おすすめ度 ☆☆☆☆
アカデミー賞を受賞した1930年のルイス・マイルストン監督による映画版でも広く知られる、ドイツの作家エリッヒ・マリア・レマルクの長編小説「西部戦線異状なし」を、原作の母国ドイツであらためて映画化した戦争ドラマ。
148分の長尺
第95回アカデミー賞で作品賞ほか9部門にノミネートされ、国際長編映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞の4部門を受賞した。
第1次世界大戦下のヨーロッパ。17歳のドイツ兵パウルは、祖国のために戦おうと意気揚々と西部戦線へ赴く。しかし、その高揚感と使命感は凄惨な現実を前に打ち砕かれる。ともに志願した仲間たちと最前線で命をかけて戦ううち、パウルは次第に絶望と恐怖に飲み込まれていく。
広大な戦線で、銃ひとつで、戦闘するまさに、白兵戦の連続。
特に、ラスト、停戦協議がなされたあとの、無意味な戦闘は、戦争のむごさを、痛いほど感じさせる。
今、再映画化した意味は?
独仏戦争という、因縁の対決。今はNATOとして両者は、味方同士の関係にあるが?