音楽の喜び フルートとともに

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人気の無伴奏チェロ組曲

2024-08-01 21:00:00 | バロック
月曜の午後は第14回聴き合い会てした。
牧野生涯学習センター 音楽室。

今回は黙祷と國田明彦さんの追悼演奏ピアソラの「オブリビオン」をした後、聴き合い会スタート。

準備してきたそれぞれの演奏を聴き合います。
今回はヴィオラ、ギター、ビウエラ、フルート、ピアノの参加がありました。

その後、お楽しみタイム。

ギターの河塚さん、河口さん、高井さんが、即席のトリオでパーセルの曲を演奏されました。


今川さんは高井さんと即席デュオでビゼーのアルルの女からメヌエット。

ヴィオラの山本さんもソロで「ジュピター」をもう一曲。


古楽器ビウエラの斎藤さんはブランルを再演。

フルート3人とピアノで、初合わせふるさと、モーツァルトのアイネクライネナハトムジークノ第1楽章、第2楽章を演奏したり、テレマンのフルート二重奏をやったり、いろいろチャレンジ楽しかった!

次回は8月23日(金)です。
みなさんもぜひご参加ください。

ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領アイゼナハ生まれ、神聖ローマ帝国ザクセン選帝侯領ライプツィヒ没

全6曲のチェロ組曲(BWV 1007-1012)は、バッハが独奏チェロのために書いた唯一の作品です。

この無伴奏チェロ組曲は、長く忘れられた曲でした。
カザルスが取り上げたことで人気が集まりました。


1717年ケーテンの宮廷に職を得たバッハは
作曲する環境がととのい、いろいろな挑戦をしています。

当時伴奏楽器として捉えられていたチェロを独奏楽器として扱っています。
当初は練習曲と思われていたようで200年もの間忘れられていました。

ただし、演奏には、4弦をもつ一般的な楽器(第1番から第5番まで)と5弦をもつ楽器(第6番のみ)の二つが必要となります。

当時の低声部弦楽器には、両脚に挟むもの(ダ・ガンバ)、腕で抱えるもの(ダ・ブラッチョ)、肩に乗せるもの(ダ・スパラ)などがありました。

組曲第4番や第6番は、モダン・チェロよりも小さい楽器で、また第5番では、調弦が問題になり、音域がいちばん高いイ音の弦を一音下げてト音に調弦して弾くことを前提に楽譜が書かれています。

このような手法をスコルダトゥーラ(変則的調弦法)と呼びますが、重厚なハ短調の和声を響かせるための工夫のひとつです。

第2番を書いている途中に、バッハの初めの妻マリア バルバラが亡くなります。
子だくさんのバッハはたちまち困りますが、1年後アンナ マグダレーナ ヴィルケ(1701- 1760年)

と結婚します。

アンナは声楽家で宮廷での同僚で、チェロ組曲の第3番はバッハの自筆譜は失われ、アンナの写譜したものが直接バッハの楽譜を見て書かれたものだとされています。

現代では様々な楽器で演奏されています。
今回の聴き合い会でも3人の方がギターで演奏されました。
フルート編曲もあります。

特に人気のある第3番ヨーヨー・マのチェロで