役所広司も、成長したもんだ、山本五十六を渾身の演技で演じきっている。
山本五十六の伝記だから、主役がかすんでは何にもならないが、
見事、他を圧倒して迫力がある。
第二次世界大戦開戦時の連合艦隊司令長官。
彼は、常に和平を求めていたことが強調されている。
実際はどうなのかわからないが、歴史に押し流された悲劇の将軍であることは確か。
最後、死を覚悟して前線に赴いたのは、本当だと思いたい。
ハワイ沖攻撃から、ミッドウェイ海戦、そして戦い半ばにして散った将軍。
だが、この映画は、悲劇ととらえるより、むしろ、リーダーとしての矜持を描いているようにとれる。
立派な上司。そんな感じだ。
今の世の中の閉塞時に求められる指導者像だ。
負け戦の最中、気分を落ち着かせるため将棋を打つ。
そして、負け戦の将軍に責めるなと訓示。
若い者に気軽に声をかけ、いつも励ます。
この映画は、背景を知らないとちょっとついていけないかもしれない。
だが、一応、新聞記者が回り舞台を仕切り、一方で、メディアによる情報でいかに国民が騙されたかを描いている。
戦争映画にしては、敵が見えない。航空戦のため斬りあいや撃ち合いの壮絶さはない。
一人の指揮官の生涯を描いているのだ。
山本五十六の伝記だから、主役がかすんでは何にもならないが、
見事、他を圧倒して迫力がある。
第二次世界大戦開戦時の連合艦隊司令長官。
彼は、常に和平を求めていたことが強調されている。
実際はどうなのかわからないが、歴史に押し流された悲劇の将軍であることは確か。
最後、死を覚悟して前線に赴いたのは、本当だと思いたい。
ハワイ沖攻撃から、ミッドウェイ海戦、そして戦い半ばにして散った将軍。
だが、この映画は、悲劇ととらえるより、むしろ、リーダーとしての矜持を描いているようにとれる。
立派な上司。そんな感じだ。
今の世の中の閉塞時に求められる指導者像だ。
負け戦の最中、気分を落ち着かせるため将棋を打つ。
そして、負け戦の将軍に責めるなと訓示。
若い者に気軽に声をかけ、いつも励ます。
この映画は、背景を知らないとちょっとついていけないかもしれない。
だが、一応、新聞記者が回り舞台を仕切り、一方で、メディアによる情報でいかに国民が騙されたかを描いている。
戦争映画にしては、敵が見えない。航空戦のため斬りあいや撃ち合いの壮絶さはない。
一人の指揮官の生涯を描いているのだ。