【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

薔薇慕情

2008-02-03 17:11:43 | 香る庭の花綴り




   雨音で目覚めた朝ですが、
  その後は、お日様も・・。

   そのまま晴れるのかと思いきや、
  天気予報通りとなりました。

   ただ寒くなると聞いていましたが、
  思った程? ではありません。

   ここでも、心の準備が
  出来ていたからなのでしょうね。
  ただ、冷たい雨に変わりありません。

   ところで、今日は 「節分」。節分と言えば、豆撒き。
  「鬼は外、福は内・・」 と、大声で豆を撒きながら、
  鬼を追い払ったものです。今では、そっと・・。

   でも、この鬼、鬼とは怖いものに違いないけれど、
  なぜかユーモラスですね。(~『美人の日本語』 より)

   確かに 「鬼の撹乱(かくらん)」、
  「鬼の目にも涙」、「鬼の居ぬ間に洗濯」 等など・・。

   ユーモラスな諺(ことわざ)も並びます。
  昔の人は、絵で見ると怖い鬼にも、
  少なからず優しさを見せていたようです。
  何だかほっとしますね。

   冒頭の写真は、今日も例の孤高の薔薇です。
  今では、思い切り背伸びをしなければ、
  写真も撮れなくなった程、その背丈を伸ばしてしまいましたが、
  未だにこうして咲き続けてくれています。

   風に、その細い身体を左右に揺らしていた事もありました。
  つい先日は、純白のヴェールを薄らと羽織り・・。

   今日は今日で、輝く真珠の涙・・。その楚々とした姿・・。
  何もかもが、絵になる薔薇。あやかりたいものですね。

   それにしても、たった一輪の薔薇ですが、凄い効果ですね。
  でもそれも、もう一輪の同様の薔薇が、既に花開いてくれたからこそ、
  現在の、この余裕があるのだと思うのです。

   



   「・・・奥さん、あの新しい レースのテーブル掛け 
  を使うのに、こんないい機会はありませんよ。
  あんな物は、グレンでは見たことありませんから、
  きっと大評判になるに違いありませんよ。・・・」
   “誰一人、百番の糸で編んだ5インチもの幅の、
 クローセ編みレース を飾りに付けた、
  エプロンを持っている者はいないと思うと、良い心持だった。”
           
                              【「炉辺荘のアン」 第34章】

   


   一方、もう一枚の写真も、相変わらずアンの部屋を・・。
  戸棚の硝子の向こうには、目隠しと装飾を兼ねて、
  方眼編みのレース飾りが・・。

   ↑ の会話でも十分、想像出来ますが、
  レースは生活の一部になっていたようです。
  それにしても、何とも優雅な会話です。