おすすめ度 ☆☆☆★
精進料理が好きな方 ☆☆☆☆
作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」を原案に描いた人間ドラマ。
沢田研二がキネマ旬報男優賞を、作品は、ベストテン6位に。
長野の人里離れた山荘で1人で暮らす作家のツトム。山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者である歳の離れた恋人・真知子が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料理して一緒に食べるのは格別な時間だ。悠々自適な暮らしを送るツトムだったが、13年前に他界した妻の遺骨を墓に納めることができずにいた。
二十四節気とともに、日本の四季を感じるのが良かった。
自然食材の十二か月。
冬には、雪に埋もれる。
ただ、都会食になれた手前には、食指が動くものではない。
ラストは、死生観に。
老婆を演じているのが奈良岡朋子さんと知って、ご冥福を。