
カラーを使わず、プレーンワッシャーだけて組み上げられていたDT1のフロントアクスル
可哀想にワッシャーとアクスルシャフトに押し潰され、オイルシールはすり鉢状に変形していた。
なんでカラーを入れなかったんだろうか?
しかもオイルシールすら交換した形跡はない?
ハブは綺麗になっているんだからそりなりに手を加えたんだろう。
スポークも交換してあるのに・・・
しかもアクスルシャフトをしっかり締め込んだらホイールの回転が硬くなるので、ユルユルになってる。
博物館の展示車両ぢゃないんだから!

もちろんオイルシールは交換して、ダストシールとカラーを正しく使ってフロントアクスルを組み上げた。
今度はアクスルシャフトのナットを締め込んでもフロントホイールはスムーズに回転する。
あたりまえだけどね、ホイールなんだから!

ダストシールはともかくカラーって重要なんだけどなぁ
いままではホイールベアリングのインナーは浮いていた感じで、プレーンワッシャがオイルシールに押し
付けられた感じで固定されていた。
まぁ、「固定」と言う表現は正しくないか・・・
他にも締め付けが甘いところがないかを確認!
と言うことで試乗に出かけることにした。
せっかく走らせるんだから充電系の確認のため、テスターを固定してみた。
だって・・・室内で回転をあげるとうるさくって!

メインスイッチオンでは、6ボルトくらい?
一週間はエンジンを始動させていないので、微妙に電圧が落ちてる。
走り出してエンジンの回転があがると、電圧も上昇するようになった。
エンジンも快調!
フロント周りも今までとは比べ物にならないくらい安定している。
ちょっち気になったのがクラッチのフィーリングで、ほんの少しレバーを握っただけでクラッチが滑り出す。
う~ん、なんとなくクラッチの磨耗ではない感じ?

すぐに店に引き返してクラッチプッシュロッドのアジャスターを確認したら、妙に引っ込んでいるように
見える?
これは調整がおかしいぞ!
これを見ても内部のメンテナンスなんかやっているとは思えない?
早速分解して確認すると、油分がまったくなく乾いている・・・
一度中心部を抜き取ってクリーニングとグリスアップを行って組み上げた。
アジャストボルトも正規位置に調整して試乗すると、問題は解消した。
ミッションタッチが気になるけど、ここに手を入れるにはクラッチ周りを分解しないとダメなのと、コツさえ
つかめば操作に支障はないので、オーナーさんには説明しておこう。

苦労したけどこれで完成!