里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No100をお届けします。
「心を弘誓の仏地に樹て、念を難思の法界に流す」 と親鸞は言いました。
不退転というのは、こういう生き方を言います。
何かに新しくなったのではなくて、自己が自覚に深まるのです。
もっとも、親鸞は本願の11願を二つに配当しました。
「正定聚の機」を信巻に、「必至滅度」を証巻に。
凡夫の生存に、二つの新しい地平が開かれています。
一つは正定聚ですが、この世の生が聞法の道場になるのです。
そしてもう一つは、彼の国への願生の確認です。
不退転というのは、この場で仏道が学ばれるというのです。
自分が代わるのではなくて、自分を包む真実に感動するのです。
凡夫である事実こそ、仏道の開かれている場なのですから。
仏弟子(声聞)たちも、「漏尽智通」を生きました。
漏とは煩悩ですが、無漏に触れて漏を尽くすべき大道を生きたのです。
大乗では、こういう自覚的存在を不退転と言うのです。
《学習会のご案内》
◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *タワーホール船堀
*道元とカウンセリングコース(毎月一回 最後の金曜日・夜) *親鸞とカウンセリングコース(毎月一回 最後の土曜日・午前)
◇ほっこり井戸端《法音道場》in 願海庵(毎週水曜日・夜) *本郷三丁目「願海庵」
◇(願海庵)やさしい仏教塾(毎月一回 最初の金曜日・夕) *本郷三丁目「願海庵」
◇ほっこり井戸端《法音道場》in東伊豆稲取(毎月第三月曜日と次の火曜日)
*東伊豆町稲取444-2
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