里山の川辺にジャーマンアイリスが咲いていました。
こちらは黄菖蒲。
昨日は大きな曲のイリスでしたが、今回はジャン シベリウス(1867-1957年)フィンランド大公国ハメ州ハメーンリンナ生まれ、フィンランドヤーシマー州ヤルヴェンパー没
のピアノのための5つの小品「花の組曲」「イリス」op85No.3
1916年作曲、1922年に出版。
5つの花の名前が曲のタイトルについています。
1ひなぎく bellis
2カーネーション oeillet
3アイリス iris
4金魚草 aquileja
5釣鐘草 bellflower
1914年の作曲の「樹の組曲」と対になっています。
1899年にフィンランディアを発表、成功を博します。
深酒の習慣があり、体調が悪くなり
1908年に喉の腫瘍の手術をします。
喉の手術の後は反省して禁酒を誓います。
1915年50歳の誕生日を迎え交響曲第5番を作曲します。
フィンランディアを成功させるも、その斬新的な作風から、評価が曲ごとに上がり下がりして生活が安定せず、しかも、深酒の習慣のせいで、資金不足になり、小さな小品を書いて楽譜を売って生活しなくてはいけませんでした。
その小品の内の一曲です。
他のお花の曲もぜひ聞いてみてください。
作家も画家も然り、作曲の待遇も似たことでしょうね。
偉大だと云われるのは、本人の死後です。
惜しむらくは生きている内に・・・
でも図らずも、それが人生かも。
安心して下さい。シベリウスは、長生きしたので最晩年は評価されていました。
90歳まで生きてアイノに介護され看取られました。それが幸せかどうかはわかりませんが…。