されたのが御本書ではないか。
かういうことをいへば、さういふことを今漸く気付き、
そしていふのかと笑ふ人もあるであろう。
しかし、これが私の日本の再発見であるなら仕方のないことである。

 日本で先ず読むべき書は、『教行信証』である。
この書は日本文化を代表的に表現して居り、
日本人の心を奧底まで曝け出して示すものである。
日本及び日本文化を知ろうとする外国人にとっても、
先ず読むべきは、この書である。

 また例えば我国の青年が先ず物心づいて、
何か書物も読みたいと思ふとき、
読むべきは御本書ではないか。

★月例のカウンセリング研究会【くりのみ】では、
 『教行信証』の音読タイムを大事にしています。

日時:4/20  5/18  6/15  7/27  8/17
           午後2時~4時
会場:タワーホール船堀

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Zoom法音道場・『仏説無量寿経』読誦&井戸端

2023年07月12日 22時30分24秒 | 毎田周一師の言葉

毎週木曜日、午前10時30分~11時は、
Zoom法音道場『仏説無量寿経』読誦&井戸端コース
を開催しています。

短時間(30分)ですし、
一般人が集う小さな学習会ですので、
内容は、ヨチヨチと『仏説無量寿経』読誦と井戸端になります。

明日(7/13)は、「三誓偈」を読誦の予定。

さて、このZoom法音道場は、知り合いの一般人がご参加です。
一般人ですから、仏教のことも経典のことも
これまでは無縁の方々。
ボクの誘いにのって、『仏説無量寿経』を手にしてくれるようになりました。

明日は、
毎田周一全集(第五巻)から次の文を紹介させてもらいます。


仏説無量寿経は生命の讃歌である。
私達の三毒・五悪の相を超えてゆく、生命飛躍の尖端を明かせる経である。
眼前一輪の薔薇に無量寿を直覚し得ない人は、
遂にこの経を読むも詮なき人である。
無量寿とは現実の生命そのものである。
この世界の事実が、
そのまゝ無量寿を語ってゐるのであって、
無量寿経とは現実の直視なりといってよい。

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「念仏と科学」

2022年10月09日 22時52分56秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一全集 第5巻から。

「念仏と科学」
跪いて光明無量寿命無量なることを知る。これが念仏の意義である。
南無阿弥陀仏である。
跪くとは心を空しくしてもの見ることである。
己れなくしてものを見るといふことである。
そのとき物事のありのままの姿が見られる。
物事のありのまゝの姿とは、無限なる事物が階調をなして、
一大世界の交響楽を奏でてゐるといふことである。
唯一の和の世界、玄沙の所謂「尽十方世界一顆明珠」である。
この世界にあつて我等は、この世界によって生かしめられ、
又逆にこの世界に働きかけてこの世界を作る。
西田博士にいはるゝ如く、
我等は創造的世界の創造的要素として働くのである。
この世界として働くといふことを、無我ともいふのであろう。
無我の世界は創造的発展の世界である。
これを光明無量寿命無量として表はす。
南無すること、跪くこと、己を空しうすることは、
やがてこの発展的世界の内面的自覚である。
これを南無阿弥陀仏といふ、念仏といふ。
それ故に念仏者は、発展的創造的に働くものでなければならない。
念仏はそれ故に消極的退嬰的ではないのである。
 (略)
釈尊によって発見せられ、二千五百年の歴史を通して鍛へ抜かれた念仏の真理と、
その金剛の如き偉大を、我々は讃へざるを得ない。
誰か知る、念仏が科学的精神として現に発展し活動しつゝあることを。
念仏の皮相を見て、
その真理性を知らざるもののみが、これをあざ笑ふのである。
(23.3.3)


カウンセリング研究会【くりのみ】

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にお遊びください。

ご一緒に、お念仏をしましょう。

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真理の生活・創造の生活・称名

2021年12月05日 22時08分05秒 | 毎田周一師の言葉

写真は、『顕浄土真実教行証文類 信文類』の「悲嘆述懐」の文です。
『毎田周一全集 第四巻』に掲載された毎田師の書からの転載です。

「悲嘆述懐・本文」
誠知、悲哉、愚禿鸞、沈没於愛欲広海、迷惑於名利太山、
不喜入定聚之数、不快近真証之証、可恥可傷矣。

「悲嘆述懐・読み下し」
誠に知りぬ。悲しきかな、愚禿鸞、愛欲の広海に沈没し、名利の太山に迷惑して、
定聚の数に入ることを喜ばず、真証の証に近づくことを快しまざることを、恥ずべし、傷むべし、と。 

週四回、月曜・火曜・木曜・金曜の午前開催の《Zoom法音道場》
これまで、三帖和讃をうたってきました。
ようやく、来春早々には一回りしますので、
その後は『顕浄土真実教行証文類』の音読と『三帖和讃』をうたう、
を交互に取り組んでいく予定です。

明日のzoomで、その予習として次の文を読んでもらいます。

南無は如来の信、阿彌陀仏は如来の行。
信と行と具足せる南無阿彌陀仏である。
これが選択本願として、私達に徹する。
即ち念仏易行が凡愚底下の我れ一人に与えられる。
こゝに称名が起る。
それは如来の行為的直感が衆生のそれに対応するのであって、
行為的直感として一である。
名号は行為的直感に於いて(として)
表現される。
即ち称名にに於いて、衆生は真理の表現となる。
そこに衆生に於いて、真理の生活が現出する。
このことを「必得往生」といふのである。
これを釈せられて「不退の位に至ることを彰(アラハ)すなり」といはれたのである。
「不退の位」とは、私達の現在が、不退転位といふことである。
不退転とは、退転せずといふことではない。
不退の展といふことである。
絶えざる前進の位といふことである。
前進は創造である。生命である。
真理の生活とは、かく創造的生活といふことである。
これが称名によって現出といふのである。
その何故にかくなるかは、名号の釈に於いて明らかにされたことである。
(毎田周一全集 第四巻 572頁より)

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「良寛さんが…」

2021年10月04日 23時59分37秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一師の言葉(全集第六巻より)

嘗て良寛の書の写真版をみたことがある。
そこには三つも四つも間違った字が書かれ、
その字の右に点をうち、
余白に正しい字が小さく書かれてゐた。
間違ひも平然として正されていつてゐる。
人間が間違いを犯さない存在であったら、
却って不思議であると良寛がいつてゐるようである。


10月のカウンセリング研究会【くりのみ】ご案内

緊急事態発出が解除になりました。
10月の学習会は再開です。

◆10月23日(土) 親鸞とカウンセリングコース

◆10月29日(金) 道元とカウンセリングコース

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『教行信証』六軸

2021年08月28日 23時05分59秒 | 毎田周一師の言葉

『毎田周一全集 第四巻』より

教行信証六軸
 
 教行信証を全体として、いかに摑むか、これが私の今の問題である。
それは六軸といはれ、教・行・信・証・真仏土・毛身土の六巻からなる。
これをどう摑むかといふことである。
私はそれをアタックを試みよう。
項目をあげて表を作れば大体次の如くなつと、今は思ってゐる。
一、教・・・・・自覚
二、行・・・・・行為
三、信・・・・・直感
四、証・・・・・真理
五、真仏土・・・真理の世界
六、化身土・・・歴史的社会
 上の表の中、行と信に関しては行為的直感の行為を行に当て、
直感を信に当てたのである。出発点は自覚にある。
人間の一切の出発は自覚にはじまる。
だか聖人も自覚から出発して出発しておられるのである。

◆毎月一回、土曜日午前10時~12時。
 カウンセリング研究会【くりのみ】で、
 『教行信証』を読んでいます。
 只今、信巻です。

◆zoom法音道場 水曜日午後8時25分~9時。
 zoomで、『教行信証』を読んでいます。
 ちょうど、教巻にはいるところです。

 

 

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「一人でも静かに」

2021年01月28日 23時18分20秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一師の言葉をお届けします。

人が騒ぐとき、一人でも静かにしてゐるものがゐるとよい。
~人と一緒に騒ぎ廻るといふ手はない。~
釈尊は、涅槃寂静といふ永遠の真理を発見し、開顕せられた。
それは三千年前の真理であると共に、現代の真理なのだ。
そして未来永劫の真理なのだ。

新型コロナの世界的な大流行。
昨今の国内の話題は、ワクチンの輸入・接種時期等々。
TVは、連日、いろいろな情報で賑やかである。
確かに、ワクチンは有効な対策だとは思うが…ワクチン頼みだけで良いのか???

個人的な意見・願望だが、
先ずは、PCR検査が簡単に受診できるようになると良いと思うが…

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