生還

2009年06月04日 | diary
入院中の父は危篤状態から脱したので、容態も落ち着き退院も意外に早くなりそう。

反面、受け入れる母は、つれあいの退院のめどがついて嬉しいというより、どこか複雑な心境の様子。

そんな母の心身のケアのほうが、私は気を遣う。
これも母の性格に寄るところが大きい。
つまり、自分で心配事をつくりあげそれを膨らましては、更に不安の芽を育てる。
それって辛いと思うけれど…

私も性格的に似たようなところはある。
けれど、様々な経験を重ねて来ると、決して予想した通りに行かないことの方が多いことに気づかされる。
そして、思いもかけない展開が待ち受けたりして、生きるって案外スリリングで面白いと思えるけれど…私は。


結局、父の肺は、既に片方が機能を果たしていなかった。
その片方も弱っているらしい。
しかし、意識を取り戻してからはそれなりに元気で、妙な妄想も消えたので一安心。

父の生命力の強さには、いつも感服してしまう。

一時はお葬式の心配もし、父には悪いけれど今回のお葬式の予行演習は完璧だったと思う。
形式や手順も把握したので、いつ何が起こってももう大丈夫(妙な自信だけれど。笑)

しかし、今回姉の特技を見つけた。
意識を取り戻したばかりの頃の、ヘロヘロと力なく何かを訴える父の言葉を、私はまるで理解できなかった。
ところが、姉はそれをちゃんと聞き分けられるのだ。
音楽の道を進んだ姉だから、聴くことには長けているのだろうか。
その点、私は聞き分けることは大の苦手。
とんちんかんな事を口にしては、元気になってきた父に文句を言われっ放し。

コメント (2)
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