ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「僕の名はパリエルム・ペルマール」、インド不可触民の差別を恋物語を絡めて描く!

2021-08-04 17:37:11 | インド映画

おすすめ度 ☆☆☆

社会派映画好き ☆☆☆★

「インディアンムービーウィーク2020」(20年9月11日~10月9日、キネカ大森/20年9月25日~、新宿ピカデリー)上映作品。

153分の長尺 インド映画らしく、社会派映画

なのに、ダンスシーンが豊富。

「僕は誰? 僕は何者なんだ?」差別を乗り越えインドの初代法務大臣となった偉人への憧れを胸に、法科大学に進んだ不可触民の主人公を待ち受けていた運命とは? 苛烈なカースト差別に苦悩する青年の魂の成長を描く。

冒頭、列車にひかれる犬の姿が、えぐい描写。ラストにもう一度。

弁護士になるという希望を胸に法科大学に進学したパリエルム・ペルマールは、同じクラスの女子学生・ジョーと仲良くなる。

しかし、ある日パリエルムはジョーから彼女の姉の結婚式に招かれて式場に出かけていくが、そこに待ち受けていたのはカースト制度における不可触民(ダリト)出身である彼とジョーの交際に反対する、父親と親戚らからの激しい罵倒と凄惨な暴力であった。それは、殺人に発展しかねない激しいものだった。

差別に怒り狂うパリエルム。

一方で、彼の父親が女装ダンサーで、カースト下でもいじめにあうという二重構造。

敢然と戦うパリエルム、後半は圧倒的な物語の展開。

なくならない差別について考えさせられる。

 

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「あゝ、荒野」、寺山修司原作のボクシング青春物語!

2021-08-04 09:02:33 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

ボクシング映画好き ☆☆☆☆

R15+ 2017年製作

映画は、前編、後編に分かれ、157分、147分の長尺。

2017年度、キネマ旬報他各賞受賞。(下記)

ただ、鑑賞したのは、Unext フジテレビの完全版

こちらは、42分から59分の6話からなる。

寺山修司原作の小説の映画化。時代を2011年に置いている。(この映画制作時には近未来)

2021年の新宿。かつて親に捨てられた新次は、兄貴分の劉輝を半身不随にした元仲間・裕二への復讐を誓っていた。ある日彼は、街でティッシュ配りをしていた吃音で赤面対人恐怖症の「バリカン」こと健二と一緒に、「片目」こと堀口からボクシングジムへ誘われる。

そして、ボクシングで勝ち抜き、最後は両者の対決となる。

新次を菅田将暉が、健二をヤン・イクチュンが演じ、ひたむきにボクシングに打ち込む姿が感動を呼ぶ。

おりしも、オリンピックで、入江聖奈選手がフェザー級で金メダルを獲得、盛り上げた。

数あるボクシング映画で、青春の痛みと喜びを的確に表現した感動作である。

 

キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン   第3位
主演男優賞 菅田将暉 受賞
助演男優賞 ヤン・イクチュン 受賞
読者選出日本映画監督賞 岸善幸 受賞
読者選出日本映画ベスト・テン   第1位
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