
鶴岡の海
夫の夏休みが連休をいれて1週間も取れたので、今年も9月に入ってからの遅めの夏休みになった。
今年は山形へ。
別に映画「おくりびと」や藤沢周平の大ファンでもないけれど、酒田や鶴岡市へは今までに来たことが無かった。
山形に行く途中で迂回をして息子のところでお泊まりをして、お掃除おばさんをする。
来るのは、1年ぶり。
ところが、相変わらずドジをして間違った鍵を持ってきてしまい、部屋に入れない。
仕方が無いので、夫に息子の仕事場を訪ねて鍵を借りてきてもらった。
馬鹿にされたのは、言うまでもない(苦笑)
最近はこの手の思い込みが多いから気をつけなければ…
部屋の中は、妙にキレイな場所と妙にぐっちゃぐちゃの場所が混在。
さすがAB型。
冷蔵庫を覗けば、な~んにも。
しかし、ご飯だけは炊いているらしい。

遊佐町は鳥海山を望む山形県最北の町。
日本海に面した海岸線数百メートルに亘り海難事故の冥福を祈った磨崖仏「十六羅漢岩」があり、奇岩に仏様が彫られている

酒田の大地主として知られた本間家の邸宅

意外に屋敷は質素で、社会で得たものは社会にお返しをするというチャリティー精神に溢れていた地主だったらしい。

築100年以上も経った今も現役の山居倉庫
風防の役目のある欅の大木が見事
井原西鶴の「日本永代蔵」に登場する鐙屋や土門拳美術館など、酒田には見所が沢山。

クラゲで有名な鶴岡の「加茂水族館」
ゆったりと水の中で漂っているクラゲを眺めていると癒されます。

ロマネスク様式の国重要文化財 鶴岡カトリック教会天主堂

黒いマリア像があるのは日本では唯一この教会のみとか。
ポーランドでブラックマリアを見たことがあるけれど。
ついで訪れたのは南岳寺の鉄竜海上人の即身仏。
かつて、世の平穏を願い、自らの意思によって穀物を絶つ厳しい修行のすえ、土中に作られた石室の中に隠り、生きながら即身仏になったという仏様が鶴岡には4体祀られている。

20年以上前に1度訪れたことのある有名な山寺立石寺。
当時は子連れだったので上まで登れず、今回やっと念願が叶った。
何とか登れたものの、下りはがくがくと膝が笑い参った。
日頃の運動不足が祟る。

羽黒山の国宝五重塔



宮城県白石の有名な温麺(うーめん)
JRの大人の休日倶楽部の白石編のCMで、吉永小百合が美味しそうに食べていた温麺というのがこれ。
とろっと煮込んだ温麺は初めてだったけれど、これがとても美味しかった。
食前に赤米の甘酒(酒とつくけれどアルコールが無いとか)
柿のゼリーつき。
しかし、いつも思うけれど、東北は料理の量が半端ではない。
宿泊した旅館でも、完食できないほどのご馳走。
タッパーに容れて持って帰りたいほど。
しかも東北の旅館は、関東圏より断然安くて料理が美味しい!
夕食には鮑の踊り焼きに山形牛のしゃぶしゃぶに、ステーキ、名物芋煮は当たり前…絶対体重増えた。

復元された白石城

仙台城の支城として伊達家の重臣片倉氏が代々居城したという。
若い人たちが戦国武将の格好をしているので、流行の歴史おたくかと思ったら、白石城主片倉小十郎によるまちづくりの戦国武将コンテストのリハーサルらしい。
今年は色々あり、このところ体調もイマイチだったので、ひたすら温泉でまったりしていた5日間だった。
大分、元気を取り戻した。

やはり山形はずんだとさくらんぼ。