ひろの映画見たまま

映画にワクワク

映画「北京の自転車」、貧しい中国の現状を二人の少年を通じて描く。

2011-12-20 15:40:52 | 中国映画
実はこれ、2000年の作品だ。

2001年ベルリン銀熊賞なのに、日本では公開されずやっと2010年公開された。

ただ、オリンピックを経た北京はたぶんもう少し豊かになっていると思うが。

農村から出稼ぎにきた17歳の少年。自転車宅配便の仕事にありつく。だが、自転車は貸与品。やっと、稼ぎで自転車が自分のものになろうとした矢先盗難にあってしまう。

自転車を探してもとめているうちに、宅配ができず会社を首になってしまう。

一方、あこがれていた自転車を父の金をくすねて買った17歳の高校生。(父が自転車を買ってやると言いながら妹の学資に回し、後回しにされた腹いせで)

友人と楽しく遊べ、恋人もできる。

宅配便の少年は、執念で自転車を見つける。それは、高校生のものだった。

そこから、二人の確執が、友人たちも絡んで争いとなる。

どうしようもない、貧乏、明日の食うには困らないが、ちょっと上を見ようとすると大変な社会。

北京の庶民の住む町、たぶん胡同だろうが、まがりくねった古びた家々。

一方で、雑踏の大通り。

当時の中国のありさまを、ドキュメンタリー風に描き、貧しさと喧騒の渦巻く大都会北京を浮き彫りにしている。

貧しいながらも、日々を生き抜く少年たちのたくましさ。

特に、宅配便の少年の意固地なまでの執念に脱帽。



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