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映画「君の名は 第一部」、NHK山田洋次が選んだ日本映画百選。

2011-12-24 16:52:57 | 日本映画
1953年作品。

大ヒットした菊田一夫原作のNHKラジオドラマを映画化。

真知子巻きなど一世を風靡した。

松竹大船といえば、メロドラマといわれるぐらいお得意の分野だが、流行作家菊田一夫の原作とあって、映画も大ヒットした。

後に「有楽町で逢いましょう」の歌にまでなった。

戦中、空襲下、若い男女が出会い、逃げ惑ううちに心を通わせるようになり、半年後の再会を約束する。二人はお互いの名前を名乗りあわなかった。それが題名の「君の名は」。

このロマンスは、イギリス映画「哀愁」をヒントにしたとされるが、その後の展開は、大船調メロドラマ。

今でいう韓流のお手本だ。

二人は、お互い惹かれているが、女の方は、佐渡島出身で、見合いの話が持ち上がって、当日はすっぽかした。

男は待ったが、まちぼうけ。

ただその後、男が雑誌に詩を書いて、それを読んだ真知子の友人が、それに違いないと探し出す。

だが、男は故郷に帰ってしまっていた。

真知子は結婚。この家族関係が、その後の展開を面白くしている。

真知子の夫が、東京に転勤、その部下に男がいたのだ。

そこから話がややこしくなり、お互い傷つけてしまう。

夫とその母親に、男のことでいびられ続ける。

いびられればいびられるほど、男に情が行く。で、男の元へ逃げることに。でも、男は真知子をさとす。そして別れ。

ラストは、離婚決意で佐渡へ帰った真知子を、男が追い。自殺寸前で再会。運命なのだ。

佐田啓二と岸恵子、さすが名コンビだ。

ほかに、メロドラマ適任の俳優たちが脇を固め盛り上げる。

当時の日本らしい情景だ。


コメント (2)
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