
今日も明けましたが、
ちょっぴり暖かくなりました。
今日は、二十四節季の一つ、
「雨水」 なのですね。
忍び寄る春の暖かさに
積もった雪や氷が溶けて
水になり、降る雪は雨に
変わるという意味だそうです。
ここ数年、本当に暖かかったので、
「雨水」 と聞いても、これまでは
別段、感慨といったものは、ありませんでした。
と言うより、これでいいの?
という不安の方が、大きかったものです。
今年は、ごく当たり前に春を待つ気持ちが持てて嬉しく思います。
暫く、そんな気持ち、忘れていましたので・・。
でも、この当たり前に思える四季があるという事、
本当は、凄く幸せな事なのですよね。
「結局、一番、幸福な日というのは、
素晴らしい事や、驚くような事、
胸の沸き立つような出来事が起こる日ではなくて、
真珠が一つずつ、そっと糸から滑り落ちるように、
単純な、小さな喜びを次々に持って来る
一日一日の事だと思うわ。」
【「アンの青春」 第19章】

私の特にお気に入りのフレーズと言ってもいいでしょう。(引用②)



杉の葉白き 大坂の山」
~「新古今集」 後鳥羽上皇
毎朝のように聴いている、
『ミュージック・リラクゼーション』 からは、
こんな短歌が、詠まれ・・。
後鳥羽上皇って、
晩年は隠岐の島に流されたのでしたね。
この歌は、大坂とありますので、
かの地の歌ではなさそうですが、当時は、
今と違って随分寒かった事が想像されます。
寒い、寒い・・と言いながらも、
三色すみれは元気ですし、
それ以外でも、彩(いろどり)豊かな花が、
咲いています。有難い事ですね。
季節は、一進一退を繰り返しながら、
冬から春へと動き出しているのでしょう。
寒い中にも庭の植物を見ていると、
つぶさに感じます。春は、もうすぐそこに・・。