その内に~ 2.3日中に~ そんなぁ~ 

2006年04月14日 | diary
「その内」 「近い内に」「2,3日中に」 「来週にでも」
人は良く、これらの言葉を使う。
しかし、これらが実行されることは少ない。

「その内とお化けは出たためしがない…」というが、この言葉を聞いて「ああ、又、どうせ社交辞令だから忘れちゃおう」そう思えれば問題が無いのだが。

「あの映画を来週にでも一緒に観に行かない? 2,3日中に連絡するから」なんて具体的に言われると、わたしは馬鹿正直に2,3日待ってしまうタイプ。
気にしているのなら、こちらからアクセスすれば良いことなのに。
しかし、今までの経験であの場面での単なるノリじゃないかしらと、既に懐疑的になっている。
だから、わざわざこちらから連絡はしない。
向こうからの連絡も無く、その内に、映画は終わっている(笑)
わたしは見はぐる。

 今日友人から、この類の電話があった。
「T子が○日に仕事が休めたら、2,3日中に連絡するって言っていたわよね。あれから1週間以上は経ったでしょ。まだ連絡が無いのよね。どうなっているのかしら」
気にしていたのはわたしだけじゃなかった。
馬鹿正直に人の話を聞くわたしが馬鹿なのか。
何でも軽いノリで調子よく喋る人が多過ぎるのだろうか。

わたしは曖昧な物言いや、出来ない約束は口にしないようにしている。
まして、軽いノリで約束なんかしやしない。
こんなことは世の中に、よくあることだとは思うけれど。

他の人はどうなのだろう?
そんな台詞の入る話は、最初から聞き流しているのだろうか。
コメント (2)
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ALL OF ME

2006年04月11日 | jazz
ピアノレッスンの日。
田端駅で山手線に乗り換えようとしたら、上下線とも停まっていた。
また、何かのトラブルかと思い、少し焦る。
夕刊を見たら、何と山手線が池袋と大塚間の踏み切りで犬と衝突だとか…。
犬にはたいした怪我がないらしく、一安心するが、それにしても何故犬がそんなところに?
最近は、昔のように野良犬がフラフラうろつく姿はみたことがない。

それにしても、どうしてわたしにはリズム感が無いのだろう。
いつもがっかりしてしまう。
確かに日本人の遺伝子の中には、リズムやテンポは組み込まれていない気がする。
そう思うのはわたしだけ?
しかし、ジャズを弾く様になり、気がついたことは、生きる上でのわたしの課題とリンクしていることだ。
ジャズは様々なリズムが存在し、それが命みたいなところもある。
曲ごとにリズムの切り替えを要求される。
それは生きていく上で、気持ちの切り替えの必要を求められるように、大事なこと。
わたしはその切り替えがとても下手なのだ。
感情を引きずりやすく、故に変化にも弱い。
決心して臨んだことでも、執着が頭をもたげる。
願わくはジャズを弾くことで、気持ちのONとOFFを容易に切り替えられるようになりたいのだ。

来週はALL OF MEの仕上げ。
わたしのアドリブも結構スウィングして気に行っている。
次回の曲はチャーリーパーカーのブルース。

リズムの切り替え、気持ちの切り替え…しゃんとしなきゃ。
生きていく上でもね。
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好死不如悪活

2006年04月10日 | 小説
 姉から電話があった。
姉の親友が癌の告知を受けたことを知らせてきたのだ。
先日、精力的に芸能人のような忙しさで仕事をこなしていると、その親友の近況を聞いたばかりだった。
これといった自覚症状があったわけでなく、ちょっとした不調で病院へ行くと癌がみつかり、それも大分進んでいたとか…。
わたしもよく知っている方なので、心配で仕方が無い。


積み上げてある本の整理をしていると、付箋を沢山付けた短編集が目に入りぱらぱらとページを繰っていた。
本の解説が亡くなった鷺沢萌が書いていたことに、今まで気づかなかった。
(この人の作品は1冊だけ読んだ記憶があるが、わたしの好みではなかった)

この解説の書き出しはこう始まる… 
 好死不如悪活 ――好死は悪活に如かず。
 好きな言葉だ。
そして、ひとの死というのは、ひとの個性をひどく端的に象徴するものであるようにも思う。
彼あるいは彼女がどのように生きてきたか、それをもっとも判りやすい形でみせてくれるのがその人の「死に方」であるというような…
 
(好死不如悪活… 見苦しい生き方でも、死ぬよりはましだ)

この言葉が好きだという、自死した作家はこの「死に方」で彼女のどんな「生き方」をみせてくれたのだろうか。

結局、見苦しい生き方より死を選んだことなのだ。
そして、死を選ぶほうが見苦しく生きるよりはるかに容易い。
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目黒雅叙園と表参道ヒルズ見学

2006年04月02日 | おでかけ
昨日は目黒雅叙園のランチ付き見学に夫と出かけた。
あのユニークな内部を、一度見たかったのだ。
日本のバロックと言われるだけあって、過度の装飾がエンタメ性を高めている。
どひゃぁ~と驚いたり、なかなか楽しめる空間だった。
おじさんギャグ連発の説明も飽きさせず、見学コースも気がつけば1時間半もかかった。
室内のこれでもかの豪華さとは裏腹に、窓から垣間みえる外装の質素さに驚きながら、昔の日本家屋への懐かしさが湧いてくる。

薄暗い電灯や、障子から洩れる淡い光が妙に切なかったりして…

ちょうど今は、桜花爛漫。
横の目黒川沿いには見事な桜並木が続き、思いもかけなかったお花見が出来た。
 
夫が、ついでに表参道ヒルズへ行きたいと言い出した。
夫もわたしも建築を生業にしているので(わたしは休業中)かつての同潤会アパートの辺りが、どう変化したのか興味があった。
確かブティックという言葉はあの辺りの小さな店舗から始まったと思ったが、独特の雰囲気のある好きな場所だった。
かつては大人びた通りだったが、年々その年齢層が低くなり、わたしは来ることも無くなった。
来たのは何年ぶりだろうか。
原宿で降りると、人。人。人。
佃煮でもできそうな人波。
そういえば春休みだ。

表参道ヒルズの印象としては、ただファサードが長いだけの建物。
あの傾斜地を上手くスパイラルスロープで解消しているが、内部は何故かひどく息苦しくなる空間なのだ。
閉所恐怖症の人には、ちょと辛い感覚かもしれない。
人が多いからなのだろうか、早く外に出たくなった。

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