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広重と冬の旅

2024-08-02 21:00:00 | ロマン派
火曜日、あべのハルカスでやっている「広重 摺りの極み 展」に母と行ってきました。
松井山手から天王寺まで、京橋で乗り換えてJRだけで行けます。

なので、朝車で牧野から実家の山手まで行って、そこからJRに乗って行きました。

すごい人。
チケットを買って入るだけで30分以上かかりました。
平日でこれ!
朝一10:00オープンを狙ってくる人が多いみたいです。帰りに見ると半分位になっていました。

掛軸塾さんのYouTubeチャンネル
「歌川広重の浮世絵」で予習して行きました。

母が使うと言うので、音声ガイドも借りました。
落語家の春風亭一之輔さんが案内してくれます。

歌川広重(1797-1858年)
江戸の定火消しの安藤家に生まれ家督を継ぎ、その後に浮世絵師となりました。風景を描いた木版画で大人気の画家となり、ゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。

代表作東海道五十三次
日本橋
名所江戸百景

おおはしあたけの夕立
ヨーロッパから輸入されたプルシアンブルーをふんだんに使いました。それは後年広重ぶるう、ベロ藍とも呼ばれました。

淀川くらわんか舟

雨や雪、風の表現。構図のおもしろさ、誤謬のない遠近法が特徴です。

330点、想像以上の出展数で細かい筆致をガラス越しですが、間近で見られます。
写真を撮れる作品も、数点ありました。 
消化するのに少し時間がかかりそう。
疲れてハルカスの中でランチ。

台湾料理「食習」。

台湾の味、かなり再現していました。
値段もリーズナブル。いつもうるさい母も満足。

母が気に入って買った広重のクリアファイル

東海道五拾三次 蒲原 夜之雪
雪景色を描き、広重の出世作となりました。
蒲原は実はこんな豪雪が降ることが無い土地だそうです、広重よほど雪景色を描きたかったようです。
景色だけでなく人を描くことで、雪の温度や厳しさを表現していると思います。

1797年広重と同じ年に生まれたヨーロッパの作曲家はフランツ シューベルト(1797-1828年) 神聖ローマ帝国オーストリア大公国リヒテンタール生まれ、オーストリア帝国ウィーン没

1827年歌曲集「冬の旅」を書いています。

第14曲. 霜おく頭(10) Der greise Kopfに雪の表現があります。

霜が自分の頭にかかり、頭が白くなります。
老人になり死が近くなったようだと喜びますが、霜は溶けて、死まではなんと遠いのだろうと嘆きます。