法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
ZOOM法音道場のご案内
主宰者の《日乗》

カウンセリング研究会【くりのみ】再開の予告

2020年05月31日 23時08分42秒 | 日乗

コロナ禍で、1993年(平成5年)から継続してきたカウンセリング研究会【くりのみ】も休講でした。

本日(31日)、タワーホール船堀から連絡が入り、
6月から会議室が使える由。

但し、主宰者は、次の三点を留意とのこと。
①会議室の定員の3分1位の人数
②マスクを用意
③参加者の身元確認

◆6月20日(土) 親鸞とカウンセリングコース
◆6月26日(金) 道元とカウンセリングコース

の開講準備に入ります。
詳細は、後日連絡。


「よしあしの文字をもしらぬひとはみな]

2020年05月30日 22時51分13秒 | 日乗

毎日10時55分からのzoom念仏道場。
本日は、新しいお仲間を迎えて6名でした。
『教行信証・総序』の音読。
 三淘念仏・和讃三首『弥陀成仏』をうたいました。
その後は、井戸端。

午後、zoom念仏道場のお仲間の小◇さんが、
Eテレ・「こころの時代」。
作家の高史明先生の「末法の世を生きる」の再放送を教えてくれました。

個人的なことですが、高先生のお宅で開催の学習会にずっと参加していました。

番組の中で高先生が引いていた親鸞さまの言葉を紹介します。

「よしあしの文字をもしらぬひとはみな
   まことのこころなりけるを
   善悪の字しりがおは
  おおそらごとのかたちなり」


里村専精師 「浄土真宗にようこそ」No110

2020年05月29日 22時54分01秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No110をお届けします。

「深広にして無涯底」とは、存在の深さです。
智慧で培った、存在洞察の深さからこのような大きな表現がとられてくるのです。
人間の意識は、見えるもの・形あるもの・想像できるものに限定されます。
意識は、しかし瞬間に作用します。
驚くべきエネルギーが、瞬間に発生しながら継続します。
瞬間発生が持続しているのですが、本当は驚くべきものです。
苦もなく行為している自分では、ほとんど気づかないのですが…、
人間の思考の在り方は、驚くべきものです。
けれども、ほとんどの思考作用は、
その作用の仕掛けの深さに気がつきません。
思考する人間の、その背景には深い存在の事実があるはずです。
凡夫と呼ばれる人間に、仏・如来と呼ばれる深く目覚めた存在が、
自己に覚めた智慧によって、一切の凡夫を救おうとするとき。
それは「深広にして無涯底」なる、
存在の事実を展開しなければならないのです。
凡夫と仏・如来は、深さに於て等しいのです。
仏・如来だけが深いだけでは、何の意味もありません。
覚めた智慧を通して、覚めるべく生きる一切衆生を、
「深広にして無涯底」なる仏智が支えてくれるというのです。
ここに本願を発された如来の智慧は、
衆生の深みの限界までを究めようとしています。
「無量寿経」は、有限な人間に、
無限の存在を回復する者だと言ってよいでしょう。


法音カウンセラー真聴は、
「zoom念仏道場」を主宰しています。
スマートフォンorPCをお持ちの方は、
オンラインで念仏ができます。
ぜひ、お出かけください。

 


「易往而無人」

2020年05月28日 23時15分13秒 | 日乗

ステイホームの5月。
緊急事態宣言は解除されましたが、しばらくはこれまで通りです。
毎日、10時55分から、zoom念仏道場。
それ以外の時間は、若い頃に購入した『毎田周一全集』を読んでいます。
毎田師は、大無量寿経の核心の一句を
『易往而無人(イオウニムニン)』 読み下し→《往き易くして人無し》
を選択されておられる。

また、芭蕉さん、
『こ道やゆく人なしに秋の暮』
がある。

また、道元さんは、
『仏道をならふといふは 自己をならふなり
 自己をならふといふは 自己をわするるなり』
と教えられます。

 大経の『無人』。芭蕉の『人なし』。道元の『わするる』。
 人(凡夫)の“ならい”の真の姿か!

しばし、温めます。


zoom念仏道場

2020年05月27日 22時31分18秒 | 日乗

毎日、「zoom念仏道場」を開催しています。

本日は、6名(女性4名 男性2名)のご参加でした。
前半は「正信偈」 三淘念仏「和讃」をうたい、後半は井戸端。

少人数ではありますが、
親鸞さまの教えをしっかりと学んでいます。

ご参加の皆さんから、
オンラインでも、「出遭いの場」になっている。
参加すると、生活のハリが感じられるとの言葉をいただきました。

新型コロナの緊急事態宣言の全国解除になりましたが、
今後もこの「zoom念仏道場」は継続することにします。

稲取出身で、町田市在住の岡◇さん。
昨日、ご近所の書店で岩波文庫『教行信証』を購入した由。

これから、『教行信証』の音読も併せ進めます。

ぜひ、「zoom念仏道場」にご参加ください。


(あっさり)~ “共感”を考える ~

2020年05月26日 22時26分47秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一師の「ことば」をお届けします。
   (毎田周一全集 第5巻)

仏教の育てを受けて来た日本人が、(あっさり)してゐる、
淡白であるといふのは、事柄を事柄に委すといふことである。
前にいつた事実の承認である。
それは自分の考へを主張したり、
主観を固持したりして頑張らないことである。
(あっさり)といふところに、だから日本人の救ひがあるのである。
(あっさり)といふことは、
認識そのものゝの立場である。
事実を事実のありのまゝに承認する、認識するといふのみで、
そこへ人間の意思を、さしこまうとせないことである。
この知性のみといふ立場があっさりといはれる。
日本人の独特の仏教の受領の仕方である。
そしてそれは仏教の本来的なことでもある。


40年以上前になります。
ロージャズのカウンセリングを学び始めたころ、
「共感」について学びました。

ロージャズのパースナリティー理論には、
「自分はあたかもその人になるのだが、
しかも決して“あたかも……のような”という条件を失わない状態」とある。

共感(as…if)を、このようにおさえた。

それから40数年後。
毎田周一師の、
事実を事実のありのまゝに承認する、認識するといふのみで、
そこへ人間の意思を、さしこまうとせないことである」
と重ねて領解している。

仏教(仏道)は、葬式や法事のソエモノではありませんよ。(笑)
あなた自身の内奥に眼を向けることです。


「正語」 独りカンファレンス

2020年05月26日 22時05分46秒 | 日乗

緊急事態宣言が解除されました。
一日も早く“平生”が戻らないと、日本中の死活問題であります。
解除のタイミングが、早い?遅い?適切?
議論はあろうかと思いますが、先ずは、岐路と領解します。新型コロナ感染の第二波・三波が予想されるところ。

先ずは、“平生”を取り戻し、次への対策・対応をしっかりと取り組んでもらいたい。

昨晩の安倍内閣総理大臣の記者会見。
今回も、NHKは質疑答弁のあたりから中継をカットしました。
「100年に一度の危機」。
緊急事態宣言解除の総理記者会見。
どうして、中継を打ち切るのでしょう!
理解できません。

YOUTUBEは、さすが!
今回も、記者会見を最後まで中継してくれました。

昨今のNHK。
巷間、(政権に忖度)と言われておりますが、
毎日のニュースもヒドすぎです。
マア、ボクは、NHKを避けていますが…(笑)

それにしても、昨晩の安倍総理の会見も中味が薄い。
ライターが悪いのか?安倍総理の資質なのか?

ボクは、ハナから安倍総理大臣を信用していません。
理由は簡単。
仏教に、「正語」という言葉がありますが、
安倍総理の言葉から“実感”が感じられない。
“ウソ”感じるからです。

~検討(独りカンファレンス)~
「コロナの時代の新たな日常、その的に向かって、これまでになく強力な3本の矢を放ち、日本経済を立て直してまいります」(昨夜の記者会見)

*この時節、「新たな日常」という言葉は、
 いかにも薄っぺらい、危機感のない表現だと思う。
 実態を指し示していない。
  実態に即せば、「きびしい日常」「不自由な日常」
 「つまらない日常」etcでしょう。
 その日常での、協力・共感・協同etcを大事にしあう生活
 の実現が大事。
*この期に及んで、「強力な3本の矢を放ち」。
 何じゃいこれ?
 (3本の矢)って具体的にどんな政策?
 (100年に一度の危機)に、(3本の矢)で立ち向か
 えることができるかいな???
 新型コロナに向かうのに、(3本の矢)では無理で
 しょう???

結論的に言えば、
安倍総理大臣は、現場を分かっていないということ。


「大無量寿経」を若々しく読もう。

2020年05月25日 23時45分56秒 | 毎田周一師の言葉

毎田周一師のことばをお届けします。
 『毎田周一全集 第5巻』より

『大無量寿経』を若々しく読まうではないか。
そこに青年の情熱と理想を感得し、
大いに法蔵菩薩と共鳴しようではないか。
法蔵菩薩を阿弥陀仏として向ふに飾っておいて、
私は凡夫だから仏と違ふ、
といふような立場で読む読み方は、
本当のものではないやうに思はれる。
私は凡夫と誰が決めたのであるか。
私はこれだけのものであると断定することは、
生命に対する侮辱である。
生命とはそのやうに限られたものであるか。
生命は底は無限である。

ステイホームが始まるまでは、
毎週水曜日の夜、「願海庵」で『大無量寿経』を読誦してきました。
残念ながら、3ヶ月のお休みでした。

本日、緊急事態宣言が全面解除になりましたので、
近々、再開しようと思います。

 


青木新門師 念仏広場

2020年05月24日 22時31分41秒 | 日乗

5月に入ってから、
青木新門師のface「念仏広場」に参加させてもらっております。

本日は、【浄土和讃】が紹介されていました。

写真は、ボクの東京大谷声明学園のノートです。

zoom念仏道場でうたいます。

ぜひ、ご参加ください。

 

 


里村専精師「浄土真宗にようこそ」No109

2020年05月23日 22時36分17秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」NO109

「深広にして無涯底」なるものとして、仏智が語られています。
「大無量寿経」に、今日のボキャブラリーを超えた表現があります。
現代人は、言葉にも浅いし、表現にも味わいが乏しい感じですが…。
経典が物語る言葉の深さに、心を傾けて欲しいものです。
仏智が「深広にして無涯底」だということは、何を物語っているのでしょうか。
すぐに分かって欲しいのですが、どうでしようか。
答えは、簡単なのですが…。
仏智が「深広にして無涯底」なのは、他ではありません、
凡夫と喚ばれる人間が深いからです。
一方的に仏智だけが深いのではなく、その深さを必要とする凡夫が存在しているのです。
経典は、不自然な超世界を語っているのではありません。
その表現には、必要から生まれた事情が伴っています。
「深広にして無涯底」とは…、
凡夫が救われるのに、途方もない世界が必要だと言っているのです。
仏智は、大乗の時代になって、世界的な規模で展開します。
たとえ、たった一人の凡夫を救うのにも、
それは「深広にして無涯底」なるものを必要としているのです。

真聴からのご連絡
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