日航機事故から30年…、
地元のローカル局では、
「クライマーズ・ハイ」の著者である地元新聞社の記者だった横山秀夫さんが、
同じ地元新聞社の元論説委員であったキャスターのインタビューに答えていました。
事故当時の現場を知る二人の対談は、
他局の「日航機事故から30年…」云々とは、
言葉の重みが違うように感じました。
「人為的ミスによって多くの犠牲者を出した…」
というMキャスターのコメントも
毎年、慰霊登山を続けている人だからこそ…
説得力があるのだと、改めて感じます。
その「人為的ミス」に関して
21時からの全国ネットのニュース番組では
元日航パイロットの証言を取り上げ、
事故機が7年前に起こした尻もち事故で受けたダメージが、墜落事故を引き起こす原因になった…等々
今まで言われていた整備不良説を裏付けるものでした。
上空でトイレのドアが閉まらないが
着陸後は、きちんと閉まるので異常がない、
点検整備は必要ない、と整備士から言われた…
この証言は、
すでに、事故調査委員会で調査済みなのでは?
なにも、今更という気がします。
あたかも新証言でもあるかのような
「今明かされる…」
という表現に違和感を持ちました。
また、22時過ぎのテレ朝の番組では
事故で亡くなった父親が家族に遺したメッセージを扱っていました。
Fキャスターが
「死にゆく人が家族にメッセージを書く寂しさ…」
というコメントで締めていましたが、
その瞬間は「寂しさ」などという生易しい言葉ではなかった筈です。
少なくとも、
私が御巣鷹山に登った際に感じたのは、
「寂しさ」ではなく「悔しさ」の念でした。
扱い方、取り上げ方は様々でしょうが
今夜のニュース番組で
一番、誠実で、遺族感情に寄り添っていたのは
やはり地元群馬県のローカル局だったように思います。
清水 由美
地元のローカル局では、
「クライマーズ・ハイ」の著者である地元新聞社の記者だった横山秀夫さんが、
同じ地元新聞社の元論説委員であったキャスターのインタビューに答えていました。
事故当時の現場を知る二人の対談は、
他局の「日航機事故から30年…」云々とは、
言葉の重みが違うように感じました。
「人為的ミスによって多くの犠牲者を出した…」
というMキャスターのコメントも
毎年、慰霊登山を続けている人だからこそ…
説得力があるのだと、改めて感じます。
その「人為的ミス」に関して
21時からの全国ネットのニュース番組では
元日航パイロットの証言を取り上げ、
事故機が7年前に起こした尻もち事故で受けたダメージが、墜落事故を引き起こす原因になった…等々
今まで言われていた整備不良説を裏付けるものでした。
上空でトイレのドアが閉まらないが
着陸後は、きちんと閉まるので異常がない、
点検整備は必要ない、と整備士から言われた…
この証言は、
すでに、事故調査委員会で調査済みなのでは?
なにも、今更という気がします。
あたかも新証言でもあるかのような
「今明かされる…」
という表現に違和感を持ちました。
また、22時過ぎのテレ朝の番組では
事故で亡くなった父親が家族に遺したメッセージを扱っていました。
Fキャスターが
「死にゆく人が家族にメッセージを書く寂しさ…」
というコメントで締めていましたが、
その瞬間は「寂しさ」などという生易しい言葉ではなかった筈です。
少なくとも、
私が御巣鷹山に登った際に感じたのは、
「寂しさ」ではなく「悔しさ」の念でした。
扱い方、取り上げ方は様々でしょうが
今夜のニュース番組で
一番、誠実で、遺族感情に寄り添っていたのは
やはり地元群馬県のローカル局だったように思います。
清水 由美