ひろの映画見たまま

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映画「ちづる」知的障害と自閉症を患った妹を1年間撮影した稀有な作品!

2011-12-23 15:46:29 | 芸術
なぜか、京都で意外に早く公開された。学生の町ゆえか。

この映画の監督は立教大学の学生、卒業制作だ。

指導教官を中心に公開されることになった。

実際に、その病の人を観察しないと、どんな病気なのか理解しにくい精神の病。

それも先天性。

20歳になったちづる。実に可愛い。

けれど、他人とかかわれない。

母親はきっと一生面倒を見続けるだろう。

しかし、感情はある。

犬をペットとして与えればどうなるのか、それは二人の実験だ。

この映画のもう一つの特徴は、撮影者が当事者であることだ。

父がすでに交通事故で亡くなっているので、どうしても妹とかかわりなしでは生きていけない。

母親とのやり取りもじっくりありのまま撮影する。

ちづるが、母のお金を自分のものにした一件でも、母親は、娘と真剣に向き合う。

そんな、激しいやり取りも含んだこの映画は、素の姿を描写するという稀有な映画となった。

そのくせ、淡々とした描写が、同情でもない当事者の温かい目が感じられる。

改めて世の中には、このような苦しみを抱えて生きる人がいることを実感した。
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