バオバブの木です。
沖縄の東南楽植物園で出会いました。
「星の王子さま」で読んで以来、どんな木なのか一度見てみたいと思っていました。
『バオバブの木は、初めはバラのようにやさしく見えます。
ところが小さな芽のうちに抜くのを怠ると、たちまち大きくなって、地中深く根をはり、星全体を覆ってしまい、最後には星をバラバラにしてしまうのです。』
怖い!
実際のバオバブは、水分を多く含むので砂漠に住む生き物の命を繋ぐ生命の木だそうです。
サン=テクジュベリは、これを第二次大戦中に書きました。
星の王子さまの挿絵のバオバブの木は、三本の木が、小さな星に根をはり隣の木に食い合うように根をはり、星を食い尽くそうとせんばかり。
星が世界だとして、青々とたくましく茂りに茂って美しく強く見えて、人々の間をバラバラに引き裂く根をはる見方や考え方。
小さな芽のうちに、引き抜かないと。
音楽も自国の優越感を満たし、他国の劣等を示すために使われたことを、忘れてはいけません。
自国の音楽が素晴らしいことと、他国の音楽が素晴らしいことは矛盾しません。
好みはあるでしょうが、対立や比較でしか、見られないとしたら、自分の物差しの方が狂っているのです。
自分の優越性を示すための道具に音楽を使わないで、友だちと繋がるために使いたい
。共通点を見いだし、違いをチームの力にする。
そうやって作られた音楽は、必ず美しいし、人の心を打つはず。
そういうことを証明するために、私は音楽を生涯かけてやっているのです。