音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

エマニュエル・パユマスタークラス

2013-02-14 00:26:45 | レクチャー、マスタークラス

今夜はエマニュエル・パユのマスタークラスに行ってきました。ざっと、メモしたことを書きます。

pとfのコントラストをつけること。高い音をデリケートに。
ブレスは、口の周りの筋肉を緩めて、下顎を下げて、口を開けて取る。歯の裏に息をあてる音を出さない。
身体の底まで息を入れるイメージ。足の裏まで入れるつもりで。

アルペジオやスケール、クロマティックの練習にタファネルゴーベールの4.6.10番の日課練習を欠かしてはいけない。
廃版になってしまったが、ミッシェル・デボストのタファネル・・・を61の方法で練習するものがよかった。
モイーズも、タファネル・・・をもとに教則本を書いていますが、もっともランパルのように優雅な音を出すには、タファネル・・・がいいと感じます。

横隔膜は、腹の筋肉を緩めることで、下がり肺に空気が入り、息は首から、口腔、鼻腔をS字に流れてきます。口から出るときには上から下に降りてくるイメージです。
ヴィブラートは、空気の速さと密度で掛かり、喉でかかるのではない。音を広くし、音の中にヴィヴラートを包み込む感じです。

難しいところほど、軽く、指はなでるように
フルートのよくなるところを探し、息を吹きすぎない。低音は、空気を幅広くつかいます。

マルタンのバラードは、コンクールのためにかかれた曲で、戦いの空気。始めたら、最後まで、ずっと、あげ続けなくてはならない。
ムチンスキーのソナタは、アメリカの音楽。ジャズやファンクの要素が入っていて、ピアノが重要。
ポップアートみたいな感じで重くなりすぎない。
アーティキュレーションは、弾けるような感じ。ノンヴィヴラートで、スラーやスタカート、アクセントを忠実に守り、テンポ通りに吹くだけで勝手に音楽になります。

3楽章は、アンダンテ。ドルチェなので、pで、穏やかに、しかし息にスピード感のあるp。口から直接出てくるようではなく、鼻からでるような、柔らかい音で.

swing。オープンでしかしスリム、fでも穏やかに。

4楽章も、オートマティックな感じで、リズムが出るように演奏します。
低音は口をリラックスさせたら、音のコンタクトが良くなります。
ノスタルジックは、センティメンタルにならないように、fはトロンボーンのように、pとコントラストを出して。


子育てサロン2月

2013-02-12 22:21:10 | 子ども

今日は、子育てサロン2月。
Mさん、Gさんと作成した「はらぺこぽんちゃん」デビューです。

今回から、コミュニティから男性が準備にお手伝いに来てくれることになりました。
今日は、相談したとおり、Kaさん、Kuさんの二人。
折りたたみ式の椅子をたたんで倉庫に入れたり、長机をたたんで一箇所にまとめたりする作業を、どんどん手伝ってくれ、本当に助かりました。
おかげさまで、打合せにたっぷり時間が取れ、ぽんちゃんも、みんなに見てもらい、こんなふうにしたらいいよ。とか、見えにくいとか、わかりにくい点を洗い出してくれました。正直にいろいろ言ってくれるのが、うちのサロンのスタッフのいいところです。

CDの歌をプレーヤーで流すと、早すぎて、何を言ってるのかよくわかりません。
どうしようか?とみんなで、あれこれ言っているあいだに、時間切れ。
Mrさんが、お名前を呼んだり、Tさんが、講演や本で読んだ子育てのコツなどを話している間に、
「ねえねえ、ポンちゃんだけど、一回目は、お話だけでやってみて、それから、CDを流してやろううよ。」とMさんにこっそり耳打ち。
「うーん。できるかなぁ。」
「大丈夫、大丈夫。」と私。

さて、パネルシアターが始まったら、やっぱり大丈夫。Mさん、ぽんちゃんになりきって、「お腹がすいたなぁ。」
「山にマヨネーズをかけて・・・・パクパク、パクパク・・・食べちゃった。」
私はセリフに合わせてポンちゃんを動かします。左のポンちゃんは、Mさんの三男。幼稚園児のRくん作。左は、新しく作ったGさん作。今回は、Rくん作のポンちゃんでやりました。


今回は1歳児が多かったので、どうかな?と思いましたが、始まったら、じっと見てくれて、大成功!
今日も楽しかったサロンでした。


暴力

2013-02-07 20:56:48 | 子ども

暴力無しで、教えるのは、本当に難しいです。なぜかというと、この社会は暴力に関して寛容だからです。
暴力は、相手の心や体を傷つける行為のことです。
身体への暴力だけでなく、心も傷つける行為。
例えば、殴る、蹴る、無視する、比較・・・。
暴力の手段は、兵器、性、社会的地位を使ったもの・・・。
暴力が行われる場所は、地域、学校、家庭、社会。国と国。あらゆる場所で暴力が行われています。

暴力を使わないで、教えることは可能でしょうか?
圧力をかけずに、教えること。

ほんのラッキーなひとにぎりを除いて、暴力なしの教育を受けた人はいません。
長いこと私たちは、圧力をかけられて何かを成すということに慣れてきたから。

多数派が、そうだと、そうでない方が狂っているとされるのが世の常。

民主的なやり方。内的なものに働きかけるような教育は、モデルが少ないので、自分から探して学ばなくてはならないのです。

本当に学ぶことができるのは、学ぶ本人が心から学びたいと思った時だけ、先生や、ほかの人にできるのは、影響を与えることだけで、どんな子どもの心も、コントロールすることはできない。ということを知り、常にオープンに学び続けることだけが暴力の少ない教育に近づくことが出来ると思います。
精進しましょう。


ボーンズレッスン

2013-02-06 23:43:17 | レクチャー、マスタークラス

今朝は、ボーンズレッスン。

人がいて、自分がいる時に、自分の感覚を手放さないでいることができるかどうか?

誰か人がいると、一人でいる時と違って、いろいろ制約がかかってきます。
制約が全くないということはありえません。

しかし、感覚を、そのまま出さないというだけであって、感覚を殺して見ないようにするということではありません。

感覚は、自分だけのもので、外からはわかりようもなく相手によって変えなくてもいいのです。
言動は相手や場によって変える必要があります。
ところが、言動と、感覚を混同して、私たちは、感覚まで見ないようにしていることが多いのです。

演奏する時には、必ず相手がいます。その時、感覚を殺していてはいい演奏ができないのは当たり前です。

自分の生き生きとした感覚を持ちながら、人の前に立っているかどうか?

一人が寝転がって、目を閉じ、自分と床の接触面から、得られる感覚の情報を、みんなに話す。というワークをやってみました。

簡単なように思えますが、これが、大変。
「左の膝が、浮いているような感じ。」
「右のひじが、右のひじが…えっと。」
なんと説明しようか?と考えています。もう、感覚ではなくて、相手に説明することが、主になってしまいました。
右のひじの感覚に、ただただ耳をすませば、言葉は出てくるはず。
これが、できないから、誰かと組んだとき、軸がぶれて演奏がうまくいかなかったんだということがわかってきました。

感性を磨くということがどういうことかわからなかったけれど、いつでも自分の感覚を大切にすることだということが、少しわかってきたワークでした。

 

 


マスタークラス予約

2013-02-05 22:04:05 | 音楽

マスタークラスに聴講に行く予定です。
2月8日(金)15時~ フィリップ・ベルノルド 

2月13日(水)18時~ エマニュエル・パユ 

どちらもドルチェ楽器アーティストサロンで受講できます。

ベルノルドは、6人の受講生を見るそうです。15時~行くつもり。
パユは3人。

どちらも、第一線で活躍するフルーティストで、私はどちらも何度か聴講させていただいていますが、必ず何か得ることがあります。

同じことを学び、同じことを教えていても、人によってどのような角度を切り取るか?どのような言葉を使うか?全く違います。

同じことを伝えようとしていても、実際には様々な表現の仕方があるので、同じことに聞こえないように、教える場合は、色々な言葉を使ったり、音で伝えようとしたり、身体で表現してみたり。例え話をしてみたり。

私も、伝える方法を様々に変えるように努めていますが、自分だけの知識では限界があります。人は千差万別、一人として同じ人がいないので、受け取り方も様々。人の数以上に表現力が身についていればいいのですが、難しい。

人が教えてもらっているのを見ると、自分に余裕があるので、先生の方法、どのような言葉を選んだか?どう表現したか?挨拶から、世間話。どのような時に、うまく伝えられているか?なども、ゆっくり観察することができ、自分がフルートを上手くなれる以上の収穫があります。

今回もとても楽しみです。みなさんもどうぞマスタークラスに出かけてください。


たぬきのぽんちゃん

2013-02-04 21:47:18 | 子ども

コンサートが終わったら、「たまっている漫画持っていきたいんだけれど。コンサート終わったでしょ。」と近所の友達Mさんからメール。
「わーい。ありがとう。お茶に来ませんか?」
あちこちそっちのけになっていた事復活です。

今日は、GさんとSさんと、トールペイントで絵を描きながら、お茶をしようと思ったら、Sさんが爆弾メール。
「次の子育てサロンで使うパネルシアターの作成しなくっちゃいけないんだけど…。」
「ええーっ!今から」

トールペイントはそこそこで、パネルシアター制作会に変更。
たぬきのぽんちゃん。
「それってどんなお話なの?」と私。
「たぬきのぽんちゃんが、お腹がすいて、山にマヨネーズををかけて食べたい、虹にはちみつかけて食べたい、雲にチョコレートをかけて食べたいって言う、歌やねん。」とSさん。
「最後までお腹いっぱいにならないの?」
「うん。」
「じゃあ、山を作ってマヨネーズを乗せるのと、ひっくり返したら、マヨネーズのせの山になるのと、どっちがいいかな?」
「どっちでもいいよぉ。」

「誰が図案考えるの?」
「Gちゃん。」Sさんと私が同時にGさんを指さしました。
「もう、仕方ないなぁ。」口ばっかりの私と違って、Gさんサラサラっと鉛筆を走らせると、あっという間に図案ができました。かわいいでしょう。
ひっくり返し案採用。

あとは、色を塗るべし。5時までに、たぬきと虹を残してあとは完成。
ほかのものは、Sさんが宿題として持ち帰ってくれました。
2月の子育てサロンは、たぬきのぽんちゃん。楽しみにしててね。


カルメン4

2013-02-02 00:14:29 | コンサート

さて、休憩中の幕間から、会場を見てみると、端席を座れるようにして、通路の一列、前に2列足したにも関わらず、見えにくい3階席の上に立っている人もいます。
足した2列目は、満席ですが、最前列は、空いています。
「Kさん、前の席空いているのに、後ろに立ってはる人がいるわ。」
「わかった。影マイクで、座るようにお願いするわ。」

すぐに、4人ほど移動しましたが、後列に数人立っています。仕方ないなぁ。見にくいのになあ。
って、後日聞いたらそのたってた中に母がいました・・・。知人が亡くなってお葬式を終えて来たら、遅かったらしい。なんだかなぁ。

第3幕への間奏曲。
ヘルマンハープ登場です。障害のある息子さんのために作られたハープは、自分で楽しむようにできているので、あまりホール演奏には向きません。それを無理を言って、編曲してもらい3人で演奏してもらいます。フルートもPで吹きます。人が多勢入って演奏したら、どんなことになるか?心配でしたが、みなさん、本当に集中して聞いてくださって、ちゃんと聞こえます。この曲はもともとフルート2本とハープのための曲なので、無理がありません。美しい間奏曲になったと思います。

カード占いは再びMさんのカルメン登場。カードをいくらくっても出てくるのは「死」という文字ばかり。
Kさんのバスフルートと、私のフルートで怪しく暗い空気を出します。

ミカエラは、Kさんのソロの間に、私のソロが入ります。明るい高音域の旋律と、中音域より下の影のある私の旋律で、ミカエラの複雑な心境を表します。清純な田舎娘ミカエラがカルメンを心の中でなじります。恐ろしい人、しかし、勇気を出して、カルメンと対峙することを決意します。可愛いだけのミカエラが、強い決意をする瞬間の音楽。うまくいったかな?

次はエスカミーリョとホセの決闘です。問題のアルトフルート。ソフトな低音が持ち味の楽器で、鋭く、太い決闘の感じを出すのは、至難の技です。
アクセントを多く聞かせて、剣を交えるような空気をだします。

アラゴネーズ、タンバリンのMちゃん、トライアングルのAちゃん登場。難しいタンバリン。うまくいくかな?
しかし、暗転になるはずだった舞台が暗転にならない。全照になったので初めてKさんと始めてしまったら、おっと、ダンスが用意が整っていない。椅子を並べてから始まるはずでしたが、暗転を待っていたらしい。音楽と共に椅子を出して、なんとか、ごまかしました。
すると、今度はKさんが、繰り返し3回目に突入!繰り返しは2回。
1stにどんなことがあっても付いていこうと思っていた、私は、態度を決めきれずに、止まってしまいました・・・一小節の空間。Kさんが、次の小節をふいたので、ピアノのSさんも私も復活!なんとか、音楽がつながりました。グズグズ反省している暇はなく、音楽を立て直し、Mちゃん、Aちゃんもちゃんと演奏してくれて、うまくいった。

お祭りの合唱は、フルートを吹きません。みんなと一緒に歌います。踊りはかわいいスカーフを頭に巻いて、お祭りの売り子になって、客席にみかんをいくつか配ります。コーラスFさんの、「おーい!おうぎだ。」というセリフもうまくいきました。打ち合わせにはなかったけれど、最後にはコーラスが両手を差し出し、「みなさん、いかがで」と歌い、お祭りの喧騒をうまく表してくれました。

そして、終曲。
打って変わって、暗い音楽。フルート2本とピアノ、語りのKさんが、音楽と一体となって、カルメンとホセの最後のやり取りを演奏します。
「俺を捨てないでくれ!」とすがるホセに「自由に生き、自由に生きるんだ!」と突き放すカルメン。
逆上したホセはカルメンにナイフを突き刺した。照明さんが、うまく真っ赤のホリゾントを入れてくれ、「おお、カルメン。」嘆くホセの語りのあと、最後の一節を吹き。ゆっくりと暗転。
拍手。

最後に全照になって、全員紹介、楽屋裏のトランペットのKくんも、初めて舞台に出てきてご挨拶。
会場のお客様もみんな一緒に、闘牛士の歌を合唱。

無事本編終了。さて、5時には撤収ですが、4時40分。大丈夫?