ポピーは芥子の花のことです。良く似た花にアネモネというのがありますが、これはキンポウゲ科だそうです。芥子はケシ科。モルヒネとか、大麻の原料になりますが、このアイスランドポピーからは採れないそうです。芥子の実が芽を出す時に採れる白い液体がアルカロイドだそうですが、日本に入る芥子の実は加工されていて芽が出ないそうです。
今日、NHK教育テレビで、マイケル・サンデル教授の授業を偶然見ました。
ジャスティスと言われる授業は、サンデル教授の質問に学生達が意見を述べていくことで進んでいきます。
今日のテーマは「殺人に正義はあるか?」
ディスカッションガイド
「功利主義の原理によれば、私たちは常に、何であれ最大の幸福を生み出すことをするべきであり、何であれ最大の不幸を避けなければならない。しかし、それは正しいことなのだろうか?私たちは常に幸福を最大化するよう、努めるべきなのだろうか?私たちは常に何であれ、不幸を最小限にしなければならないのだろうか?」にそって、
レクチャー1「犠牲になるいのちを選べるか?」
レクチャー2「サバイバルのための殺人」について具体的な例をあげてディスカッションしていきます。
1は、見逃したのですが、2は実際に起こった海難事故で、4人の人が小さなヨットに取り残されます。このままでは生き残れない、くじ引きで誰かが他の3人が生き残るために死のう。と一人が提案します。しかしもう一人がくじ引きは嫌だと言い出し、結局、一番若く立場の弱い人が海水を飲んで体が弱り、横たわっていたので、このままではどうせ彼が死ぬだろうと彼を殺し、その肉を食べて生き残った。実際の法律はさておいて、この殺人は正当だと思うかどうか?
学生の大多数は思わない。に手をあげます。
「少数意見から聞いていきましょう。」
「生き残るために、何かをしなくてはならないから、正当だと思います。」
「家族のために彼らは生きなくてはならなかったけれど、殺された彼は身寄りがなかった。家族のために生き残るのは正当だ。」
「生き残った人が、多くのいのちを救ったかもしれない。」
反対意見は
「状況ではなく、食肉をすること自体が正当ではない考えるから。」
「殺された彼が同意を求められなかったから、」
「同意を求められたとしても、圧力をかけられたらそれは正当ではない。」
「同意したとしても、意識が朦朧として正常でない時の同意は意味が無いから。」
「誰にも人の命を奪っていいという権利は無いからです。」
「では、今回の場合は3人でしたが、300人では?」
この議論を踏まえ、また疑問が生まれます。
・誰でも持っている人としての権利はどこからくるのか?
・誰にでも同意できる手続きがあれば、どんな帰結も赦されるのか?
とても、おもしろかったです。サンデル教授は白黒つけるのではなく、どの意見も取り上げ、簡潔に要約し、また問いかけます。
それを聞いていると、殺人はいかなる状況でも正当ではないという方に手を上げた私が、正当な手続きがあれば、殺人は赦されると考えていることがわかってきました。びっくり。
次回は「命の値段」4月11日。絶対に見たい。誰かに録画頼まなくっちゃ。
最新の画像[もっと見る]
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ガーシュインのララバイ 8時間前
- ウェーバーのフルートトリオ 1日前
- ウェーバーのフルートトリオ 1日前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます