永井するみの「欲しい」読んだ。この作家のことは知らなかったが、ストレートなタイトルとユニークなペンネームから直感で借りてみた。
主人公は人材派遣会社「ミネルバ」を経営する紀ノ川由起子。ミネルバから派遣された女性社員・槙ありさが勤務先で元夫のストーカー行為に遭い離職したのをきっかけに複雑な人間もようが展開。由紀子自身はクライアント企業の役員と不倫をする一方、派遣ホストのテルとも関係を結ぶ裏の顔を持つ女性経営者。悲しい女の性(サガ)を感じるね。
単なる女性不倫小説ではなく、サスペンス小説。世の中には公的資金を詐欺行為で巻き上げて、ぬくぬくと暮らしているヤツがいると思うと少し腹立だしい。
筆者は1961年8月東京生まれ。東京芸大を中退し、北海道大学に再入学。北海道大学卒業後、日本IBM、アップルコンピュータ勤務のキャリアを持つ才女。1995年頃から小説を書き始めて2010年3月まで多くの作品を世に送り出したが、2010年9月3日に49歳の若さで亡くなっている。
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この作品以外にも機会を見つけて読んでみたい。
昨日は仕事を終えてから4回目のワクチン接種。先週、受けたインフルエンザ予防接種の時は接種してから1時間後には腕に少し重くなる感じはあったが、昨夜は特に感じなかった。過去3回のワクチン接種は、正午前の接種。今回、初の夕方の接種だっただけに少し不安。