音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

フルートのあるもの作ってみました。

2017-10-11 21:41:07 | 楽器アクセサリー

ダブルガーゼという布がとうとう手に入りました。
ずっと探していたのです。


細く切って


ミシン掛け

ジグザグミシンで端を始末して、先の方は、片方からアールをつけて



返し棒を突っ込んで、ひっくり返します。


掃除布の出来上がり!


掃除棒を反対向きに突っ込んで


フルートとピッコロの胴体の水蒸気を拭きます。
フルートは、足部管をつけたまま一気に拭けます。


頭部管は、さっき作ったアールが効いてきます。
反射板の端に溜まった水蒸気が、一度できれいにとれます。

布を巻いて何度もきれいなるまで拭いていた時に比べると、ずいぶん時短にもなるし、反射板は前に比べてきれいになります。
大成功!


美しい音を求めて

2017-08-09 20:54:22 | 楽器アクセサリー

今朝は松井山手徒歩5分の実家でレッスンでした。
行ってみると母が、お箏の爪を整備中でした。

お箏の爪は象牙と革と紙でできていて、親指、人差し指、中指の三本の指にはめて、長方形の角を使って弦を爪弾きます。

象牙は、ワシントン条約で輸入禁止になっているので、国内にあるものだけで回っています。
もう入ってこないので、年々代金が上がってきています。

この爪の厚みも音に関係があって、母は楽器屋さんに削ってもらっていたそうですが、職人さんが亡くなってしまい、今では削れる人はいないそうです。


指にはめる輪は、革と紙でできていて、指にそって形が緩やかに変わります。

爪は弾くと、磨耗して徐々に形が変わってくるので、弾き易いものを組み替えている所です。

象牙を輪に入れてボンドでくっつけて、出来上がりです。

和楽器奏者も洋楽器奏者も自分なりの音を追求する姿勢に変わりはありません。


楽器の調整会

2016-10-31 22:16:31 | 楽器アクセサリー

土曜日は、ドルチェ楽器のパウエル調整会でした。
梅田に来たら、ずっと工事中だった楽器屋さんの向かいの大学が出来上がっていました。

フルートは、音質や音程を求めて進化し続けている楽器です。
ベームが1841年に大きく改造しましたが、その後も、少しずつ変化しています。

演奏家と同じように、楽器の製作者も努力し続けているのです。

私の楽器は、頭部管は最近変えましたが、本体、足部管は、15年以上前に買ったものを使っています。


長く使い続けられているのもメンテナンスをして頂いているおかげです。

お馴染みのKさんに
C#が高くEが低い、左手て扱う低音が高いなど楽器の特徴をなんとかならないかと、相談してみました。

すると、キーのタンポの中に薄い紙を貼った後で、頭部管のコルクを移動して、C#キーの開きを小さくしたりしてみてくれました。

試し吹きしながら、チューナーで見てみると、音程はだいぶ改善しました。

ところが、Eの音程が、ぴったりと合うと、音抜けが非常に悪くなり音質が良くない。

結局、開きを戻し、コルクも少し戻し、前との間を取るようにしてもらいました。

ここまで真摯に私の悩みに向き合ってもらえて本当に感謝です。
またお願いしたいです。








メトロノーム

2009-05-03 19:50:28 | 楽器アクセサリー

メトロノームの電池が切れて、数ヶ月。やっと電池を買いました。セイコーのクリップ型メトロノームは多分10年くらい使っています。ボタン電池で、動きますが、何でもすぐに落としてしまう粗忽者の私にはピッタリの相棒でした。

ようやく、100均の電池をいれてみると、液晶は映っているのに、音が出ない

取り説なんか、とうにないので、ネットで検索して・・・もちろんとっくに型番が変っていてあるわけないのでした。

お取替えの時期なのでしょうか?ショックです。
次の型番をみながらも、まだどうにかならないかと考えている私です。楽器屋さんで見てもらおうかな?

私はk先生に指揮を鍛えられたおかげで、メトロノームに頼るだけではなく体感覚で、テンポを作るのが得意です。
例えば、心臓の鼓動は一分に45拍うちます。つまりテンポ45くらい、時計の一秒より少し遅いくらい。その倍の100くらいがモデラート。少し早いのが120でアレグロ、半分が60でアンダンテ。で歩く早さ。

これでいけば、ヒンデミットを音源もなく符読みはじめましたが、第一曲は138、120のアレグロより少し早いくらい、第3曲は92、100より少し遅い、第4曲は168アンダンテの3倍。
今日音の出ないメトロノームで確認したら、テンポ感はほとんどOK。指揮をするのなら間違いない。
よく演奏する曲なら、何分で収めてと言われても大丈夫。

しかし、実際に楽器を演奏しながら初めての曲のテンポを取るのでは大違い。
音符の数が多かったり、リズムやアーティキュレーション、臨時記号、運指の都合などで、主観では同じテンポでも、実際は伸びたり縮んだり。

つまり、同じ120でも、主観では、2分音符を吹く時はゆっくりと感じ、16分音符8個入れると、早く感じると言うようなことです。だから演奏する時には、2分音符は、ゆっくり吹く、16分音符は早く吹くつもりで吹くと、ちょうど、同じ速さで演奏することが出来ます。
もちろん、これはあくまで主観の問題で、客観的に科学的にメトロノーム的にはおかしい。
しかし、音楽を人の体を通して表現する時には、この引力を織り込むことはぜひとも必要な操作なのです。

地球でさえ引力が時間に影響を及ぼすとアインシュタインは、相対性理論で解き明かしましたが、私達の引力は、自分の体や楽器なのです。


リペア

2009-04-26 20:51:26 | 楽器アクセサリー

昔は、この辺りにもシャガの花、北向きの沢の近く、半日陰の藪などに、自生していました。

まだ、暖かいコンサートの余韻が残っています。昨日、コンサートの後、梅田ドルチェ楽器で、楽器のメンテナンスをしてもらいました。
パウエルの無料調整会。東京のパウエルジャパンからリペアマンが来て、パウエルの調整をしてくれます。
F E Dkey がこの前から、ペタペタとトーンホールにくっついて、気持ち悪い。
そのことを伝えると、分解して、綿棒にアルコールを浸して、タンポの汚れをふき取って、サンドペーパーでトーンホールの汚れを落として、もう一度、組み立てて息をタンポに直接吹きかけて様子をみる。
そんなことを2,3度繰り返しながら、「グシュン!」

「お風邪ですか?」
「いやあ、そうなんです。」
「東京から風邪で移動とは、きついですね。」
「はい。根性です。明日もやらないけませんからね。」
「たいへんですね。」お疲れ様です。お仕事とは言え、病気をおしてまで、来てもらえて感謝です。

こすっても、磨いてもぺたぺたがとれないので、結局、タンポをあきらめて、 E Fkeyのタンポを変えてくれました。他にもLow Ckeyを取り替えて。

「どうぞ。」
吹いてみると、「ああ、滑らか。」気持ち良い。
特に低音は、どうも鳴りが悪く、苦しんでいたのが、嘘のようになります。
単純なものです。これだけで、朝から気分が良いです。肩こりも半減。ならないと必死になってkeyにしがみついていたんですね。
気分爽快本当にありがたいです。

追記 アルコールで紙を浸したもので、タンポを拭くのは、汚れがひどいと思ったときに、自分でやってもOKだそうです。お試しください。



シリコンカバー

2008-06-03 23:02:31 | 楽器アクセサリー

朝起きると、やっぱり右手が痛い。
フルートを持ってみなくちゃ。

昨日は全体に痛くてわからなかったけれど、どうも、中指、薬指2本の関節は大丈夫みたい。
手の甲の3指の付け根の骨の靭帯と、小指の第2関節の靭帯を痛めたみたいです。
ということは、指の幅をこれ以上広げないようにテーピングの方法を変え、中指の付け根の関節が思ったより痛いので、中指を固定。images

これでフルートを持ってみる。大丈夫。どこも痛くない。吹いてみる・・左手を使う高音は大丈夫だけれど、低音域はだめ。幅を固定すると、小指を動かそうとすると、リングキーの穴が完全に塞げない。
CやE♭は全滅。テープを貼っているし。
「そうそう、シリコンカバーがどっかにあったはず
買ったときに一回つけたきり。無い方がなれるのが早いと思って使わなかった。「どこにいったんだろう?」

ぜんぜん思い出せない。家捜しをしていると、結婚、出産後フルートを再開したきっかけとなった、アラン・マリオン先生と一緒に映っている写真がでてきました。紛失したと思っていたのに。なんだかドキッ
そしてシリコンカバーがでてきました。右のキー3個のリングにはめて吹いてみると…吹ける、吹ける。images
向かって左端はカバー無し、右端2個はシリコンカバーを入れたところ。

なんとか行けそう。DCDCとか、低音のC#Cが頻繁に出てこなければ。

明日みんなで練習する曲をさらってみると、Cの出てくる「小舟にて」と意外なことに「カノン」のF#EDEがやりにくい。それ以外はなんとかなる。
よしこれで大丈夫。2週間も吹かないなんて考えられない。

しかし、マリオン先生の写真が出てくるなんて。私はいつも自分の人生の中のどの位置にフルートを持ってくるか悩みながら来ました。
子育て中は子どもたちが一番。それから、夫、フルートでした。
子どもが自立しつつある今また、どこに持ってくるか真剣に考えるときがやってきたのだと思います。
事故が起こってやっぱり私はフルートは捨てられない。どんな状態でも吹いていたい。そんなことが確認できました。先生の写真が見つかるなんて…お箸も、ペンも持てないのにフルートが持てるって言うのも、何かの恩寵かもしれない、そんなことも思います。とりあえず、明日みんなに迷惑をかけないですんだってことに安心