
お預かりする際エンジンを始動させたんだけど、オーナーさんのご指摘の通り、左マフラーからの煙がすごい。
排気音もベチョベチョしてるので、一次圧縮室のガソリンを疑っていた。
シリンダーは外してないけど、インテークからチューブを差し込んで、注射器で吸い出してみると・・・

アイヤ!
15ccくらい出てきた。
この方法では完全には抜けないけど、これだけ抜ければ十分に改善されるだろう。

数ヶ月間乗らなかったら、オーバーフロウしちゃったらしい。
確かにキャブレターのフロート室は、茶色に変色している部分があった。
ジェット類の汚れはそれほどではなかった。
でも、フロートバルブの汚れがひどかったので、オーバーフロウの原因だったのかも?

とりあえず各部のクリーニングをやって・・・

油面の確認をして、チャッチャと組み上げた。
点火時期の確認とオイルポンプの動作を確認してから・・・

オイルポンプは、オイル滲みもなく非常に綺麗!
もんげ~嬉しい!

始動性は抜群!
左右マフラーからの排気煙もバランスよくなったので、やはり一次圧縮室に沈殿物が原因だったんだね。
まぁ、この写真ではわからないけど・・・
動画だと何となくわかるかも?
ある回転数域で、マフラー付近から異音が聞こえる。
これはマフラー内の隔壁が剥がれかかっているか、剥がれちゃってるのかもしれない。
でも、修理は困難・・・
開腹しないとダメだし・・・


ドライブチェーンの緩みが気になったので、張りを調整すれば試乗に出発できるかも。
YH0004