① 内部被曝は体内にとりこむ食事や水 空気から起きる
② 次世代 次々世代と世代を重ねるごとに異常率が上がる
琉球大がネーチャーに発表した報告から
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琉球大の研究チームがまとめた科学誌ネイチャーの記事では、昆虫は低線量の放射線に強いと言われていたが原発事故から2ヶ月後の5月の時点で蝶の異常率は12%だったが、健康な個体と交配した2世代目の異常率は18%、3世代目では34%に上昇、親の世代よりも1・5倍高い発生頻度だった。事故から6ヶ月後の9月時点では子の世代の約5割で異常が見つかり、5月調査時よりも一層厳しい異常が発生していた。
事故による放射性物質の影響がほとんどない沖縄の蝶の幼虫を福島県の草で育てると、福島と同じ異常がでる。
福島第一原子力発電所から放出された放射性物質による、低線量の内部被曝で生理的かつ遺伝的な損傷をもたらしている事実が科学的に確認された。
現在、法律で厳重に立ち入りが制限されている放射線管理区域以上に汚染した危険地帯に妊婦や幼児など日本の一般市民が数百万人も普通に生活しているのです。
政府や地元自治体は除染作業による住民の帰還を目論んでいるが、これ以上に無茶苦茶な常識外れな恐ろしい話があるだろうか。
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『放射線』の中でも、(セシウム137などから出る) 電磁波であるγ線よりも、(ストロンチウム90などから出る)電荷を持った電子の流れであるβ線や、(ポロニウム210などから出る)ヘリウムの原子核であるα線の方がより電離作用は大きい。通常の放射線測定器はセシウムやヨウ素から出るγ線限定であり、ポロニウムのα線は測定端子まで届かず測ることが出来ない。電離作用が一番大きいα線は、DNAの被害は内部被曝にほぼ限定される。
細胞の自己修復能力は短期の場合には十分に機能するのですが、原発事故の低線量の放射線の様な長期被曝の場合には自死しないで細胞のDNAを修復するために返って悪いのです。原子爆弾の爆発のような短期間の大線量被曝では細胞自体が死滅してしまう。ところが死なない程度の長期間の低線量被曝では、放射線には電離作用があるのでDNAが傷つき癌化するのである。
『放射能』の毒性は、他に比べて特殊で恐ろしい。
『肺がんは、年間死亡数約7万人と、日本人のがん死亡のトップです。』『世界保健機関(WHO)によると、肺がんの原因の3~14%が、空気中のラドンの吸入による(放射線)被曝と言われます。』
専門家である中川恵一東京大付属病院准教授は、毎日紙面の自分のコラムで『死亡原因トップの肺癌の原因の1割が放射能被曝であり非喫煙者(間接の受動喫煙)では原因のトップ』と主張しているのです。
『何故、この時期にポロニウムが?』
福島第一原発事故から1年5ヶ月後に厚生労働省が今回『ポロニウム被爆 タバコ1日1・5箱で年80ミリシーベルト』との、放射線被曝による健康被害を初めて認める驚きの資料を提出した動機とは何か。
今まで日本政府(官庁)が『喫煙による被爆』を表に出さなかったのは、国民の健康被害よりも旧専売公社とか現JT社の『利益や税収を最優先していたから』でほぼ間違いないだろう。
今回は背に腹は代えられず、『原発事故よりもタバコの葉のポロニウムの影響の方が大きい』として、東京電力や日本政府の莫大な損害賠償責任をいくらかでも軽減しようとする厚労省のよこしまな隠された思惑が考えられる。もしも、タバコを1日1・5箱を吸う喫煙者の放射性物質の被曝量が年80ミリシーベルトにも及ぶなら、『フクシマ原発由来の放射能よりもタバコの影響の方が大きい』と主張して、嗜好品であるタバコの『喫煙による健康被害は自己責任である』と言い逃れ出来ると思っているのだろうか。
原発が爆発した直後に枝野幸男が何回も強調していたように放射能は『ただちに健康に影響しない』が時限爆弾のように、ある程度の時間が経過した後では間違いなく健康に影響する。いよいよ全国的に福島第一原発の一番最初の時限爆弾が大爆発する時間がさし迫っているのだろうか
今回琉球大学分子生物学の研究チームの行った、日本人としては驚愕的な恐ろしすぎる記事内容が、世界的権威の科学誌ネイチャーで発表されることが事前に分かっていれば、『ポロニウム被爆 タバコ1日1・5箱で年80ミリシーベルト』などの研究資料を厚労省が公開するのは、何の不思議もない。日本政府として、当然の発表だったのである。
(ボロニウムといえば アラファト議長はボロニウムで殺されたと遺族が訴えていた)