

今日は、銀色の雨となりました。
午後には、その雨もやみましたが・・。
それにしても、「真っ白」 から昨日の 「青」、
そして今日の 「銀色」と・・。
この所の目まぐるしい空の変遷です。
おまけに、今晩からもう一度雪との予報。
今年の冬ほど、アン気分に
浸れる事が、かつてあったでしょうか。
その上、積雪もあるかも知れないなんて・・。
しかも、こんなに短い期間に2度も・・です。
“今夜は、雪になりそうです。
あたしは、雪になりそうな晩が好きです。
風は、「小塔や木々」 の間を吹き荒み、
あたしの居心地の良い部屋を一層、心地良くしております。
最後の金色の葉が、今夜柳から吹き散らされる事でしょう。”
【「アンの幸福」 4.】
これは、アンが婚約時代、ギルバートに送ったものです。
この描写からは、老いた月(11月)である事が伺えます。
こちらは今、若い月ですが・・。
珍しく今晩は、風が出て来る・・
なんて言っていましたので、柳こそありませんが、
3カ月遅れの同じような境遇に浸れるかも知れません。
それにしても・・。
「今夜は、雪になりそうです・・」
~こんな手紙を1度でいいですから、したためてみたいものです。

写真提供 《森の時計と丘の風》
さて、こうなりますと私はここに・・。

「想像の余地」 ? を沢山持っている事を
今日ほど有難いと思った事はありません。
~ナンテ。
オイルランプに灯を灯し、机ではなく棚の上を
「アン風」 に真似し、入れっ放しになっていた、
「冬の旅」 のCDを取り出しました。
(最近、こればかり聴いていたものですから)
久し振りにベートーベン、「バイオリンソナタ」、5番、4番、9番を。
因みに5番は、「春」、9番は、「クロイツェソナタ」 として有名です。
バイオリンとピアノが対等に音楽を奏でているのが、楽しいのです。
演奏は、シェリングのバイオリンと、ヘプラーのピアノで。
ちょっと先日の映画 (4分間のピアニスト) の、
ピアノ教師クリューガー先生気分にも・・。
ところで、「ソナタ」 が、「奏鳴曲」 と言う事は、ご存じですね。
他にも「プレリュード」 は 「前奏曲」、「ノクターン」 は 「夜想曲」、
「ワルツ」 は 「円舞曲」 と・・。お馴染みのものばかりです。
では、「フーガ」 は・・? “フーガは、フーガよ!”
~なんて、仰らないで下さいね。
何と「遁走曲」。ちょっぴり、ユーモラスな日本名でした。
