おすすめ度 ☆☆☆★
デンマーク映画 PG12
「未体験ゾーンの映画たち2021」上映作品。
世界の映画祭で大絶賛! テロリズム、移民問題、人種差別、ナショナリズム──。現代の世界的社会問題に警鐘を鳴らす、スタイリッシュな政治サスペンス! !
23人の犠牲者を出した爆破テロ事件から1年が経った2025年のコペンハーゲンでは、移民排斥を訴える極右政党が支持率を上げていた。
移民や難民に対するヘイトクライムが激化する中、19歳のアラブ系移民ザカリアはそれに対抗する過激派組織に入り、党首の暗殺を命じられる。
やがてそれは彼が加入することになるアラブ人組織の先輩、アリの視点へとスライドされていく。
彼が実は潜入捜査官であり、彼の機転によりザカリアによる暗殺実行を未然に 阻止する。おかげで命拾いした極右派の党首ノーデルに感謝されるアリことカリム。
映画は捜査員としての任務を全うすることとアラブ人としてのアイデンティティの間で揺れるカリムの葛藤が見どころとなる。
いささかうっとうしい映画であるが、我々も、いずれ直面するであろう問題だ。