おすすめ度 ☆☆☆★
2002年製作
25時間後に刑務所へ収監される男の一日を描いたドラマ。
NY。ブルックリンで暮らすドラッグディーラーのモンティ(エドワード・ノートン)は、麻薬捜査局により逮捕されており、明日には収監される予定。残された自由な一日の始まりに彼は、母校の高校へ行き、そこで英語の教師をしている幼なじみのジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と会う。彼と、もう一人の幼なじみである敏腕株式ブローカーのフランク(バリー・ペッパー)と共に、馴染みのクラブで最後の夜を過ごそうとするモンティ。
後悔先に立たずという言葉を絵に書いたような映画。でもそれを練られた脚本によって濃密な台詞のやりとりに集約させていき登場人物それぞれの人生観や葛藤、妬み、欲望といった様々な人間臭さを掘り下げていくことによって単純な犯罪映画とは違った重い人間ドラマが展開されることになる。
ラストの彼の妄想シーンが印象的で、取り返しのつかない一度きりの人生を棒に振ってしまった男の痛切な痛みが響いてくる。
エドワードノートンの演技に脱帽!