
これはHS1のキャブレター
AS1やHX90等のキャブレターとは少し構造が違っている。
一般的にキャブレター本体の側面にあるはずのアイドリングアジャストスクリューが、トップキャップ
部分についているので調整もやりにくいし、スロットルバルブを組み上げるときも気をつかったりする。
(もちろん慣れてしまえば、なんてことないんだが・・・)

トップキャップを外すとスロットルバルブも一緒についてきちゃう。
スロットルワイヤーがなくてもこの状態でじっとしている。
ところで、HS1のキャブレターでよく見かける問題は?

前の写真ではわからないけど、こんな感じに立ててみると右側はトップキャップが微妙にピカチュウに
寄りかかっているように見える。
これはスロットルバーが曲がってしまっているから。

分解して取り出してみると、こんなに曲がっている!
これってかなりの確立で曲がっているので、HS1を入手した方はキャブレターオーバーホール時に
確認したほうがいいと思う。
いや、絶対に確認するべきだと思う。
曲がっている場所もほとんどが同じ位置だったりする。
位置的にはスロットルバルブの上端部分と同じ位置なので、分解時に無理な力を入れてしまった
のが原因ではないかと思われる。(想像だけどね)
この程度の曲がりでもスロットルバルブの動きに支障が出る場合があるし、曲がった部分の傷に
よってはスロットルバルブが引っかかることもある。

下側の丸穴がスロットルバーの下端で、反対側の丸穴がスロットルワイヤーのタイコがはまるところ。
そのすぐ左側にある少し大きな丸穴が曲者で、スロットルワイヤーの遊びを適切に調整していないと、
スロットルワイヤーのタイコがポロっと外れることもある。
スロットルバルブを組み込むときにも簡単に外れることがあるので、注意が必要!

いまだに謎なのがトップキャップのアジャストボルトとスプリングの位置関係。
この状態で組み上げると、一枚目の写真のようにスプリングの影響を受けずにスロットルバルブが
まっすぐになる。
でもいままでこの状態で組まれていたキャブレターは見たことがない。(当社比)
と言うことは、スプリングがねじれた状態が、正常だということなんだろうか?
ねじれた状態でキャブレター本体に組み込んでも、なにも問題は起きないので大丈夫なんだろう。