【「木槿(ムクゲ)」 花言葉:繊細な美しさ・信念】
起床時は雨。
その後、すぐに上がり、
時折お日様も顔を出していますが、
梅雨空に変わりありません。
昨日は、午後5時頃から雷。
“今年は雷が少ない・・” ~なんて、
ブログに記した途端にこれですから。
その雷、以前ですと、ひとしきり
鳴った後は、すぐに退散して行った
ように思うのですが、最近の雷は、
いつまでも居座っています。
特に去年辺りからその傾向が
顕著になった気がします。
さて、こちらの 「木槿(ムクゲ)」 の花。
今、次々と開花しています。
と言っても何年振りの事でしょう。
2年、いいえ、もっと前かも知れません。
ハイビスカスに似たこの花が咲き始めると、いよいよ夏本番とか。
「槿花一期の栄」 と言うように、ハイビスカス同様、一日花ですね。
「ムクゲ」 は、中国名の “木槿 ”の字音から転じたもの、
“虫好く木” の意味があるそうですね。
↓ 芭蕉の句などは、それを良く表しています。
虫だけでなく、馬もこの 「木槿」 の花を好きなのですね。
「道のべの 木槿 は馬に食はれけり」 ~松尾 芭蕉 「それがしも其の日暮らしぞ 花木槿」 ~小林 一茶 「月明のふとさびしさよ 木槿垣」 ~中村 汀女 |
そうそう、この 「木槿(ムクゲ)」 には、
「夕影草(ユウカゲグサ)」 という、
素敵な別名が付いています。
そう言えば、「鈴蘭」 の別名は、
「君影草」 でしたね。
「夕影草」 と 「君影草」、
何とロマンティックなのでしょう。
私としましては、漢字の 「木槿」 は
まだしも、語感がもう一つですもの。
「夕影草」 に軍配をあげたい気分です。
ところで今日咲いた、ハイビスカス。
アラ、アラ不思議・・。
祈る事をやめましたら、もう下を・・。
元の “考える人ポーズ” に、逆戻りです。
それも思い切り下を向いています。
『まど・みちお詩集』 に、
心が、ぽわ~んとなる、次のような詩を見つけました。
なにも かにもが
ムクゲが かきねにさいている
なにやらきらくに にほんごで
あきちに ポピーがさいている
ひなたぼっこしながら えいごで
ポプラが きらめきゆらめいている
いわしぐものそらに にほんごでえいごで
バオバブが どっしりと立っている
アフリカのげんちに げんちごで
小さなタンポポがひとり まいごでいる
こんな石だたみのすきまに にほんごで
などとにほんごしてるのは にほんじんのぼく
ほんとはみんなみんな じぶんごしてるんだ
なにもかにもが ちきゅうごで
それともきづかずに うちゅうごを