連休最終日、午前中実家でレッスン。父はショートステイで昨日から留守。母が、一人、久しぶりに、二人だけで、ゆっくりと昼食を食べました。
しかし、午後すぐに今度は母の生徒さんがやってきます。「そうそう、変わったお茶があるけど。飲む?」
短い間に、お茶を頂きました。
姪が高校のプログラムで、ベトナムに研修旅行に行ってきました。姪からもらったお土産のお茶だそうです、
ベトナム戦争のあとを、見学し、平和について考えるための研修だそうです、今度会ったら、どうだったか、早速きいてみなくちゃ。
これが今は発展目覚しいベトナムのお茶の葉。
ポットに入れて、熱湯を注ぐと。ゆっくりと、花開いてきます。
水面下も、うごめいています。
これで、全開かな?多分全開だろうと、いただきました。
ジャスミンのような甘い香りですが、ジャスミンほど強くなく、程よい、うっすらとした香りと、甘みがあり、そこはかとなく苦味もあります。
ベトナムと、世界を広げる姪を思いつついただきました。
私がゆっくりお茶を飲んでいる間に、母は、ばたばたと掃除機を出してきて、「長男のハンコを吸い込んだから、出そうとヘッドを分解したら、壊れちゃった。掃除しようとすると、キーッって大きな音がして、近所迷惑で困るわ。」
「電気屋さんの保証書ある?」
今度はタンスから保証書を出して「どれかな?」
「これは、冷蔵庫の。」
また出してきたので見ると、「これはそう。5年あるから、そこに電話して。」
「ゴム取れたから、接着剤でつけて、前に取れた時にベアリングを捨てちゃったけど、」
「出してみないとわからないから。電話してみて。」
「持ってきてって。今からお稽古やから、行けないわ。」
「持って行くから。」
「あ、そう、ありがと。」
母は入れたお茶に手もつけずに、時間切れ。生徒さんが来て、お稽古をしている間に、私はゆっくり残りのお茶を飲んで、掃除機を車に乗せて帰り、電気屋さんに預けてきました。
なんということもない、当たり前の日常の細々した仕事を、なんていうこともなく、送れているということは、自信のつくことみたいです。
会社の仕事、学校の勉強、家庭の仕事、家族の仕事。それぞれの場で、当たり前に仕事ができるということは幸せなこと。それが、お金を生むうまないにかかわらず、人の生きる力やプライドの一部を支えることになります。
静かな一日でした。