今日は、昨日以上に暖かく、
雲一つない空となりました。
こんな空は、
何日振りの事でしょう。
本当に360度、何もない空です。
そして、この冬初めて、
強烈な冷えもなく、
寝覚めも快適でした。
“美しい冬の黄昏は、
白い世界を紫に染め、
一同が橇を駆る小道では枝さしかわす
野生の桜の木が、霜で宝石のように煌いていた。
足元では雪が軋み、パリパリ音を立てた。
葉の落ちた水木を
風がヒューヒュー号泣しながら吹き渡っており、
木々の上では空が銀の丸天井のようで、
西の斜面には、一つ二つ星が光っていた。
そちこち地上の星のように暖かく輝いているのは、
果樹園や樺の木立ちに気持ち良く包み込まれた、
家々であった。”
【「アンをめぐる人々」 13.】
2月が冬の中では、一番好きな
季節である事は、以前にも記しました。
それは、黄昏にあるのかも知れません。
その美しさに・・。
あれは、今ではすっかり遠くなった学生時代・・。
最後の試験のため、レッスン室にこもって、
練習していたものです。
今は苦しいけれど、これさえ終わったら、
長い休みに入る・・。
浮き々するには、十分過ぎるものでした。
そんな時・・。
窓を染める紅い夕陽に、思わず心を奪われ・・。
今思うと、希望ある日々でした。
この頃からです。2月が好きになったのは・・。
勿論、それだけではありません。
でも、甘酸っぱい思い出と共に、その頃の光景が蘇って来ます。
それにしても、『アンの世界』 の
黄昏の美しさは、格別なもののようです。
冬の自然が厳しい分、
何か底知れない美しさを秘めている・・そんな気がします。
上の写真は、黒鉄黐
(くろがねもち)です。
夏に咲く淡紫色の花は、
地味ですが、晩秋に赤く熟す実が、
冬中庭を彩ります。
真っ青な今日の空。
今宵は、満月でもありますね。
美しい夜の予感。
「黐の実の 赤々と
鵯高鳴く日」
~今牧 茘枝
雲一つない空となりました。
こんな空は、
何日振りの事でしょう。
本当に360度、何もない空です。
そして、この冬初めて、
強烈な冷えもなく、
寝覚めも快適でした。
“美しい冬の黄昏は、
白い世界を紫に染め、
一同が橇を駆る小道では枝さしかわす
野生の桜の木が、霜で宝石のように煌いていた。
足元では雪が軋み、パリパリ音を立てた。
葉の落ちた水木を
風がヒューヒュー号泣しながら吹き渡っており、
木々の上では空が銀の丸天井のようで、
西の斜面には、一つ二つ星が光っていた。
そちこち地上の星のように暖かく輝いているのは、
果樹園や樺の木立ちに気持ち良く包み込まれた、
家々であった。”
【「アンをめぐる人々」 13.】
2月が冬の中では、一番好きな
季節である事は、以前にも記しました。
それは、黄昏にあるのかも知れません。
その美しさに・・。
あれは、今ではすっかり遠くなった学生時代・・。
最後の試験のため、レッスン室にこもって、
練習していたものです。
今は苦しいけれど、これさえ終わったら、
長い休みに入る・・。
浮き々するには、十分過ぎるものでした。
そんな時・・。
窓を染める紅い夕陽に、思わず心を奪われ・・。
今思うと、希望ある日々でした。
この頃からです。2月が好きになったのは・・。
勿論、それだけではありません。
でも、甘酸っぱい思い出と共に、その頃の光景が蘇って来ます。
それにしても、『アンの世界』 の
黄昏の美しさは、格別なもののようです。
冬の自然が厳しい分、
何か底知れない美しさを秘めている・・そんな気がします。
上の写真は、黒鉄黐
(くろがねもち)です。
夏に咲く淡紫色の花は、
地味ですが、晩秋に赤く熟す実が、
冬中庭を彩ります。
真っ青な今日の空。
今宵は、満月でもありますね。
美しい夜の予感。
「黐の実の 赤々と
鵯高鳴く日」
~今牧 茘枝