垣根涼介の「張り込み姫」を読んだ。副題は「君たちに明日はない3」、つまりリストラ屋、村上伸介が主人公のシリーズ第3作で4つのストーリーの短編集。
リストラの対象者の勤める会社は英会話学校の運営会社、旅行代理店、自動車整備会社、出版社。どの業界も大変ですねえ。
伸介がリストラを依頼された会社のリストラ対象者に対する面接での決め言葉は「これを機会にして、新たな世界にチャレンジするのも1案かと思いますがいかがでしょう?」。言われた方は泣き出したり、激昂するモノもいるらしいが自分が宣告される立場に立ったらどう対処するだろう。
今年の1月から3月にかけNHKの土曜日に一作目の「君たちに明日はない」がドラマ化された。伸介役は坂口憲二。陽子が田中美佐子。張り込み姫もドラマ化されるのか?
張り込み姫は写真週刊誌のフォーカスの編集部がモデルだ