上野動物園も16日まで休館です。
ライブもコンサートも消えて。
わくわくするようなこと、うれしくなるようなリアルな体験が世の中から消えて、デジタルの世界が取って変わっていくような気がします。
萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」に未来の社会が描かれているのを思いだします。
危険なことを、全て取り除き人類はカプセルの中で生きていて映像を見ながら生きています。
栄養や食事はチューブで直接身体の中に運ばれ、カプセルの中で、寝たまま何百年も生きて行きます。
理想の天国の一つとして描かれていました。
光瀬龍原作の壮大なストーリーのほんのなんコマかのシーンですが、当時、胃をぐっと捕まれたような、強烈な気持ち悪さを覚えました。
怖いことも、病気もない、競争もない、安心な世界。
チューブに繋がれ自由もない。
今、この時期に生まれてきたウィルス。
克服するまでの間、出かける度に、いや息をする度にウィルスの脅威よりも出かける意味が、いまここでそれをすることの意味が私の人生にあるかどうか?考えそうです。
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