【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

黄昏のシルエット

2009-09-19 15:05:55 | 四季のスケッチ


    冒頭の写真は昨夕の空ですが、
   今朝は、こんな空になりました。
   (左の写真)

    今、空が面白くてたまりません。
   何かにつけ、空を見上げている私が
   います。今は、とても優しくて。

    何もない青空、(今日の空)
   ポカン、ポカンと気持ち良さそうに
   一つ、二つ、浮いている白い雲が
   あるかと思えば、一面の鱗雲と・・。

    おまけに朝、昼、夕と、
   様々な顔を見せてもくれます。

   “・・・ 9月の夕暮れ で、森の隙間すきまという隙間、
  空地という空地には真紅の夕日の光が溢れていた。
   小径もあちこち夕映えに輝いていたが、
  かえでの下陰は暗くなっており、樅の下には葡萄酒のような、
  澄んだ紫色の夕闇が立ち込めていた。
   風は梢を渡っていたが、夕方、樅の木の間で奏でる風の
  音楽ほど美しいものはこの世にない。”

                                          【「赤毛のアン」 第29章】

   さて、冒頭の写真。
  昨夕も南の空は仄かにピンクに。
  そして西の空は真っ赤・・。

   我家のベランダからは、
  家々の屋根が邪魔になって、
  西の空の写真は撮れません。

   いつもは想像だけで、
  満足するのですが、
  昨夕は “すわ・・” とばかり
  外に走りました。

   と言っても、僅か100メートル位
  ですけれど。小高い丘の上に。

   そこには違った世界がありました。
  見惚(と)れる事、数分。
  真っ赤からオレンジ、そしてピンク、
  紫色。刹那の時。

   そんな世界とは僅か数分で
  おさらばしましたが、
  ちょっとした感動を味わいました。

     その空は、あっけない程
    終りが早かったものです。

     でも、まだまだ辺りは真暗には
    なりません。そう、薄暮の時。

     左の写真は、
    その丘から撮った、我街です。                   

樹木の崇拝者

2009-09-18 16:06:36 | ハーブと香り雑学


   今日は、こんな菫(すみれ)色に
  染まった空で明けました。

   シーンと静まり返った早朝。
  自分だけの時間・・。
  と、その時。

   「ダ、ダ、ダ・・」 とバイクの音。
  新聞配達です。
   
   何だか素敵な時間を共有している
  仲間・・といった気分です。

   ただ、この時間では太陽は、
  まだ山の向こうに隠れています。

   でも既に明るくなっていますので、
  日の出はもうすぐでしょう。
  
   この時間でも、太陽が燦々と
  輝いていましたのは、
  つい昨日のような気がしますのに・・。

   それは黄昏の空も同じ事。
  (右の写真・昨夕)

   季節の移ろいを感じる瞬間です。
  ただ気温の方は、
  先日来からのような寒さは感じません。

   動けば少々、暑ばむような・・。
  それでも平年並みと言った所でしょうか。

   さて、アンの本を紐解いていますと、
  「崇拝者」 という言葉が、
  実に良く出て来ます。
  
   例えば、恋人を持つという事も、
  崇拝者を持つと言うように。
  
   この 「崇拝」 と言う言葉の
  持つ意味。
  
   広辞苑によりますと、
  “崇(あが)め、敬う事” とあります。
  
   今では、あまり頻繁に使われる
  言葉ではありませんが、格調高い言葉ですね。
  それと同時に私の大好きな言葉です。

   “・・・あなたもご存知の通り、あたしは前から 樹木の崇拝者 です。
  あたし達が、レドモンドの文科でテニソンの研究をしていた時、
  あたしは、いつも可哀想なイノーニと共に悲しみ、
  彼女の奪われた松の木を嘆いたものです。”

                                        【「アンの幸福} 最初の1年】

   今日は、アン も大好きな、この樹木に注目してみます。
  ところで、「休」 という字は、人が木に寄り添っているものですね。
  
   休みたい時など、戸外にいれば人は、自ずと木の下に行きますものね。
  勿論、木陰を求める事もありますが、木の下はなぜかほっとします。
  それだけ木と人間は、関係が深いものなのでしょう。

   お釈迦様は菩提樹の下で悟りを開き、
  ベートーヴェンは森の散歩で曲の構想をまとめたと言います。

   自然の香り、特に樹木の香りは心身共に心地良く感じます。
  それもその筈、樹木の香り成分は自律神経や脳の働きを活発にし、
  精神の安定、充足、ストレスの解消に有効な働きがあるとされています。
  
   その上、樹木からは 「森の精気」 とでも呼ぶべき、
  「フィトンチッド」 を放出しているのだそうです。
  フィトンチッドとは、天然の抗生物質であり、防衛バリアです。

   それは現在では、「森のビタミン」 とも呼ばれているのだとか。
  高温なほどその放出は活発で、日の出の頃と正午、又、
  日当たりが良いほど多く放出されるそうです。

   勿論、「森林浴」 などと称され、その効果のほどは周知の事ですね。
  保養地として有名なドイツ、バーデン・バーデンは森林地形療法で有名ですし、
  かつて結核療養所は、必ず松林の中に建てられました。

   最後に。昔から樹木や木の葉がどのように使われていたか、
  次に記して置きます。結構、馴染み深いものがあったりして驚きます。

 ☆ 「檜(ヒノキ)」 造りの風呂に入ると丈夫になる。   
 ☆ 「粽(チマキ)」「笹団子」 は、味だけでなく、保存のための知恵。
 ☆ 生魚や肉を食べる時には 、「山葵(ワサビ)」 や    
  「生姜(ショウガ)」、「山椒(サンショ)」 の葉などと一緒に食べる。
 ☆ 大怪我や火傷(やけど)の患者の病室には、    
  「杉の葉」 を細かくして敷き詰めると良い。
 ☆ 「松林」 の散歩は、喘息患者に良い。
 ☆ 「楠(クスノキ)」 の持つ揮発成分(テンプル)は、    
  カンフル剤として使用される。
 

お気に召すまま

2009-09-17 18:36:18 | ハーブと香り雑学


   昨日とほぼ同じ空、
  こんな美しい空で明けました。快晴。

   湿度がなく、カラッとした天気です。
  いつものように朝、
  庭に出てみましたら・・。

   いつの間にか黄色くなった葉っぱの
  朝顔ですが、花開いていました。

   ただ気のせいでしょうか。
  それとも季節のせい・・?

   同じ笑顔ですが、なぜか遠慮深げ・・。
  いいえ、ちょっぴり翳りがあるようです。
  “限りある日の美”、“憂愁の美” と言ったような・・。



   さて、私が毎日朝一番に、
  紅茶を頂く事は先日も記しました。

   そして二番目に頂くのが、
  (毎日ではありませんが)庭から
  摘んで来たハーブティーです。

   今の季節は、収穫も兼ねて。
  レモンバーム、ミント、ローズマリー、
  オレガノ等など。それらを適当に。

   偶にアッと言うほど苦い事も。
  それは、チェリーセージの葉っぱが
  紛れ込んでいる時です。

     今は、こんな風ですが、
    以前は珈琲一辺倒だった事を思えば、随分な進歩です。
  
     でも、このお陰で、お客様に様々な飲み物をお出しする事が、
    出来るようになりました。
  
     人間って、自分の好きなものはどなたでも好きに違いない・・と、
    つい思ってしまうものです。尤も私だけかも知れませんが・・。
  
     どうしても私達日本人は外国の方のように、先にお好みを聞いてお出しする・・という
    習慣がありませんものね。そう言えば、先日もテレビでそんな事をやっていましたっけ。

     話が少々、逸れてしまいました。
    その庭のハーブの中に、ヨモギ が随分増えています。

     思えば、その 「蓬(ヨモギ)」 だって立派な和製ハーブなのですが、
    あまりにも繁殖するものですから、ついつい雑草のように思って、
    抜いている私がいました。

     言うまでもなく、ヨモギ餅の 「蓬(ヨモギ)」 であり、お灸のモグサも、
    「蓬(ヨモギ)」 の綿毛から。こんな風に、昔から馴染み深いものだった訳です。
    その上、素晴らしい効能があるというではありませんか。

     それは、養生訓ようじょうくん で知られる、貝原益軒 も絶賛とか。
    良質の葉緑素(クロロフィル)を初め、各種ビタミン、ミネラルも豊富。
    有効成分の宝庫のようです。

     それに何と言っても独特の香り。この香り抜きにしてはヨモギは語れませんね。
    この芳香の正体は、精油の 「シトロネラ」 と言うではありませんか。
    草餅しかり、お灸しかり。ヨモギのお風呂もありますね。

     となれば・・。このヨモギを利用しない手はありません。
    有り難い事に季節は問わないそうです。
    
     ただ、伸び過ぎたヨモギは、サントニンが多いので身体に良くないとか。
    (取り過ぎると、ごく稀に肝臓にダメージを与える)
    切り取ってその後の若い芽を利用すると良いそうです。

     最後に。蛇足ながら写真(右上)の蝋燭立て。 
    ハンガリーの文字が見えますが、こちらが筆を利用して描いた花の絵です。
    
     この絵、土産物品なんかで良く見かけますね。
    アッセンデルフトかと。そして・・。

     大作を読んだ後ですので、お次は名前に惹かれてこんな本を・・。
    渡辺 淳一著、『シャトウ ルージュ』 です。   

真摯な時代の青年たち Ⅵ

2009-09-16 16:16:16 | 心の宝石箱


   今朝は、こんな雲一つない空に
  なりました。

   今も淡い雲が一つ、二つ、
  浮かんでいる位。

   遠くで、運動会の練習でも
  しているのでしょうね。
  
   風に乗って、
  「ヨーイ、ドン!」 の声も・・。

   本当に長閑(のどか)な、
  いつもの秋の一駒です。

   それにしても昨夜の寒かったこと!
  昨日は、朝から長袖でしたが、夜にはもう1枚上着が必要なほど。

   その気温差、昨日と今日では 8度なんて言っていましたが、
  果たしてどうなのでしょう。今のところ、そんなに暑いとは思いません。
  快適な気候です。
   
     さて、司馬遼太郎著 『坂の上の雲』 第6巻(最終巻)、
    やっと読み終えました。
  
     最初に、このブログに1巻の感想を書き込んだのが、
    6月(23日)ですから、ざっと2ヶ月余り。
    随分、長い事かかったものです。
  
     これまで長編小説と言えば、上下巻2巻がせいぜい。
    それ以上となりますと、山崎豊子著 『沈まぬ太陽』(全5巻) を読んだ位で、
     (今秋渡辺謙主演で映画公開) 6巻もの長編、しかも歴史小説は、初めてです。

     折しも巷では、「レキジョ」 なるものがブームとか。
    どうやら歴史に興味を持つ女性が増えているそうです。
    確かに史実に基づいて書かれたそれは、面白いですものね。

     この小説も作者自身が述べていますが、これを書くに当たって、
    準備期間が5年、執筆期間が4年3ヶ月、およそ10年もの歳月が費やされたそうです。
    40歳で始めたそうですから40代は、この小説に捧げた・・と言う事になります。

     勝った事を知っている日露戦争がテーマなものですから、
    戦争を扱った小説とは言え、読んでいるこちら側にも、心に余裕があります。

     その上、6巻はバルチック艦隊と相見(あいまみ)える最後のクライマックス。
    しかもそれは、世界海戦史上、類を見ない日本の完全勝利と来ているのですから。

     しかしながら陸戦では、決して勝ったとは言い難いものがあります。
    負けてはいませんが、ほぼ互角。

     効果的だったのが、国際ジャーナリズムです。(ここでは特に「ロイター通信」と「タイムズ」)
    ことごとく、「日本が勝ってロシアが負けた」 と世界に報じ続けたのです。
    (ここでも、日英同盟の効果が表れています)

     又、世界中の同情が弱者である日本に傾き、帝政ロシアの無制限なアジア侵略に、
    重大な危険意識を持っていたという事もあります。
    そういう面では、日本が有利だった事は否めません。

     話を海戦に戻します。ここでは、何と言っても東郷平八郎という人間の凄さでしょう。
    敵前回頭という大勇断が彼の名前を不朽にした事は有名です。  
  
     「東郷の偉さは、大冒険をやった事ではなく、
    それを知り切って “不安なく回頭を命じた大英知” にある ~黛治夫」
    この事からも、その人となりが分かるというものです。

     心に残った、その最たるものを次に記して置きます。    
 「東郷は若い頃から運のついた男ですから」 というのは、
山本権兵衛が明治帝に対し、東郷を艦隊の総帥に選んだ
理由として述べた言葉だが、名将という事の絶対的な理由は、
才能や統率能力以上に彼が敵よりも
幸運に恵まれるという事であった。
悲運の名将というのは論理的にあり得ない表現であり、
名将は必ず幸運であらねばならなかった。


   そう言えば・・。
  今年のWBCでその監督を引き受けた原監督。

   ドラフト1位(くじ引き)で意中の巨人に入団する幸運。
  そしてWBCでも優勝しました。
  
   それにしても、あの熱狂したWBCが遥か昔に感じられます。
  今年の事だったのですよね。それだけ毎日が慌ただしいと言う事なのでしょうか・・。
 

華麗なる? リサイクル~キッチン編

2009-09-15 15:20:55 | 私の手作り夢時間


     今日は雨が降ったりやんだりの、
    生憎のお天気になりました。

     朝方は、それほどでもありませんでしたが、
    気温もあまり上がりません。

     夏の間、元気一杯で、
    殊の外、癒やしを貰った朝顔。
    雨に打たれて心なしか寂しそうです。

     夏から秋へ・・
    確実に移り行く季節を思います。
    
     これからは一雨ごとに秋も、
    深まって行くのでしょうね。しかしながら我家の庭では・・
    
     “・・・乾いた大地が雨を歓迎したので、
    庭の花は再び雄々しく顔を上げた。・・・”
    【「炉辺荘のアン」 第27章】



     さて、『華麗なる? リサイクル』 などと、
    タイトルだけは華々しいですね。でも、これは気合です。

     今回は、調味料置き台と硝子の鉢に付いていた、
    白木の蓋に例の如く、薔薇の絵を描きました。

     今は、ダイニングテーブルには調味料台なんて置きませんものね。
    そんな事もあって、使わずに転がっていたものです。

     でも、これはキッチンペーパー・ホルダーとして使えます。
    初めは薔薇が隠れて見えませんが、ペーパーを使うにつれて姿を現すというものです。

     そして今は、ポプリ入れとなっている、硝子鉢。
    これも長い間、使わないまま押入れに眠っていたものです。
    蓋に絵を描いた事で、今回ポプリ入れとして蘇りました。(ハイビスカス)

     惜しむらくは、摺り硝子ではなく、透明でしたら言う事はないのですが・・。
    でも、それは無理と言うものですね。

     蓋には、手持ちのレースをくっ付けてみました。
    本当は、ギャザーを入れたかったのですが、何分にも足りなくて・・。

     ただ出来栄えとしましては、薔薇が気に入りません。
    花びらの繊細さが出ていません。
    
     長い事描いていなかったせいか、初めの頃の薔薇に戻ったよう・・。
    【葉っぱシリーズ】 では、
    スウィング感が出せたように思ったのですが、なかなかですね。     

    ところでキッチン編、
   次回は、こちらを予定しています。

    キー BOX 兼、レシピ BOX、スプーン類など
   収納出来るようになっています。(壁掛け式)
    
    今度は、カントリー風で・・なんて、
   考えていますが、果たしてどうでしょう。
    
    これまで小物ばかりでしたが作品、
   少しだけ大きくなります。         

秋色序章

2009-09-14 17:32:57 | 四季のスケッチ


   連日の快晴が続きます。
  今日は、全国的に秋晴れ
  だそうですね。
  私は・・と言いますと・・。
  
   朝一番、カーテンを開ける前の一瞬の
  ワクワク感が復活して嬉しくて。
  
   今日は、こんな優しい空に。
  お昼の空は、題して 「すすき雲」。

   そうそう今は、虫の音楽会、
  たけなわですね。

   今も、「チ、チ、チ・・」 と、
  虫が鳴いています。
  
   昨夜は、コロコロ鈴の音を転がす
  ような美しい声の鈴虫が鳴いていて、
  思わず耳を澄ましたものです。

   居ながらにして、こんな風に
  楽しめるなんて、日本の秋は何と
  趣があるのでしょう。
  
   秋の夜長、テレビを消して虫の
  音楽に耳を傾ける贅沢。
  
   ちょっとした 「山の宿」 と言った
  風情です。
  
   いいえ、「想像の余地」 の産物かも知れませんね。
  先程からは、「蛁蟟(つくつくぼうし)」 が精一杯の声を張り上げて鳴いています。
  
   この蛁蟟、何だか私には滑稽に思えて、いつも思わず笑顔に。
  色々な言葉に聞こえますものね。私には、最後が掛け声のように聞こえてしまって。
  


   さて、小さな庭の今日の発見。
  こんな蝶がやって来ました。
  
   我家には初めてです。
  金色に輝いています。

   初めは飛び回っていて、
  一旦は写真を撮るのを諦めたの
  ですが、そのうちカンナの
  葉っぱに。

   余程、その場所が気に
  入ったのでしょうか。
  
   今度は居座っていくれています。
  小1時間もいたでしょうか、その後どこかに・・。

   そして、セージの中では一番遅く、
  「アメジストセージ」 が紫色の
  花芽を付けました。

   このセージ、つい何日か前に
  背丈を伸ばした・・と、
  記したものです。      
  
   その時は、その気配すら
  ありませんでしたのに・・。

   “・・・どんどん成長して
  行くからである。

   去年、お父さんは薔薇の繁みでリラの背丈をはかった。
  去年は草夾竹桃であった。
  じきに蜀葵たちあおいではかるようになり、あたしは学校へ行くのだ。・・・”

                                         【「炉辺荘のアン」 第36章】

   我家では、この逆の事が起こっています。どんどん成長して行くのは植物達。
  このアメジストセージも、じきに私の背丈を追い越すのでしょう。   

季節の通り道

2009-09-13 19:18:19 | 路傍の花~道草




   昨日の雨は上がり、
  仄かにピンクに染まった雲と共に
  明けました。快晴です。
  頭上には、白い三日月の有明の月も。

   朝早く、いつもの事ながら
  庭に出ますと、
  蜘蛛の巣が朝日にキラッ!☆

   本当に妖精が編んだテーブルクロス、
  いいえ、ハンモックと言っても
  過言ではありません。(冒頭の写真)

   それは、虹色に輝いていました。
  写真ではもう少しですね。

   こんな風に、いつも何かしらの発見があり、朝の庭は心わくわくの時間です。
  ただ思わぬ長居をしてしまって、朝食の準備が遅れる事も、しばしばです。

    さて私は・・と言いますと、
   外出の帰り、今日も道草です。

    熱気籠(こも)る草いきれと、
   緑をたっぷり茂らせた木々の緑陰。

    その緑陰と、そこを吹き抜ける、
   一瞬の風に涼を貰い、
   ほっと一息ついたのは、
   つい昨日のような気がしますのに。
  
    いつの間にか・・秋の様相です。
   通り過ぎる風もそうなら、空の高さも。
  
    銀杏の葉っぱは、早くも黄色になり、
   桜などは落葉しているのもちらほら・・。
  
    どうやら今年は秋の訪れ、
   早いのではないでしょうか・・。
  
    そして、ご覧の通り彼岸花も・・。
   この花を見かけますと、本格的な秋もすぐそこ、駆け足でやって来るような気がします。

    それにしても、彼岸花の花言葉は、「悲しい思い出」なんですね。
   こんなにぴったりな花言葉は、ないような気がします。

    そして、そのすぐ近くで見つけた
   この可愛らしい花。

    又々、名前を知らない花の
   登場です。

    調べましたら・・。
   どうやら 「オモダカ」 のようです。
   一つ、新しい花の名前を覚えました。           

薔薇の雨

2009-09-12 17:05:17 | 香る庭の花綴り


   今日は弱い雨が降ったりやんだり
  しています。気温も低め。
  
   久し振りのお天気の崩れです。
  でも偶にはいいかも知れませんね。

   一歩庭に出れば、写真のような
  雨粒の宝石や、久し振りのお湿りで
  活き活きとした草花や、
  木々に出会えますから。

   それにしても、こんな日は花の
  妖精達は、どうしているのでしょう。

   こんな時、こんな会話が普通に交わされている、
  『アンの世界』 を羨ましく思います。

   “「あんたのお目々に触ったのは妖精ですよ」 と、
  いつかキティ・マッカリスターおばさんが言った事があった。
   リラのお父さんは、リラは生まれながらの魔女で、
  生まれて 30分後にパーカー先生に、にっこり笑って見せたと
  断言した。・・・”
                        【「炉辺荘のアン」 第36章】

    さて、ここに来て、秋薔薇が続々と
   蕾を付け始めました。

    尤も紅い薔薇は一足先に咲き、
   今では、もうポプリの運命に
   なっていますけれど。
  
    でも、これからまだまだ
   咲きそうです。

    一方、我家で唯一のピンクの
   薔薇も・・。

    薔薇って、
   蕾にも風情がありますね。そしてこの薔薇は、殊の外、蕾が美しいのです。
   花の中の女王たる所以(ゆえん)でしょう。







   こちらは午前中は、
  雲海散策を楽しんだ? 昨夕の空。

   寄せて返す波のショーが、
  終わったかと思えば、今度は、
  雲の造り出す様々な造形品。
  当分、空から目が離せません。

   「あたしに、こんな
  想像力があって幸せ
  だったわね。

   きっと素晴らしく役に立つでしょうよ。
  想像力のない人が骨をくじいた時は、
  どうするのかしらね、マリラ?」
              【「赤毛のアン」 第23章】

   正岡子規は自宅で闘病中、視界の中の植物など観察し、歌を詠み・・
  気分転換を図っていましたね。

   この想像力、アンの言う通り、凡人の私などには、すこぶる役に立つと思うのです。
  尤も、そんな事にはなりたくはありませんが・・。          

空の秋

2009-09-11 16:16:16 | 四季のスケッチ
空海散策
想像の余地全開
<早朝は空全体の鱗雲<1時間後、次第に雲の波が引き始め・・<ゆっくり時間をかけてググッと引きました<すぐさま今度は寄せて・・<寄せ波ほぼ完了>
<

【マウスオンして下さいね】


     すっかり秋らしくなりました。
    昨夜は、それほどでもありませんでしたが、
    今朝などは思わず、ブルブル・・。

     すわ、長袖・・なんて思いましたが、
    時間の経過と共に、それは解消されています。

     ここに来て庭の朝顔、1輪、2輪と咲いてはいますが、何だか元気がありません。
    先日も触れましたが、そろそろ終焉なのでしょうか。

     それに反し、すこぶる元気なのが、今何と言ってもセージです。
    青い 「コモンセージ」 を初め、赤い 「チェリーセージ」 も。

     そして、ここに来てグンと背丈を伸ばしたのが、「アメジストセージ」 です。
    セージは、春浅い頃から咲いていますので、本当に花期が長いですね。
    
     それに全くと言っていいほど手がかかりません。
    こんな風に放って置いても育つ花、大好きです。

     さて、冒頭の写真。
    最近、空が面白くてたまりません。
    今日の空は、まるで寄せては返す波のようです。

     朝の僅か3時間足らずの時間の中、居ながらにして散策出来るのですもの。
    そんなこんなで、「想像の余地」 全開です。
    
     そうそう、「想像の余地」 では、こんな風に舟にだって乗れるのです。
    黄昏ではありませんでしたけれど。

      “・・・略・・・ 黄昏時に 『妖精ドライアド の泉』 のほとりで空想に耽ったり ――
    月光型の小舟で 『輝く湖水』 を漂ったり ――
    月光型の小舟が時期でないなら、
    バリーさんの平底舟でもいいわ。 ・・・略・・・”
   
                                     【「アンの幸福」 第3年目14.】

夢運ぶトレーⅢ

2009-09-10 18:00:00 | 私の手作り夢時間


   今日は雲、一つない空で
  明けました。

   その後、ス~ッと刷毛で掃いた
  ような空になり・・そして、この空。
  今、空が面白いです。

   それにしても昨夜は、涼しさを
  通り越して寒くなりました。

   今朝も同様で、半袖では寒い位。
  それでも日中は、気温も上がり、
  なぜかほっとしている私がいます。

   ただ今年は、例年のように秋の訪れを無邪気に喜ぶ気持ちになれません。
  心の中に重石のようにある不安。新型肺炎の恐怖があります。
  
   本来は、秋が大好きな私ですのに。
  紅葉の頃、下火になっていればいいですね。
  沖縄は、ピークを過ぎたそうですけれど。

【葉っぱシリーズ】




     前置きが長くなりました。又々、トレーの出来上がりです。
    今度は細長いそれと、それに付随していた持ち手付きボールです。

     HAWAI の彫刻文字が、チラと見えますが、(土産物品)
    勿論、これも例のフィリピン製の茶色の木製品です。

     一連のトレー群、これで終了です。
    今回は、シンプルに葉っぱだけを描きました。題して 【葉っぱシリーズ】
    
     中だけではなく、両サイドにも描きました。
    中の絵は、筆を浮かせて描かねばならないので、ちょっぴり苦労。

     ところで、トールペインティングなんて勝手に称していますが、
    私のは本来のそれではありません。

     尤も本からの知識でしかありませんが、ストレートだの、ストロークだの・・
    筆の特性を利用して描く、本来のそれとは違います。自己流です。
    普通に絵を描いているだけです。念のため。

     本来のやり方ですと、絵具の色も全て決まっています。
    図案も転写紙で写します。

     尤も、それでも手描きですから全く同じ絵という事はありませんが、
    ほとんど同じ絵が描けます。でも私の場合は・・。

     トールペインティングの薔薇は、こんな薔薇多いですね。
    いいえ、これ以上に抽象化された薔薇が多いように思います。