【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

幸せの開花

2009-07-20 16:01:16 | 香る庭の花綴り



【「木槿(ムクゲ)」  花言葉:繊細な美しさ・信念】


   起床時は雨。
  その後、すぐに上がり、
  時折お日様も顔を出していますが、
  梅雨空に変わりありません。

   昨日は、午後5時頃から雷。
  “今年は雷が少ない・・” ~なんて、
  ブログに記した途端にこれですから。

   その雷、以前ですと、ひとしきり
  鳴った後は、すぐに退散して行った
  ように思うのですが、最近の雷は、
  いつまでも居座っています。

   特に去年辺りからその傾向が
  顕著になった気がします。

   さて、こちらの 「木槿(ムクゲ)」 の花。
  今、次々と開花しています。
  
   と言っても何年振りの事でしょう。
  2年、いいえ、もっと前かも知れません。

   ハイビスカスに似たこの花が咲き始めると、いよいよ夏本番とか。
  槿花一期きんかいちごの栄」 と言うように、ハイビスカス同様、一日花ですね。

   「ムクゲ」 は、中国名の “木槿 ”の字音から転じたもの、
  “虫好く木” の意味があるそうですね。
  
   ↓ 芭蕉の句などは、それを良く表しています。
  虫だけでなく、馬もこの 「木槿」 の花を好きなのですね。

 「道のべの 木槿 は馬に食はれけり」 ~松尾 芭蕉   
「それがしも其の日暮らしぞ 花木槿 ~小林 一茶
「月明のふとさびしさよ 木槿垣 ~中村 汀女


   そうそう、この 「木槿(ムクゲ)」 には、
  「夕影草(ユウカゲグサ)」 という、
  素敵な別名が付いています。
   
   そう言えば、「鈴蘭」 の別名は、
  「君影草」 でしたね。
  
   「夕影草」 と 「君影草」、
  何とロマンティックなのでしょう。
  
   私としましては、漢字の 「木槿」 は
  まだしも、語感がもう一つですもの。
  「夕影草」 に軍配をあげたい気分です。

   ところで今日咲いた、ハイビスカス。
  アラ、アラ不思議・・。

   祈る事をやめましたら、もう下を・・。
  元の “考える人ポーズ” に、逆戻りです。
  それも思い切り下を向いています。

   『まど・みちお詩集』 に、
  心が、ぽわ~んとなる、次のような詩を見つけました。





                なにも かにもが

        ムクゲが かきねにさいている
        なにやらきらくに にほんごで
     
        あきちに ポピーがさいている
        ひなたぼっこしながら えいごで

        ポプラが きらめきゆらめいている
        いわしぐものそらに にほんごでえいごで

        バオバブが どっしりと立っている
        アフリカのげんちに げんちごで

        小さなタンポポがひとり まいごでいる
        こんな石だたみのすきまに にほんごで

        などとにほんごしてるのは にほんじんのぼく
        ほんとはみんなみんな じぶんごしてるんだ

        なにもかにもが ちきゅうごで
        それともきづかずに うちゅうごを