私の先生のコンサートの宣伝をさせてください。
柴田孝治郎 竹中裕深 サマーコンサート「爽籟に流れる心とチェロとフルートと」
8月17日(日)PM2:00開演(1時開場)ドルチェ・アーティスト・サロン
お問い合わせ ドルチェ楽器 06-6377-1117 チケット¥3500.-
■プログラム■
ヘンデル ソナタ ト長調、バッハ ソナタ ト短調、ピアソラ ミケランジェロ‘70
大中寅二 椰子の実 柴田孝治郎 丘照之夏
チェロと合わされるのは本当に、久しぶり。私は始めて聴きます。とても楽しみです。
師弟関係というのは、本当に不思議です。私には今、二人の先生がいます。ひとりはこのフルートの柴田先生。もう一人は心理学、人間関係学の出口和世さん。柴田先生とは20年以上。出口さんとは10年になります。
出口さんに「仕事とは車の両輪、一つは技術(中身)、もう一つは人間関係。その両輪があれば、成果があがるけれど、どちらかが低ければ、低い方に成果はよってしまうものだよ。そして、人間関係とは相手の話を聴くこと。ほとんどみんな聴かずに話しています。井戸端会議でも話す順番を待っているだけのことが多いです。発信ばかりでなく、入れた分だけ出せばいいのだと思います。」と言われれば、柴田先生に「吹こう吹こうとしていると、一生懸命だけど、聴いている方は苦しくなってくる。お客さんや、部屋の空気を感じて(聴いて)、その波にふっと乗っかればいいのよ。」といわれます。お二人は会ったことがありません。言葉や表現の方法は違うけれど、同じようなことを同じ時期に言われていつもドキッとします。
先生と呼ぶ人を持たない人も多いですが、私は、最低一ヶ月に一回はこのお二人に会わないとだめ。重心がぶれてきます。人や、家族や、日常の中にいると、自分が何を大切にしたいのかが、わからなくなってきます。達人はそれでも見失わないのでしょうが、私はすぐ見えなくなってしまいます。
どんなことでも、人の歩む道は誰かに灯台のように照らしてもらうことが必要なのかもしれません。芭蕉に西行が、柴田先生に曽根先生がいて、モイーズ先生がいたように。連綿と続いてきた奥の深い細い道を思います。歩むのは自分の足で、一人で歩むしかないのです。特に何でも自分で選ぶことが出来る現代では。それでも、師や仲間は必要です。不思議な縁でつながった人の絆の不思議を感じます。