おすすめ度 ☆☆☆
拉致問題に興味のある方 ☆☆☆
2006年作品
アメリカ映画だが、全般日本語だ。
北朝鮮へ拉致された拉致被害者・横田めぐみさんの両親が、怒りや悲しみに包まれながらも娘の生存を信じて懸命に闘い続け、国家までも動かしていく姿を追うドキュメンタリー。監督は「Deadly Destiny」で2004年のニューヨーク国際インディペンデント映画祭最優秀作品賞を受賞したクリス・シェリダンとパティ・キム監督夫妻。
先日、めぐみさんの父親の横田滋さんが亡くなった。拉致問題の一つの区切りだ。
北朝鮮も、代が変って金正恩。
風化の一途をたどりつつあるこの問題に、なげかけるこのドキュメンタリー。
まさに横田夫妻の30年の闘争だ。
ニュース画面を織り込みながら、淡々と描かれている。
さんざんこの問題に直面してきた私たちには、特に目新しいものは少ない。
だが、この問題を風化させてはいけない。
北朝鮮の拉致問題として、認識されるまでは、まさに苦難の被害者たちだったろう。