月曜に行った六甲ライナーからの写真。
1988年に作られた人工の島ですが、緑に覆われて歴史を感じるようになってきました。
山田五郎さんと又吉直樹さんがYou Tubeでコラボされていました。
その中で太宰治が書いたベックリンの絵画がどの絵なのか?と、話題になっていました。
太宰治(1909-1948年)青森県北津軽郡金木村生まれ、東京都北多摩郡三鷹町没
が書いた「15年間」
ベックリンという海の妖怪《ようかい》などを好んでかく画家の事は、どなたもご存じの事と思う。あの人の画は、それこそ少し青くさくて、決していいものでないけれども、たしか「芸術家」と題する一枚の画があった。それは大海の孤島に緑の葉の繁ったふとい樹木が一本|生《は》えていて、その樹の蔭《かげ》にからだをかくして小さい笛を吹いているまことにどうも汚ならしいへんな生き物がいる。かれは自分の汚いからだをかくして笛を吹いている。孤島の波打際《なみうちぎわ》に、美しい人魚があつまり、うっとりとその笛の音に耳を傾けている。もし彼女が、ひとめその笛の音の主の姿を見たならば、きゃっと叫んで悶絶《もんぜつ》するに違いない。芸術家はそれゆえ、自分のからだをひた隠しに隠して、ただその笛の音だけを吹き送る。
アルノルド ベックリン(1821-1901年)スイスバーゼル生まれ、イタリア王国フィオーゼレ没
1878年自画像
といえば、
死の島。
フロイト、レー二ン、クレマンソー、ヘッセがこぞって絵を飾り、ラフマニノフに至っては、交響詩を作曲しました。
この絵とか
この絵とか?
考察がおもしろくて魅入ってしまいました。
結論は…どれも細部が違い、でませんでした。
さて、これという絵画は出てくるのでしょうか?
私はここの音楽が気になります。
番組の中ではドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」
…とイメージされていました。
確かに太宰治がきいたことがあるのはこちらだろうと思います。
しかし、孤島というシチュエーション。
醜い体を見せずに演奏する孤独を考えると「シリンクス」が相応しい気がします。
みなさんはどういうイメージを持たれるでしょう?
私が持っているドビュッシーのピアノ曲のCDはほとんどジャック ルヴィエの演奏のものです。
9月の森麻季様のリサイタルで山岸茂人さんのピアノ ソロで月の光を聞きました。
清塚さんの見ました。ガムランを紹介とかおもしろかったです。
ルヴィエさん、フランスっぼくていいですね。
月の光素晴らしいですね。