ミズヒキ タデ科の植物だそうです。かわいい。
今日午後、中田さんと合わせ。今回は西宮北口のS楽器店の部屋を中田さんが借りてくれました。
「魔弾の射手」がやっぱり大変です。
しかし、合わせは昨年から持っているので転んでもなんとかなります。
私がやってきた曲の中で一番難しい。
「ミニョン」は、とにかくリズム。リズム。リズムに乗ることができれば成功。
タファネルは、フルートの教則本を書いた人。スラーとタンキングの使い方が絶妙です。正確に吹けば楽しい曲になること間違いなし。
ゴーベールはタファネルの弟子ですが、作品は近代のもの。ファンタジーは、スケールと調性の変化で、微妙な色彩の変化が楽しめる作品です。この曲の中田さんのピアノは、最高です。
ドニゼッティはイタリア人。おしゃれなフランスと決定的に違うのは、泣きがあることです。ソナタの冒頭は、かなり嘆きのイメージです。オペラの悲劇のヒロインが歌いそうな曲。
後半は、かなり楽しいですが、今回のプログラムの中で最も古典的なスタイルの曲です。
ピアノとのアンサンブルがとてもおもしろい。
ピアノもかなり難しいですが、中田さんは見事です。
ローエングリン。やっぱり間奏を忘れています。何箇所か遅れてしまいました。
本当に記憶力がざるのようです。
しっかりしなくちゃ。
ベニスの謝肉祭は、ピアノは8分の6の刻みを延々繰り返し。フルートは、1小節も休みがありません・・・譜めくりもできない。で、ピアノで、変奏を一つ入れてくれるようにお願いしてみました。
「わかりました。考えておきます。」
他にも、ちょっと細工をすることにしました。真面目な人にはおすすめしませんが、これだけのプログラムの最後、聞いている方も疲れてくるんじゃないかな?
何をするかは、ご来場してご確認くださいね。
昨日午前中の空。台風19号が来るというので、午前中にイオン久御山に買い物に行きました。
屋上駐車場から撮ったところです。食料品を買い、帰り12時半頃には雨が降り始めました。
心配した浸水は今日はなく一安心、ロードアップを上げて車の下にカマして、準備は怠り無く。
何もなくてよかった。
今朝は子育てサロンの運動会。
いつもは会議室としても使われているコミュニティルームには長机と椅子がビッシリ、
それを、今日は全て畳んでしまってしまいます。
競技場所を広くとり、マットは休憩場所に少し敷きました。
掃除機をかけて、今日のためにこどもたちに描いてもらった色画用紙の旗を、壁面飾りにします。
残りの旗を部屋中に吊るしました。
それから受付で、コマジロウ、コマサンチームにわけます。今一つすっきりしない天気に、人が集まるか心配でしたが、たくさんの親子が来てくれました。
Mさんが一枚一枚手書きで作ってくれましたコマサンとコマジロウを貼っていきます。
若い、Aさんも、忙しい中手伝いに来てくれています。
今回は1歳代の子どもたちがほとんどでしたが、中の二人に出てきてもらってTさんが誘導して選手宣誓。元気にできました。
それから準備体操にサロンのテーマソングを振り付きで歌い。はじまりです。
はいはいかけっこは、ゴールのところにお母さんたちに立ってもらい、こどもたちはスタートラインで「よーいドン!」
お母さんから離されて不安そうな様子のこどもたちが、ゴールテープの向こうのお母さんを見つけて走ったり、はいはいしてお母さんの腕の中に、飛び込む時の、嬉しそうで得意げな顔が大好きです。
地下世界探検
Y・Yさんが、地下世界に子どもたちをうまく導入してくれます。
トロッコに子どもを乗せて、出発。
洞窟の中のプールには、岩(布のボール)がゴロゴロ入っています、その中に宝物(お菓子)が埋まっています。そこで、お宝を見つけたら、今度はトンネルをくぐってトロッコにのってゴール。
怖がる子どもがいるかな?と予想していましたが、みんなトロッコに乗ったり、トンネルをくぐったり勇気をだしてやってくれました。
競技が終わってからも、プールや、トロッコであそびたい子どもが続出。
今日は時間に余裕があったので、遊んでもらいました。
そして、最後は、地下世界を脱出してNさんが縫ってくれたオーガンジーの布のパラバルーン。
布をお母さんたちに持ってもらって、音楽に合わせて上げ下げするだけなのですが、
音楽はフォーレのレクイエムのサンクトゥス。
ふわふわ漂うピンクの布はまるで、空に浮かぶ雲のよう、子どもたちは中に入ったり出たり、一緒に布を振ったり、おもいがけなく、何度も楽しんでくれました。
そして最後の休憩。Yさんが、人数を見てジュースを買ってきてくれていて、みんなでジュースを飲みました。
それから、表彰式。
みんながんばったので、Oさんが一人づつお名前を呼んで、Yさんが金メダルを首にかけてあげます。
もちろん、これもHさんの手作りです。
みんなの力を合わせて、素晴らしい運動会になりました。
子どもたちやお母さんたちもたのしんでくれたかな?
こんなことをやった後は、笛を吹くと、いい音がします。
働いて体が柔らかく、顔の筋肉もたくさん笑って緩んだからかもしれません。
一人で頭の中だけでやるよりも、地に足がつくからかもしれません。
いろんなことが、音楽に役立ちます。みんなに感謝です。
夏の初めに食べたスイカの種を、庭の植木鉢にいくつか埋めておいたら、蔓が出てきて、花が咲いて、収穫できました。もっとあったんだけど、いつの間にか無くなっていて、残ったのは3個。
直径4センチ位。かわいい(*´`)
一向に大きくならないし、いつ収穫したらいいんだろう?と、思いながら水やりを続けていましたが、朝晩涼しくなってきたせいか、蔓が枯れはじめたので慌てて収穫しました。
割ってみたら、ちゃんとスイカ。
食べたら、皮が黄色くなって、少しくずれたスイカが甘くて美味しかったです。
真っ赤で綺麗なのは、水っぽい。
昨年は1個。今年は3個。
あんなに小さな植木鉢でこれだけ穫れるんだったら、地植えにするか、植木鉢を大きくしたら、店に並んでいるようなスイカができるんじゃないかな?
妄想をふくらませていると、夫が「この種、植えたら、またできるんじゃないか?」
「スイカ、買ってこなくていいじゃないか。」
来年はスイカを一つも買わずにすます算段です。
いやいや、栄養不良でこれではダメでしょ。
と、言いながら来年も植える気になっている私です。
夢は膨らみます。
今日も一日個人練習。夜は父と一緒。
さっき帰りました。
午前中、甲東園のピアノの中田さん宅で、リサイタルの合わせ。
蔦に侵食されたいつもの民家。蔦が少し赤く色づいてきています。
「また、お願いします。」
「いらっしゃいませ。」
「やっぱり、魔弾からですよねぇ。」
「そうですねぇ。ふぅーっ。」と、テンションを上げてから始めないと、とても吹けません。
朝一番。一曲目。どんな状況でも、ちゃんと吹けないと・・・。
指は、よく回っていますが、息が少し足りない。それから、舌がよく回ってません。
昨年から何回か中田さんと、魔弾を合わせていますが、初めからうまいです。
が、それにも増して、今回は中声部や、対旋律がより歌われていて、よく聞こえます。
私が全体に歌いたいメロディーをゆっくりしてもらうこと、息が続かなくなるので早めに演奏して欲しいところを伝えました。
「次はミニョン。」
「曲順はどうします?」
「ゴーベール、ミニョン、魔弾、休憩、ドニゼッティのソナタ、ローエングリン、ヴェニス。」
「魔弾を吹いたら、もうミニョン吹けないですから。」」
「うーん。そうですね。やっぱりこれだと、ミニョンが先ですよね。」
「前半だけでも、いいぐらいのプログラムですねぇ。」
「はぁ。I先生にも、『本当にやるの?』と言われてます・・・。」
「まあ、前半は、真面目にやって、ゆっくり休憩して、後半は楽しんじゃおうと思ってます。」
ミニョンは、8月にやったのですが、テンポや吹き方がその時と変わっています。
「ちょっと変わってます。」というだけで初めましたが、1回でほぼ完璧に合わせてくれました。
「プレスト、よくなりましたねぇ。」
「ありがとうございます。」
ドニゼッティのソナタ
テンポ4分音符=126ですが、これですると少しゆっくり感じられます。みんなが最近ドンドン早く演奏しているからです。私も、結構早く練習していましたが、126で演奏してみたら、落ち着けていい感じです。こっちで行こう。
ゴーべールのファンタジー
これは、中田さんの得意分野。ピアノがすごくいいです。私はもうちょっと研究が必要。
縦のラインがあまりよくわかっていません。
次までにピアノを叩き込んでおかなくっちゃ。
ヴェニスは、ピアノはほとんどずっと同じ伴奏。
ですが、私の方はずっと動いています。変奏によって難しいのがあるので、少しテンポを変えてもらうように頼みました。
ローエングリン。
これは以前一緒にやったので、大丈夫かと思ったら、結構忘れていて間奏がどこまであるか?わからなくなったりしましたが、場所に来ると、体が動いて音がでていました。
「次回は西宮北口の私のレッスン室に来てくださいね。」
合わせてみると、自信があると思っていたところが、曖昧だったり、ダメだなぁと思っていたところがうまくいったり。今日もいろいろなことが、明確になりました。
もっと、練習しなくっちゃ。
これだから、合わせるのは楽しいです。
次が楽しみです。
皆既月食。・・・スマホで撮ったら、シミにしか見えません。でも、なんとなくわかるかな?
8時前、撮りに出たら、お向かいさんの子どもがお母さんに「はい。もうおしまい。歯磨きして寝なさい。」と言われていました。
今日に限って、遅くに外にでて、興奮してしまったみたい。明日も幼稚園あるからね。
今日はGさんと絵本製作日。と予定していましたが、リサイタルのプログラムをチェックしてもらおうと、見せたら、
「バランスがなぁ・・・。ちょっと、これ下げてみる?」と言ってくれたので、見てみると、確かに少し下げたほうがいいような気がします。
「うん。下げたほうがいいみたい。」
「やってみようか?」
「お願いします。」
書体を替え、フォントを下げ、段落を詰め、文の幅を狭くして、余白を均等に。
私も、ワードの作業が苦手なわけではありません。
しかし、Gさんが作業してくれることで、主体となっていた作業に、客観性が生まれます。
ディスプレイを見ながら自分で動かしている時より、彼女が作業している横から覗くと、同じ原稿でも違う視点で見ることができるのです。
間違いや、回りくどくてわかりにくいところにも気づきやすい。
「写真を入れたらどうかな?加工したらいいんとちゃうかな?」
「オペラチックって、facebookに投稿したら褒められたのがあるよ…。」
「どれどれ?」
「湖に雲の間から日が差して、ドラマッチック。ほら、ローエングリンの白鳥の騎士が登場しそうでしょ。」
「・・・。」そうだった、Gさんは理系。オペラ知らなかった。
それでも、私の出した写真を、加工していい感じに作ってプログラムに入れてくれました。
「ホントに劇的!This is Opera!」出来栄えに、興奮する私に
「なんちゃって・・・実は琵琶湖だけどね。」と舌をだすGさん。
「ハハハ。そうだよ~。」琵琶湖に行った時に私が撮った写真。
どんな写真かは・・・リサイタルに来てください。
Gさんのおかげで、イイモノができました。
こうやって、たくさんの人に支えられてコンサートができるのです。
感謝です。
ご支援に応えるために、後は練習あるのみ。がんばるぞ!
10月14日は、子育てサロンの運動会です。
今年は地底探検に出発!
トロッコに乗って、地底を探検。
鍾乳洞のトンネルを抜け、地下世界を探検し、地下の石のプールで宝探し。
全てを、小さなコミュニティルームの中で、作り上げないといけません。
想像の翼を広げるのは子どもたち。
その想像を広げるちょっとした仕掛けを製作。
朝からT・Tさん、S.Yさん、S.Mさんと私の4人で、近所のDIYショップに、お願いして段ボールをいただきに。
「調度いい大きさのないなぁ。」
「ちょっと折ってつくろうか。」
「じゃあ、ガムテープとラッカーを中で買って帰ろうか?」と、中に入ってみたら、
「ちょっと、これ!」見れば187円で調度いい大きさの段ボール。
「これにしよう!安いし」
ということで、ご購入。
いただいたダンボールは底の補強に使い、トロッコ製作↓
他にも、鍾乳洞のプールを段ボールで作り、クラフトペーパーにラッカーをスプレーして洞窟の中のプールを作りました。
他にも、宝物のお菓子を人数分ホイルに包みました。
これを当日プールの中にほかのお手玉や新聞紙と一緒にいれて、探してもらいます。
見つかるかな?
子ども達と会える来週が楽しみです。
シクラメン、今年一番花です。
今日はKさんと打合せ。
絵本に音楽をつける…音楽に絵本をつけるクリスマスコンサートの楽譜を渡しました。
Tさんが一緒に考えてくれたおかげで、出来上がったものを渡すことができます。感謝です。
それでも、「そこで、98小節目に飛んで、また113小節目に飛んで。」などなどややこしいことこの上ない。
Kさんに、シーン1から12まで説明するだけでも、30分ほどかかってしまいました。
それから、「弾いてみてもいい?」とKさん。「もちろん。お願いします。」と、Kさんと初合わせ。
Kさんの演奏はダイナミックです。pはよりp。fはよりf。とても アグレッシブ。これこそ、オペラ。
「初見やから、ゆっくりお願いします。」とKさんはいつも一度は言いますが、テンポは、大体私が考えているより早くなってきます。
1曲目のボロディンのノットゥルノは、「ゆっくりね。」「はい。」と、初めましたが、刻んでいるうちに早くなってきます。
終わったら、「もっと、ゆったりと演奏してもいい感じですよ。」と言わねばならないほどでした。
ドリーのMI-AOUは、連弾譜を見ながらなので、さすがにin tempoではありませんでしたが・・・。
でも、早くてもKさんは息をたっぷりとり、フレーズで歌うのを待ってくれるので、とっても演奏しやすくて、おもしろい。
シーン10と11のシュターミッツの3楽章も、「初見だからゆっくり・・・。」云々と、言ってましたがもう十分なin tempo以上です。
おもしろいから、付き合って吹いてしまいましたが、さすがに昔の映画の早送り音声みたいなので
次には、もうちょっとゆっくりしてもらおうっと。
幸いにも、フルートには伴奏が必要なので、パートナーがいつも必要です。
同じ楽譜をいろんな人とやるおかげで、その曲の持ついろんな可能性に気づかされます。
まるで、違う楽譜のようになる時もあります。
しかし、それが、音楽。
正しいとか、間違いとか。良いとか、悪いとかなんて軸で見る必要はない。
美しいかどうか?興味深いかどうか?
美しいはきれいではなくて生命が輝くような美しさがあるか?
人らしさがあるか?
どんな演奏にもあなたらしい美しさがある。
音楽で大事なのは、それだけなんだと思います。
ああこんなことを書くと誤解を招きますね。
だからって、表現のテクニックを磨かなくてもいいということではありません。人と共感するには、伝えるための言語や、表情が必要なように、テクニックは必要ですが、それは方法や道具のようなもの、道具は必要だけれど、目的や、内容ではない。
思いはみんなそれぞれに完璧。心も完全なもの。そこを変える必要はない。表現がうまくても下手でも関係ない。誰もが関心をもてば、聞くことができて、個性と多様性があって、違いがあるからこそ興味深い。
しかし、表現がうまくないと聞こえないなら、子どもたちや、障害のある人たちの声は一生聞こえてこない。音楽はそういうことと繋がなって欲しいと、私は考えているのです。
そして、その目的をできるだけ多くの人と叶えたいために、私は自分のテクニックを磨くのです。
磨けば、瑣末というほどの違いがわかる能力が身についてきます。その違いがまた、読み取る力、聞きとる力を向上させ、それが、言葉を持たない人の気持ちや、言葉以前の小さな気持ちの変化を表現する力を持つことができるようになり。
私や、あなたの気持ちを音楽にして、みんなと共感することができるようになる。
うまく言えないけれど、目指しているのはそんな音楽です。
今日は生徒さんのOさんが来て、著作権の申請手続きを手伝ってくれました。
コンサート一つでも、いろいろ煩雑な手続きがあります。私は抜け抜けなので、助かります。
今日は父を見る日です。実家に帰ると、母の母、祖母のお嫁入り道具で現役で活躍していた姿見が壊れていました。母に聞いたところでは、棚の上のものをとろうと足を滑らして姿見にもたれかかってしまい。ゆっくりと敷物の上に倒れて鏡が割れたそうです。
そんなに高価なものではありませんが、桜の木でつくってあり、簡単な彫り物もあります。
しかし、驚いたのはそれから。
割れた鏡の下から、出てきた新聞の日付は昭和二年。
大阪朝日新聞の文字は右から左に書かれています。
一面トップ見出しは「中村大尉殺害は果たして支那正規兵」
クライスラーのプリムスは優雅なクラッシックカー。
月刊誌「ビッグ」の広告
「十月号の内容トテモ全部あげがたし→早く書店で御覧下さい。」
久米正雄や、菊池寛が寄稿しています。挿絵は大正美女のようです。
ノーシン、森永ドライミルクなどお馴染みの広告もありますが、一番多いのは淋病治療薬の宣伝。一面広告やら、小さな枠広告などあらゆる隙間がこれで埋められています。
また、菊池寛の新聞連載小説「勝敗」も掲載されています。
昭和というと、横文字禁止の戦中をイメージしますが、新聞本文のきな臭い感じをよそに、巷はまだまだ自由で爛熟した空気が支配していたことがわかります。
「これは、すごいわ。残しとけよ。」と父も夢中になって読んでいました。
夕食を作って父と食べ、母が帰宅したのは10時過ぎ。
バトンタッチ、牧野に帰ります。人通りが絶え、車も少ない。さすがに寂しいです。
ニラは、食べてもおいいしいし、花も楽しめます。Mさんのお庭は美味しい庭です。
昨日はTさんと、絵本に音楽をつける企画の詰めです。
朝からうちで相談。
絵本の音楽なので、画と音楽の雰囲気があっていることが一番です。その上で音楽に言葉を載せること。読み聞かせや、朗読と違うところは、言葉は少なく音楽を聞いている時間が長いこと。
音を聞いている時間に、子どもたちがゆっくり絵を見ながらイメージを広げます。
といっても、一曲丸々聞いているほどの時間はかけられません。
ページをめくって次のシーンにお話を進めなくては。
なので、繰り返しを端折ったり、転調して空気が変わってしまう前に終わって、繋ぐ音を作って、終わりのフレーズを継ぎ足したり、作ったり。
なかなかに大変です。
煮詰まったところで、お昼は、豚生姜焼きキャベツとカイワレのせ、四角豆のソテー、オクラの天ぷら、水なすときゅうり浅漬けみょうが和え、じゃがいも、人参、ごぼう、薄揚げ、ネギの田舎風味噌汁、すだち。
午後は、録音。そして、絵本のセリフを見ながら、聞いてみます。
演奏しながら、こうなっていると思っている音と、実際の音が違うように、音楽の長さも違います。
二人が好きなチャイコフスキーのノットゥルノなどは、だいぶ端折ったと思ったのに、聞いてみて時間を見ると2分30秒はあります。
フォーレ、ドリーのベルスースも長いと思ったけれど短い。
こういう時、Tさんと私の感性はあまりズレがありません。
「長いな。」「うん、長いな。」なんてことで、通じ合ってしまいます。
私が気づかなくても「ちょっと・・・。」とTさんが言いだしたら、聞いてみる価値があります。
言われた視点で聞いてみたら「ああ、そういうことか。」と。
多分、逆もあるんじゃないかな。
こればっかりは、なんとも説明のできないやり取りです。
そんな感じで、午後いっぱいかかってもう一度調製。
何とか完成しました。
「やったー!」といってもまだ曲が決まっただけですが、ここまでTさんのおかげで自信作です。
次は、言葉を読んでくれる人と打合せです。
絵本自体も完成させなくては。
個人練習と合わせもあります。
まだ当分楽しい時間は続きます。
地域の高齢者会で、演奏してきました。
生徒のSさんが、頼まれてきたのですが、「先生助けて。」ということで、二人で行きます。と言ったら「一曲だけ先生吹いてください。」となり、「それって、ピアノのKさんが、行っているところでしょ。伴奏つけてくれるなら。」ということで、フルートデュオを2曲。ピアノとフルートのデュオを1曲吹くことになりました。
こういう時、衣装をどうするか?
お客様はもちろん平服。大きなホールではない。いわゆる、コミュニティルーム。
突っ掛けや、スリッパで来て、いつもは唱歌や、季節の歌を歌うだけ歌って帰ります。
おしゃれな黒い上下のスーツ?
それとも上白で、下黒のドレス?
細い地味目なドレス?
オペラを歌ってもいいような派手なドレス?
答えは、人によっていろいろ。場に合わせたら、派手なドレスはとっても着れない。とか、腕のこと考えたらドレスに見合わないわとか。顔と似合わない。年だからとか。
あくまで私の考えですが、腕がなく、場が地味であればあるほど、派手なドレスを着るのがいい。
私たちを呼んでくれる人は、いつもと同じような空気を望んでいるとは思えない。
むしろ、いつもと違った空気、特にクラッシックを望んで来る人は、華やかで夢のような世界を望んでいると思います。
達人は筆を選ばないのと同じで、名人は、どんな姿や楽器であろうと、その空気や、自分の音楽を打ち出すことができるので、どんな格好であろうと構わないのですが。
凡人の私は、ドレスを借りて、クラッシックの華やかなホールの空気を醸し出してもらうのです。
ホールの緞帳の代わりとでもいうような。
年取って、地味目な顔だったらなおさら。ドレスの力を借りなくては。
というわけで、Sさんはドレスをもっていないというので、白いブラウスと黒いスカートに、オーガンジーのスカーフで花を作ったものを襟周りに巻いてもらいました。
私は同じ格好にピンクのオーガンジーをウェストにまいて。
「大きな古時計」フルートデュオ編曲版は、壮大な物語になっています。
おじいさんが生まれたとき、若くてバリバリ仕事をしていた頃、子どもが生まれて張り切っているころ、そして、最後はゆっくりと歩く年を経たおじいさん。その間ずっと時計は時を刻みます。
最後は、ゆっくりと天に召されるおじいさん。時計も3つ時を刻んで止まります。
歌うのではなくて、聞く気になってもらわないといけません。
そして、「埴生の宿」これはみんなで一緒に歌ってもらいます。
最後に「月の沙漠」
全くのソロのメロディーから、電子ピアノが和音で入ってきます。
この静かで叙情的なイントロ・・・フルート一本で、また、聞く体制になってもらいます。
終わった後、会は続いているのでみなさんを残して、すぐに外に出て片付けていると、トイレに出てきた女性がたまたま私たちを見つけて「全く別世界みたいでした。素晴らしいかった。ありがとうございます。」と言ってくれました。
まあ成功だったのかな。
喜んでもらえてよかった。